ツヤツヤの大根。冬大根が美味しい季節はもう終わりましたが、それでもまだまだ安値で買えるチャンスは多いですよね。
でも、大根って1本買うと持て余してしまいがちなんですよね。少しくらい放っておいても葉物野菜よりも長持ちするという甘えが消費を減速させてしまっているのでしょう……。
そしていざ食べようと思ったら皮はシワシワ、中はスカスカの状態になって後悔するなんてこと、誰でも一度くらいは経験があるのでは。
そんな時に役立つのは、やっぱり大量消費レシピ。大根は水気が多いので、干したりすりおろしたりして水分を減らせばかなり量が少なくなります。また、そのまま切って使う料理でも一気にたくさん食べたくなるものは結構あるのです。
と、いうことで、今回は大根の大量消費レシピをご紹介します!
雪見鍋
大根おろしをたっぷり用意して、豚バラ肉をさっぱり食べられる雪見鍋にしましょう。このお鍋、人気があるようですね。
大根おろしでかなり野菜が摂れますが、さらにきのこやネギ類も入れました。
【材料/2人分】
豚バラ肉 200g 868kcal
しめじ 1パック 18kcal
椎茸 4個 7kcal
春菊 1把(100g程度) 22kcal
長ネギ 1本 28kcal
木綿豆腐 1/2丁 108kcal
大根 2/3本(600gくらい) おろして水切りして88kcal
だし昆布 10cmくらい
酒 カップ1/2(汁は飲まないものとして栄養計算します)
塩 少々
ぽん酢、ゆずこしょう 適量
全量 1139kcal 1人分 570kcal
【作り方】
- 土鍋にだし昆布、酒を入れ、鍋の6分目くらいまで水を入れて1時間以上放置する。できれば半日ほど置くと良い。
- 豚バラ肉、春菊は5cm幅、しめじは小房に分け、しいたけは石突きを落として飾り包丁を入れる。長ネギは斜め切り、豆腐は食べやすい大きさに切る。大根は全てすりおろし、ざるに上げて上から手で押さえて絞っておく。
- 土鍋を火にかけ、沸騰してきたら塩少々で薄く味を付け、具材を入れる。火が通ったら大根おろしを具が見えなくなるくらい入れ、軽く沸騰したら食べごろです。
- ぽん酢、ゆずこしょうを付けながらお召し上がりください。
かなりたくさんの大根を使いますが、うちではかなり水気を切るので量がだいぶ少なくなります。
ただ、水気を切ると言ってもさらし等でギッチリ絞るのではなく、手で押さえる程度にして下さい。汁が多すぎると煮汁が増えてしまいますし、少なくても味気ないです。(ちなみに絞った汁はかつお出汁で割って飲むと結構おいしい)
大根おろしは煮るとかなり甘味が出るので、入れた後は半煮えくらいで食べてしまうのがポイント。具が多い時は一度にすべて煮てしまうのではなく、何回かに分けて、その都度大根おろしを加えて常に半煮えおろしを食べられるようにした方が美味しいです。
ぽん酢が美味しいですが、生醤油をたらしてキリッとした美味しさを楽しむのもおすすめです。
自家製つぼ漬け
とんかつ屋さんの備え付けのつぼ漬けが好きです。たくあんよりも食べやすいのがいいですよね。これも時間をかければ自宅で作れるんですよ。
【材料/作りやすい分量】
大根 2本(皮をむいて1.5kgくらい)270kcal
≪漬け汁≫
醤油 カップ1/2 82kcal
砂糖 カップ1/2 211kcal
酢 大さじ5 25kcal
水 大さじ5
鷹の爪 2本
鰹節 ひとつかみ 70kcal
ごま 大さじ2 104kcal
全量 762kcal
【作り方】
- 大根は皮をむき、3~4mmのいちょう切りにする。
- 大根を盆ザルに重ならないように並べ、風通しの良いところで半日程度干す。(縁が縮れてくるくらいまで)
- 干している間、漬け汁の材料と小口切りにした鷹の爪を鍋に入れ、砂糖が溶けるまで煮る。
- 干した大根をボウルに入れて鰹節とごまをまぶし、密閉袋に入れて上から冷ました漬け汁を注ぐ。空気を抜いて袋のジッパーを閉じ、冷蔵庫で2日ほど置く。
砂糖と酢が入っているので、一週間くらいは日持ちします。ですが、保存は冷蔵庫で、そして取り出すときは清潔な箸やトングを使って下さい。
かなり甘めの味付けなので、ご飯のおかずだけではなくお茶請けにも合います。
干し&漬け込み中に水分がかなり抜けますので、食べる量は相当少なくなります。だから2本分漬けてもすぐに無くなりますよ。
鰹節ではなく刻み昆布を入れるのもおすすめです。
炊飯器を使った大根煮
大根の定番おかずと言えば煮物。炊飯器で作ると、焦がしたり吹きこぼれたりする心配がありません。5.5合炊きの炊飯器でちょうど良く作れる分量です。
一緒に煮るのは肉や魚のアラも良いのですが、ここではちょっとリッチにホタテの貝柱を使います。
【材料/4人分】
大根 1/2本 72kcal
干し貝柱 2~3個(2日前から水で戻しておく、時間が無ければ小鍋に入れてとろ火で煮て柔らかくします)48kcal
干し椎茸 4枚(汚れを落としてから水で戻しておく)28kcal
※貝柱も椎茸も戻し汁を捨てません!
