2019年の梅干し(塩分18%)を漬ける(3)土用干しして完成

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土用干し 作り置きと保存食
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こちら北海道に限らず、全国的に酷暑が続いております。

でも、気温は高くても紫外線さんさんの快晴とは言い難く、土用干しのタイミングを掴めずに土用が終わってしまうのでは……と心配していました。

 

先日、ついに洗濯指数90%という土用干し日和に恵まれましたので、土用干しをして今年の梅干し作りを完了させることにしました。

 

梅干しの記事一覧はこちら

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前回までのあらすじは

今年は手を掛けず18%の強塩分で、しかも熟度を揃えず、完熟の真っ黄色梅からまだ少し緑がかった梅まで一度に漬け込んでいます。

梅のサイズは3L。本当は4Lが望ましいのですが、今年は南高梅が高くてね……(梅の値段について、最後に書いています)。

 

そして紫蘇入れは、試験的に梅を半分に分け、生紫蘇(買ったものと自宅の畑に自生していたもの)ともみ紫蘇をそれぞれに入れて差を見ることにしました。

紫蘇入れした後はジップ袋に入れて冷蔵庫で保存、そのまま一ヶ月ほど置いて今日に至ります。

洗濯指数90%以上を狙え!土用干し

結婚した年から10年近く、毎年梅干しを漬けています。

その経験から、土用干しは3日もやる必要が無いという結論に到達しました。

一日中晴れた日なら早朝5時くらいから夕方5時の12時間で十分干せますし、色もきれいになります。

ちょっと雲がある日でもせいぜい2日干しで皮がしっかりしてくると思います。

 

初期は3日かけて干していましたが、3日連続で晴天の日がなかなか無いこと、3日干しと1日干しの差があまりわからないことなどから、いつしか長期間干すことを省略してしまうようになりました。

干す前はジューシーだった大粒梅が乾いてカピカピになってしまうのがもったいないという理由もあります。

 

ということで、今年もなるべく短い日数で土用干しを完了させるため、日の出前から準備をします!

早朝というより、まだ夜中と言った方が良いくらいの時間(3時)に起き出し、ザルに梅を並べます。今年は5kg弱なのでザル一枚におさまりました。

紫蘇入れの際に、半分はもみ紫蘇、半分は生紫蘇と漬け分けたのですが、色の違いがはっきりと出てしまいました。

左がもみ紫蘇。右が生紫蘇(真ん中の黄色いのは紫蘇なしの白梅干)です。

明らかに生紫蘇の方が鮮やかに色づいている!入れる紫蘇の量はそんなに大きく変わらないはずなんですが……。

梅を並べる

並べ終わった梅を、朝一番に日光が入るところ(ウッドデッキ)に置いてスタンバイOK。

 

このまま日の出を待ち、一日かけて何度かひっくり返しながら干します。

干し始めて6時間、11時くらいの様子。

11時

干す前は果肉が固いところもありましたが、それが熱と紫外線によって柔らかくなっている。

反面、皮は水分が抜けてしわが寄り、丈夫になりました。新鮮な果物より古くて表面が乾燥した果物の方が皮が切れにくいのと同じ原理です。

 

このままさらに干す。

14時くらいになったらウッドデッキは日陰になるので、台ごと家の裏に移動し、さらに光を貪る。

土用干し

これくらい干すと紫蘇の色が鮮やかになる。生紫蘇の方(手前)は真っ赤っかですが、もみ紫蘇(奥)は渋い色ですね。

この場所も17時には日陰になるので、その頃合いに梅を回収します。

回収後

表面が乾いてマットな質感になっている。つまんで持ち上げても皮が破れないくらいになりました。

梅

この半透明な感じ、しっかり干した梅干しの証拠ですよ。干す前は不透明でした。

うん、今年も土用干しは一日で大丈夫そうだな!

 

今回の実験、もみ紫蘇と生紫蘇の色の差を見てみましょう。

2粒

左がもみ紫蘇、右が生紫蘇。一目瞭然。

こんなに差が出るとは……。

生紫蘇の方が手間がかかるし値段も高くなってしまうのですが、見た目はこちらの方が優れている。香りもこちらが上です。

来年からは生紫蘇を使った方がいいかな……。自宅で栽培しようかな……。

 

仕上がった梅干しはタッパーに並べて入れ、冷暗所に保管します。この状態で何年でももちます。

でも、今年は漬けた量が少ないから食べきるのも早いだろうな……。

 

という感じで、今年の梅干し作りは完了となりました。

梅の価格が年々値上がりしているのはなぜなの

私が梅干し作りを始めた年から、南高梅の価格は年々上昇しているような気がします。

「今年は去年より高いね」という話は色々なところで聞いても、「今年は去年より安いね」という話は耳にしたことが無い。

スーパーや市場で買うよりも値上がりが顕著なのがネット通販。

いつも「スーパーの方が安いな」と思って買うのを諦めるのですが、今年はスーパーでは4L梅が手に入らず、ネット通販を利用しようとしたところ、5kgで8000円とか10000円とか、もう予算オーバーで……。

少し前はスーパーで買うよりは高いものの、4Lサイズでも1kg1000円しない梅が多かった気がするのですが……。

 

このことから、南高梅そのものの価値が上がっているのでは、と思うようになりました。

天候次第で不作になることはあると思いますが、毎年上がるのは困るなぁ。

スーパー、市場で3~4L梅1kgあたり1000円を超えるようになったら、梅干し作りについて考え直さなければいけないな……。

 

ということで、とりあえず今年の梅干し作りは終わりです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

コメント

  1. ちゃちゃまる より:

    近年丁寧な暮らしの一環で『梅仕事』を推奨するメディアが増えてますよね。
    多分それで梅酒や梅干しや梅シロップを作る人が急激に増えているのでは?それで値上がりしてるとか…?
    最近はちみつ入りの甘めな梅干しばかり売っていて悲しい気持ちになるので、私も漬けてみたいです。来年になりそうですが…
    その時は参考にさせていただきますね(^o^)/

    • yurukurashi より:

      ちゃちゃまる様

      コメントありがとうございます!

      「丁寧な暮らし」!それだ!
      実は今年の梅を人におすそ分けした時、「わあ!丁寧な暮らしだね!」と言われたんですよ。
      その時はあまり意味がわかっていなかったのですが、そうか、梅仕事全般がそういう位置付けなんですね。

      10年前は「ババ臭い」と言われていた梅干し作りが、今はおしゃれライフの代名詞になるとは……。
      しかし、若い人でもチャレンジしやすくなったのは良いことですが、梅自体が高値で入手しにくくなるのは本末転倒ですね。

      来年はもう少しお手ごろ価格で出回ることを願いましょう!

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