ここ数年、夏も涼しいことが売りの北海道もかなり暑くなってきていますね。
毎日のようにTVで注意喚起される熱中症、脱水症状……。
子供や高齢者は特に注意!と、対策等がよく報道されています。
そんな報道を流し見ながら、私はちゃんと水を飲んでるし、暑さに鈍い方ではないし、野外での作業はほとんどしないし大丈夫でしょ!とタカを括っていたら……。
先日、気を付けているつもりなのに熱中症らしき症状が!おそらく、様々な悪条件が重なってしまったようです。
今時期はどこもそんな熱中症ネタで溢れていますが、今日は自分の体験談をお話しします。
高室温、熱めのお湯で皿洗い
先日、知人が経営するお店の助っ人としてお手伝いに行くことになりました。
と言っても4時間程度、皿洗いや料理のお運びをするだけの簡単な業務ですが……。
この日は最高気温が30℃を超える日で、店内はキッチンから出る熱で結構蒸していました。
お店は夏でも涼しさを感じられる造りの古民家でエアコンが無いのですが、この日は人の多さと調理による火の気で熱々。
その上、私は汚れ落ちを優先するため熱めのお湯で皿洗いをしていたので、身体が温まりすぎて汗がダラダラ。普段汗をかきにくい私でもシャツがビショビショになるくらいでした。
水分をちゃんと摂っていたのに頭痛がひどい
そんな環境下ですから、こまめにお水を飲んで対処していたつもりでした。知人の店主も「水飲んでね!」という声かけをしてくれていたし。
実際、手伝いを終えて帰宅するまでは疲れはあるものの頭痛は無く、普通に動けていたのです。帰路の運転も危ういところなくできていました。
それが、家に帰って着替えて、シャワーを浴びる前に一休み……と、ちょっと座って休んでいると、頭がかち割られるような頭痛が!!
これ、マジで死ぬかも……と思うくらいでした(実際は死にませんでした)。
多めの水分と共に、急いで鎮痛剤を飲んで休むも、2時間経っても良くならず。
熱中症か?と思い体温を測るも36℃台。帰宅中にエアコンを効かせた車で身体を冷やしたせいか、体温の上昇は防げていたようです。
シャワーを浴びるつもりがそれもできないほどの、身動きが取れない頭痛の中、じっとしているとさらなる体調不良が!
薬を飲んでしばらく経つのに、苦い液体を嘔吐する
ここからは少し汚い話です。
ずっと横になっていると段々めまいというか「グラグラする感じ」に襲われるようになり、ほどなくそれは吐き気に変わっていきました。
でも、自然にゲロが上がってくる感じではなく、「吐けば楽になりそうだな……」と思う程度。でも、気持ち悪いことには変わりなし。
普段あまり嘔吐をしない人間なのでどうしていいかわからず、頭痛に詳しい友人にLINEで助けを求めると、「吐けるなら吐いた方が良い」とのこと。
そして、勇気を出して吐くと(指をつっこんで)、2時間以上前に飲んだ鎮痛剤の苦み、おまけにそれより前に車で飲んだジャスミンティー風味の液体が出てきました。固形物はほとんどなし。
14時ころにお昼を食べて、一応それは消化されていたようですが、じゃあ何が吐き気を催したんでしょう。
ここで思い出す!今日、ろくに塩分摂ってない!!
ここで思い出したのが、朝から塩気のあるものをろくに食べていないということ。
たくさん食べると動けなくなる体質のため朝食はコーヒーと小さなパンのみ、賄いで出された料理はサラダと焼魚とご飯ですが、店主の方針で薄味だったのです。味噌汁を飲んでおけば違ったかもしれませんが、そのお店は昆布だしのため飲まず。(橋本病だから抜いてもらった)
つまり、水やお茶で水分は摂っていたけれど、汗と一緒に出る塩分が不足状態だったんですね。
それに気付いて、急いで塩をペロリ。しょっぱい、でももう少しペロリ。
そして少し休むと……、塩のおかげか、それとも鎮痛剤が効いてきたのか、頭痛は少しずつ和らいでいきました。
やっと動けるようになったので、自作の梅シロップに塩を足した経口補水液を作って飲むことで、塩分と糖分と水分、おまけにクエン酸も補給したのでした。
今思えば脱水症状の兆候はあった
「脱水」とは言いますが、これは水分不足だけを指す言葉ではありません。
水分が足りていても、それに溶け込んで体内で機能するナトリウムやカリウムが不足することで起こる不調も「脱水症状」と呼ぶんですよね。
電解質不足の原因となり得るのは嘔吐や発汗。今回は発汗によるものなので特にナトリウムが不足していたと思われます。
今思えば、働いている最中から脱水症状に該当する症状がありました。
まず、手足の攣れや痺れ。さすがに旺盛に動いている時に手足が攣ることはありませんでしたが、洗い物をしている時に食器をうまくつかめないことが多々ありました。
水仕事で手がふやけているのかな?と軽く考えていましたが、きっとあれは軽い痺れだったと思う。
また、めまいやふらつき。実はこの日は生理中で、貧血だと思って気にしていませんでした。
しかし、電解質不足に陥ると血液の量が減り、酸素が全身に行き渡らなくなって貧血のような症状を起こすんですよね。
このような小さなサインがあったのに塩分を補給しなかったもんだから、頭痛という大きな警告で、身の危険をお知らせしてきたということでしょう。
いやぁ、自己管理ができていなかったのが、いい大人としてとても恥ずかしい……。久々に接客業の手伝いをしたものだから、テンションが上がっていて不調に気付けていませんでした。
でも、死ぬ思いはしたものの、いい経験になりました。次にこういう現場に立つことがあったら、もっと体を大事にします……。もう若くないってことを肝に銘じて……。
本当はこういう頭痛に鎮痛剤はよろしくないらしい
後で調べてわかったことですが、熱中症や脱水症状による頭痛は、鎮痛剤を飲むのは逆効果なんだそうです。
血圧の低下によって頭痛が起こるのですが、薬はさらに血圧を下げてしまうためです。
とすると、頭痛が治ったのはやっぱり塩分のおかげということになるのでしょうか。
薬、吐き出してしまった分も多そうですしね。
今後は薬を飲む前に、塩分を摂るようにします。ただの塩ではしょっぱいですが、塩飴や経口補水液を用意しておくと摂取しやすいでしょう!
猛暑のためか、今時期は塩飴や塩タブレットもスーパーにたくさん並んでいます。
個人的には北海道が誇る飴メーカー、ロマンス製菓の塩べっこう飴がおすすめです。美味しいよ!
熱中症、脱水症状には気を付けよう
今、本州以南では異常気象により深刻だと聞いています。
水分はもちろん、塩分の補給も忘れずにしましょうね。
夏が過ぎるまで、自己管理をしっかりて何とか乗り切りましょう!
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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