だし昆布 5cm 1枚
酒 大さじ2 32kcal
みりん 大さじ2 84kcal
薄口醤油 大さじ1 10kcal
塩 小さじ1/2
全量 274kcal 1人分69kcal
【作り方】
- 大根は厚めに皮をむいて大きめの乱切りにし、戻した干し貝柱は軽くほぐす。干し椎茸は大きいものなら4等分、小さいなら2等分に切る。
- 炊飯器の内釜にだし昆布を入れ、全ての材料を入れる。貝柱と椎茸の戻し汁と調味料を入れ、大根が浸るくらいの量の水を入れる。
- 通常の炊飯モード(蒸らしなし)で加熱する。
- 炊飯終了したら蓋を開け、味見して薄ければ塩を足す。
- もう一度炊飯モードで加熱してできあがり。
炊飯を二回行うので少し時間がかかりますが、その分大根に乾物のうま味がしっかり染み込みます。炊飯一回でもできないことはないですが、ちょっと固めの仕上がりになります。トロトロに煮えたのが好きな人は是非二回炊飯で。
干し椎茸と貝柱は具として大根と一緒に食べましょう。昆布は食べられなくもないですが、お好みで。(食べるつもりで入れるなら、小さくカットしてから入れるといいですよ。)
干し貝柱が無ければ、手羽元を入れると(ちょっとこってりしますが)動物性の出汁が補えます。
たくさん作って半分は冷やして食べるのも美味しい。また、汁はそのまま飲むほか、春雨を入れて春雨スープにするのがおすすめです。
大根レモンピクルス
大根はやっぱり酸味の効いた漬物に合います。千切りにしてなますを漬けるのも良いですが、洋風料理の付け合わせにも使えるレモン風味のピクルスも美味しいですよ。
【材料/作りやすい分量】
大根 1本 144kcal
レモン 1個(汁のみ) 11kcal
お好みの酢 1.5カップ 96cal
ハチミツ 1/2カップ 427kcal
塩 小さじ2
ローリエ 2枚
粒こしょう 小さじ1
全量 678kcal 1人分(10食分として)68kcal
【作り方】
- 大根は皮をむき、縦4等分に切って3~4cm幅に切る。レモンは皮ごとスライスする。
- 酢とハチミツ、レモンスライス、塩をホウロウの鍋に入れ、弱火でハチミツが溶けるまで混ぜる。
- 耐熱性の密閉袋に大根とローリエ、粒こしょうを入れて2を注ぐ。(レモンは漬けていると苦くなるので、お好みでここで取り出す。)
- 空気を抜いて袋を閉じ、粗熱がとれたら冷蔵庫に入れる。3時間後くらいから食べられる。
水を入れない酢100%の漬け汁なので、冷蔵庫に入れておけば1カ月くらいは持ちます。長期間食べる場合は袋では扱いにくいので、梅酒を漬ける瓶などで作ると保管しやすいです。
ちょっと酸っぱいですが、汁を飲むと喉に良い「大根あめ」的な効果が得られますよ!
ここでは大根だけを漬け込んでいますが、パプリカやきゅうりを入れてミックスピクルスにすると彩りもきれいです。
使うお酢は何でもいいのですが、私はりんご酢、白ワインビネガー、シェリービネガーなどで作ります。この方が洋風の付け合わせに合うような気がするので……。シェリービネガーで作るとフルーティーで美味しいですよ。
粒こしょうは白、黒どちらでも良いですが、緑や赤、ピンクペッパーが混ざったものを入れるとおしゃれ!
ピクルスを小さな子に食べさせることはまず無いと思いますが、ハチミツが入っているので1歳未満の子に食べさせるのは控えましょう。
(おまけ)大根菜ふりかけ
大根をこれだけ使ったら、葉が余ってしまいますよね。でも、葉にはカルシウム、食物繊維、ビタミンなどなど捨てるのは勿体ないほどの栄養素が詰まっているのです。
味噌汁に入れても消費できる量は限られていますから、日持ちするふりかけにして食べましょう。
【材料/作りやすい分量】
大根の葉 200g 50kcal
ちりめんじゃこ カップ1/4 27kcal
いりごま 小さじ2 34kcal
醤油 大さじ2 26kcal
酒 大さじ2 32kcal
ごま油 大さじ1 120kcal
全量 289kcal 1人分(1/10として)29kcal
【作り方】
- 大根の葉は小口切りにする。幅が広いところは縦に数か所切ってから小口切りに。
- フライパンにごま油を熱し、大根の葉を入れて中弱火で水分を飛ばすように炒る。
- カラッとしたら醤油と酒を入れてさらに水分を飛ばし、ちりめんじゃこといりごまを入れてざっくり混ぜて出来上がり。
一週間くらい持つ栄養満点ふりかけです。ご飯に混ぜると簡単に菜飯が作れます。
家庭菜園などで葉がたくさん採れた時に是非作ってみて下さい。
大根はなかなか使い切れないのよね
いかがでしたでしょうか、大根がたくさんある時に是非試して頂きたい大量消費レシピでした。
大根って和食には欠かせない料理なんですが、いかんせん1本が多いんですよね。
だから、焼き魚に大根おろしを添えるつもりで1本買っても必ず残ってしまいます。小さめパックは割高だし、切り口が乾いているような気がするしで買う気が起きないので、このようなレシピを活用して頑張って新鮮なうちに食べきれるようにしています。
大根を傷ませがちな人も、家庭菜園でたくさん収穫できた人も、是非参考にしてみて下さいね。
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