葉野菜の王様、白菜!
昨年は若干高値だったように思いますが、普段なら1/4玉で100円かからずに買えるコスパ優秀野菜ですよね。
白菜の良さは、淡白でどんな料理にも合うというところ、そのくせ旬のものは甘味が十分で美味しいところ、加熱すると嵩が減ってたくさん食べられるというところなどですね。
でも、大型野菜ゆえ余らせてしまうこともあります。ちょっと育って中心が立ち上がり、それでも放置すると茎や花が出てきたり……なんて経験、ありませんか?
そんなことになる前に大量消費して美味しく食べてしまいましょう!冷蔵庫もスッキリしますよ。
今回は白菜の大量消費レシピ。特に簡単で副材料が少ないものをピックアップしてご紹介します。
※ここでは葉の詰まり過ぎていない白菜(1/2玉600g、1/4玉300g程度)を想定しています。葉が詰まったものを使うなら、重さに応じて加減して下さいね!
一宝菜
具が8種類入ると八宝菜。具を白菜オンリーの一種類にすると一宝菜。私が勝手にそう呼んでいるだけですが……。
手軽に大量消費するならやっぱり中華風のレシピが一番簡単で万人受けするような気がします。
ただ、シンプル料理なので一人の時のお昼ご飯にすることが多いかな。1人分のレシピですが、家族みんなで食べるなら、4倍量にしてメインではなく副菜でどうぞ。
【材料/1人分】158kcal
白菜 大きな葉1~2枚(200gくらい)28kcal
チューブしょうが 少々 5kcal
チューブにんにく 少々 4kcal
ごま油 小さじ2 74kcal
≪合わせ調味料≫
水 カップ3/4
中華スープの素 小さじ1/2 11kcal
オイスターソース 大さじ1/2 10kcal
酒 小さじ1 5kcal
醤油 小さじ1 6kcal
塩、こしょう 少々
≪水溶き片栗粉≫
片栗粉 大さじ1/2 15kcal
水 大さじ1
【作り方】
- 白菜2cm幅、5cm長さの短冊切りにする。合わせ調味料を全て混ぜ合わせておく。
- フライパンにごま油とにんにく、しょうがを入れて火にかけ、香りが出るまで中火で炒める。
- 白菜を入れて強火にし、しんなりするまで炒める。
- 合わせ調味料を加えて煮立て、白菜が透明になったら水溶き片栗粉でとろみ付けしてできあがり。
これをご飯にかければ中華丼、焼きそばにかければあんかけ焼きそばになります。
一宝菜では寂しいという人は、ハムを足して二宝菜、さらに玉ねぎか長ネギを足して三宝菜くらいにするとボリュームが出ます。でも、あまり具材を足しすぎると白菜を大量消費できなくなってしまうんですよね。
白菜ベーコン鍋
白菜鍋は豚バラ肉で作る人が多いと思いますが、私は洋風のだしでベーコンと煮ることが多いです。
鍋にぎゅうぎゅうに詰めて作ると見栄えが良いです。たくさん作っても、夕食だけではなく翌朝のパンのお供にもなるのですぐに消費できますよ。是非、1/4玉以上で!
【材料/4人分】全量 603kcal 1人分 151kcal
白菜 ゆる巻きのものなら1/2玉(詰まったやつなら1/4玉)84kcal
ベーコン 8枚 504kcal
固形ブイヨン 2個 15kcal
塩 少々
水 カップ3
ローリエ 2枚
黒こしょう 少々
【作り方】
- 白菜は縦半分に切り(1/4玉が2つできる)、葉の間に適当にベーコンを1枚ずつ挟んでいく。
- 1を鍋の高さに合わせて切り、土鍋やホウロウの鍋など、厚手の蓋つき鍋にぎゅうぎゅうに詰めていく。
- 水、ブイヨン、塩、ローリエを入れて蓋をして火にかけ、沸騰したら火を弱めて15分程度煮てできあがり。食べる時に黒こしょうを振る。
汁ごと食べるので少々薄味にしています。物足りないようなら食べる時にレモン汁をかけるとパンチが加わります。
白菜は詰まったものとゆる巻きのものがありますよね。ここではゆる巻きを1/2玉(600gくらい)使う計算ですが、みっちみちに詰まったものなら1/4玉で同じくらいの重さになります。
白菜の焼き甘酢漬け
強めに炒めた白菜を甘酢に漬けたおかずです。八角などを効かせた中華風味でも美味しいのですが、万人受けを狙うなら顆粒のかつおだしで作るのがおすすめです。
炒めてから漬けると、時間がかからず漬物のような食感を出すことができるんです。
簡単で作りおきOKの、どんなおかずにも合う常備菜になります。
【材料/4人分】全量 265kcal 1人分 66kcal
白菜 1/4(300gくらい)42kcal
サラダ油 大さじ1 120kcal
≪漬け汁≫
酢 大さじ3 15kcal
醤油 小さじ2 12kcal
砂糖 大さじ1 35kcal
ごま油 小さじ1 37kcal
顆粒だしの素 小さじ1/2 4kcal
一味唐辛子 少々
水 カップ1/2
【作り方】
- 白菜は一口大に切る。漬け汁の材料を全て混ぜ合わせておく。
- フライパンを強火で熱してからサラダ油を引き、切った白菜を入れて強火のまま炒める。
- 白菜の表面に焼き目が付いたら漬け汁の材料を一気に加えて火を止める。(酢でむせるので注意)
