以前、スープジャーに入れっぱなしで作る甘酒のことをお話ししましたが、あの方法だと一度に作れる量が少ない。
しかも麹だけで作る甘酒だったのでコスパも良いとは言えない……。
ということで、ちょっと面倒ですが炊飯器で甘酒を作る方法も試してみました。
今回は、うるち米よりも甘く作れると噂の、もち米甘酒を作りましたよ!
炊飯器でじっくり作ろう!もち米甘酒
ここでは、たまたまあったもち米を使っていますが、普段食べているうるち米でも同じように作れます。
うるち米だと若干さっぱりめの甘さ控えめ甘酒になるようですね。
材料はこちら!もち米1合、米麹200g。
もう自作の麹は使い切ってしまったので、市販の麹です。やっぱり月印甘こうじが手に入りやすく好み。
もち米は研いできれいな水に1時間浸漬しておきます。
炊飯器に水気を切ったもち米と2合の水を入れ、お粥モードで炊飯!
炊飯完了するとこんな感じ。これではまだ水分が足りない+温度が高いので、ミネラルウォーターか湯冷ましをカップ1足します。
追加する水の温度にもよりますが、ここで温度が60~70℃弱くらいになるはず。
70℃を切ったら麹を一気に加えます。麹によっては塊が多い場合があるので、事前にばらばらにほぐしておきましょう。
麹とお粥をむらなく混ぜたら、釜に濡れ布巾をかけて炊飯器を保温モードにして放置。
布巾をかけているとはいえ、空中落下細菌が気になるので炊飯器の蓋を緩く閉じます。布巾が引っかかって閉じないはずなので、何か重りを乗せておきます。(ここではトマト缶)
ここで保温スイッチを押して1時間。
一時間経過したら温度を見て、65℃を上回るようなら保温を切って1~2時間。
そしてまた温度を見て保温して1時間……を、8時間ほど繰り返します。
保温1時間、スイッチ切って2時間(合計3時間)の様子がこちら。
この時点ではまだほんのり甘い程度。甘酒とはまだ言い難いかな……。
ここから温度を保ちながら置いておくこと6時間。合計9時間置きました。
ここまでくると甘さはかなり強く、ご飯の粒もかなり分解されてトロトロになっています。
これくらいになったら出来上がりとして良いでしょう……。
そのままでは甘さがかなり強いので、お湯などで割るとちょうど良くなります。
アレンジ甘酒を何種類か試してみたので、そちらも明日更新します。
どれくらいの時間で甘さが出るかは環境で異なるようなので、お好みの甘さになるまで様子を見てあげるようにして下さい。
なぜもち米甘酒は甘さが強く出るのか
もち米甘酒はうるち米甘酒よりも甘くなると言われています。
その理由は、お米のでんぷん質が異なるから。
うるち米はアミロースという粘りが少なく直鎖状になったでんぷんが8割、残りの2割が粘り気のあるアミロペクチンという枝状のでんぷんで構成されています。
アミロースが多いためうるち米はシャッキリ感がありますが、もち米はほぼ100%アミロペクチンで構成されていて、粘りがあるお米になります。
アミロースとアミロペクチン、この二つのでんぷんは、麹のアミラーゼによって分解されると生まれるブドウ糖の量に違いが出てきます。
アミロペクチンの方が分解されやすく、ブドウ糖が多くなるのです。つまり、分解すると甘くなるということですね。
これが、もち米甘酒の方が甘くなる理由です。
ちなみに、もち米がブドウ糖に分解されやすいことから、食べると血糖値が上がりやすいようです。
低GIダイエットなどには向かないことがわかりますね。
アレンジ甘酒を明日ご紹介します
米一合+麹200gだと、かなりたくさんの甘酒ができます。
そのまま飲むだけでは飽きてしまうので、何種類かアレンジ甘酒を作ってみました。
そちらについては明日お話ししようと思っています。
ということで、今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
コメント