今は、缶コーヒーメーカーもシアトル系コーヒーショップも、猫も杓子もコールドブリューコーヒー、つまり水出しコーヒーですね。
お湯を沸かさずとも淹れられる水出しコーヒーは、暑い夏にぴったり。
専用の道具が必要だと思われがちですが、実はそうではないんです。
今回は、普通のコーヒー器具を使って淹れる水出しコーヒーをご紹介します。
水出しコーヒーの良さとは
淹れ方の前に、水出しコーヒーの良さはどんなところにあるのか考えてみましょう。
えぐみや苦みが少ない
お湯によって抽出される成分の中には、えぐみや苦み、雑味と呼ばれる味を呈するものがあります。
よく「スッキリした味わい」などと表現されますが、これはコーヒーの余計な味が無いために得られるものなのですね。
特別な技術がいらない
「バリスタ」なんて資格があるくらい、コーヒーを淹れるのには技術を要すると言われています。
水出しコーヒーは抽出に長時間かかりますが、温度やら秒単位の抽出時間やらを細かく考える必要無く、ちゃんとした豆を用意すれば大体美味しく淹れられます。
暑くない
気温が高い季節は、ヤカンでお湯を沸かすのも暑苦しく感じてしまうものですが、お水だけで淹れられるので暑い思いをすることがありません。
また、お湯で淹れると冷めてから冷蔵庫に入れる必要がありますが、寝る前に仕込んで冷蔵庫に入れておけば、翌朝にはすぐに飲めます。
デメリットもある
ただ、デメリットもいくつかあります。
例えば、飲みたいと思ったときにすぐに淹れられないということ。すぐにアイスコーヒーが飲みたい!という時は、お湯で濃いめに淹れて氷で急冷した方がスピーディですね。
また、苦みが好きだという人には物足りなく感じることもあるようです。これは好みによりますね。
最後のデメリットは、お湯で淹れるよりも豆をたくさん使うということ。やっぱり低温だと抽出できる成分が少ないということでしょうね。
水出しコーヒーの淹れ方
今回は1リットルのお水が入るコーヒーサーバーを使います。特別な道具ではないですが、同じサイズのサーバーが2つ必要です。
コーヒー豆はフルシティロースト、産地はグァテマラ、エルリモナール農園というところの豆です。ちなみにこのコーヒー豆は自分で焙煎しているのですが、その件に関してはまた別な記事で。
アイスコーヒーは深煎り豆で淹れるのが一般的ですが、私は少し酸味が残る煎り具合が美味しいと思います。これは好みでしょうね。
深煎り豆を使うなら量はここでご紹介するよりも少なくても良いかもしれない。
豆を測り、挽く
フルシティの豆だと水1リットルに対して65g~75gが丁度良いように思います。
そのまま飲むなら65g、カフェオレにするなら75gで濃いめにするのがおすすめ。
そしてこの豆を挽きます。水出しコーヒーはかなり細かめに挽くのがポイントのようです。
普通のお湯出しペーパードリップだと、うちのミル(ボンマックのBM-250)の5.5~6の目盛りが適切ですが、水出しなら2に合わせます。
このタイプのミルはプロペラ式のミルよりも高価ですが、とても美味しく淹れられます。コーヒー好きならおすすめのアイテム。
ナイスカットミルでも同じ目盛り数で良いと思います。
プロペラ式なら微粉がたくさん出るくらいに長めに回して下さい。
ちなみにマグカップは今年のスタバの桜マグ。毎年集めています。
サーバーに挽いた豆を入れ、水を注ぐ
この豆をサーバーに入れ、水をなみなみと注ぎます。
水は水道水でもいいんですが、せっかくなので冷えたミネラルウォーター(サツドラで2リットル65円のやつ)を注いでみました。
水を注ぐときは、最初は豆が浸るくらいの少量注いで湿らせてから残りを入れると吸水が良いです。一気に入れると豆がモコモコになって浮いてしまいます。
冷蔵庫で8~9時間抽出する
なみなみ注いだら蓋をして冷蔵庫へ。本当に溢れそうなくらい入れています。
そしてこのまま8~9時間放置!
寝る前に仕込めば朝食の時に飲み頃になります。これより短いと薄いし、長いとえぐみが出る気がします。
ペーパードリッパーで漉す
放置後、三角のドリッパーにフィルターを被せ、同じサイズのサーバーの上にセット。
そして寝かせた液体を豆ごと注いで濾します。一気に注ぐと溢れてしまうので、何回かに分けて。
ホットコーヒーだと最後の一滴まで淹れずにドリッパーを外しますが、水出しならそこは気にせず全部落としきって大丈夫です。
写真で分かるように、なみなみ水を注いでも一割ほど減ります。(豆が水を吸うせいでしょうね)
これで水出しコーヒーの出来上がりです。
うーん、スッキリ。苦みが少なく、酸味がちょっとあって飲みやすいです。
24時間以内に飲み切るようにしましょう。
市販の水出しコーヒーより、コスパ良好
一般的なコーヒー器具で淹れる水出しコーヒーの淹れ方でした。
数年前から水出しコーヒーが流行していますが、ちょっと薄かったり香りが無かったりと、美味しくないものもありますよね。
しかも、割高なものが多い……。
でも、自分で淹れればお金も手間もかかりません。普段ハンドドリップでホットコーヒーを淹れる人なら、挑戦しやすいですよね。
興味を持たれた方は、是非お試しくださいね。
コメント