- そのまま容器に移し、粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やしてできあがり。
強火で炒めてから漬け汁と合わせると、不思議とシャキシャキ感が残るんですよね。
ポイントは焼き目が付くまで白菜を炒めること。あまり頻繁に混ぜると焼き目が付く前に火が入りすぎてしまうので、ほどほどに混ぜるようにして下さい。
漬け汁を加えてからは火を消します。火をつけたままだと甘酢煮になってしまいます。
白菜のお好み焼き
キャベツで作るのが定番のお好み焼きを白菜で作るとふんわりして優しい口当たりになります。
市販のお好み焼き粉で十分美味しく作れます。豚肉と白菜、お好み焼き粉さえあれば簡単にできるのが嬉しいところ。
【材料/2枚分】 全量(ソース、マヨネーズ含まず)1054kcal 1枚分 527kcal
白菜 1/4玉(300g)42kcal
豚バラ肉 4枚 386kcal
お好み焼き粉 100g 353kcal
牛乳 100ml 62kcal
卵(大)1個 91kcal
(紅生姜や天かすなどはお好みで)
サラダ油 大さじ1 120kcal
お好みソース 好きなだけ
マヨネーズ 好きなだけ
青のり、鰹節 お好みで
【作り方】
- 白菜は繊維と直角に5mm幅のせん切りにする。牛乳とお好み焼き粉をダマが無くなるまで混ぜ合わせておく。
- 白菜、溶いたお好み焼き粉、溶いた卵をざっくりと混ぜ合わせ、サラダ油を引いたホットプレート(170℃~180℃)かフライパンに2等分して丸く流す。(少しだけ生地を残しておく)フライパンなら1枚ずつ焼いた方が作りやすい。
- 2の上面に豚バラ肉を2枚ずつ乗せ、残しておいた生地を上から流す。
- 生地の底に焦げ目がついたらひっくり返し、蓋をして5分ほど焼く。
- 蓋を取り、もう一度ひっくり返して5分くらい焼き、中心部まで火が通ったらできあがり。ソースやマヨネーズ、お好みのトッピングを乗せて食べる。
お好み焼きをふんわり作るためには、焼いている最中に無駄に触ったり、へらで押し付けないのがコツだそうです。
ここでは豚バラ肉を入れて豚玉にしていますが、私は昼食用に肉無しでよく作ります。貧乏レシピ!
お好み焼き粉は日清のものが好きでよく使います。
ゆず白菜
ゆず風味の白菜のお浸しです。
これは前回、ダイエットレシピの回でご紹介していますのでそちらをご覧くださいね。
ゆず白菜のレシピはこちら
白菜が美味しい季節とゆずの旬が同時期なので、よく作る副菜の一つです。
作り置きもできるのでおすすめですよ!
白菜とオイルサーディンのスパゲッティ
あるイタリアンレストランで、白菜のスパゲッティを食べてすごく美味しかったのを覚えています。
家で作ると意外と簡単にお店の味に仕上げることができたので、それから我が家では定番になりました。
【材料/4人分】全量 2095kcal 1人分 524kcal
白菜 1/4玉(300g)42kcal
オイルサーディン 1缶 377kcal
にんにく 2かけ 14kcal
鷹の爪 2本
オリーブオイル カップ1/4 415kcal
白ワイン カップ1/4 37kcal
スパゲッティ(1.4mm推奨)320g 1210kcal
ゆで湯(1%の塩を加えておく)
【作り方】
- 白菜は一口大に切る。にんにくはみじん切り。鷹の爪は大きくちぎって種を抜いておく。
- (スパゲッティのゆで始めと同時進行で)フライパンにオリーブオイル、にんにくを入れて弱火で熱し、香りが出たら白菜を入れて炒める。
- オイルサーディンを油ごと入れ、スパゲッティのゆで汁カップ1を加えて煮立てる。塩気が足りなければここで少し足す。
- ゆで時間1分前に引き上げたスパゲッティを入れて一気に和えてできあがり。
白菜がたくさん入るので麺は少なめです。
具と麺ゆでを同時進行で行うので慌しいですが、それほど加熱に気を遣う具を使わないので慣れるととても簡単です。
白菜はどんな味でも受け止める懐の深さがある
いかがでしたでしょうか。白菜を大量消費できるレシピをご紹介しました。
ここでご紹介したのは、ブイヨンや中華スープの素、だしの素に頼る簡単なものばかりです。
何玉も白菜があるときちんとした手順で白菜漬けを作るという方法もありますが、漬ける前に白菜を外干ししたり(暑すぎてもいけないし、寒すぎても凍ってしまう)、発酵しないように温度管理したり(室温だとすぐに酸っぱくなるし、冷蔵庫だと場所を取る)と結構面倒なんですよね。
なので、本格白菜漬けにはなかなか手出しができず、そこまで手のかからない簡単レシピで一気に大量消費を狙うことの方が多いです。
白菜はキャベツや大根と並んで冷蔵庫の幅を占める大型野菜です。たくさん頂いたりしたら嬉しいけれどちょっと困る……という人は、是非この大量消費レシピを試してみて下さい。(別記事にキャベツ、大根の大量消費レシピもありますよ!)
ではでは、今回はこのあたりでさようなら。最後までお読みいただき、ありがとうございます!
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