一合用釜飯セットを入手してからというもの、高頻度で釜飯を炊いて食べています。
が、あるとき気付いたことが……。
それは、同じ量のお米、同じ大きさの燃料を使っているのに、2つの釜で炊くとおこげの出方にかなり差があるということ。
いつもは2種類の釜飯を炊くので毎回具の量や調味料の加減は違いますが、それ以前の問題もあるような……。
ふと、こんなに差が出るのはなぜか?と考えてみて、それは炊く前に入れる水の温度にあるような気がしました。
ということで、今回は同じ具と米の量で、水の温度だけ変えて同時に炊いて、おこげの出方の違いを見てみようと思います。
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固形燃料の大きさの差によるおこげの出方は以前実験した
釜飯の釜を買ったばかりの頃、固形燃料25gと30gでおこげの出方に差が出ることを既に検証しています。
このときは当然ですが25g燃料の方がおこげが付かないという結論でした。
今回は水温にのみ着眼して試してみます。
水の温度以外は同条件で炊いておこげの出方を見る
水の温度の差を比較するのですから、それ以外は同条件でなければならぬ。
ということで、お米は1合ずつ研ぎ、どちらも30分水に漬けておきます。
そして味付けはco-opの「きんぴら風とうきび飯」を76gずつ計量して入れます(ひと瓶3合分で、230g入りのため)。
固形燃料は30gのものを使っています。
水の温度は、低い方を5℃に調整します。これは、冬場の水道水の温度に合わせた設定です。
高い方は38℃。こちらは一度具を煮た出汁を人肌くらいまで冷ました温度を想定しています。
これらを200ml取り、浸漬したのち水けを切った米と炊き込みの素と一緒に釜に入れる。
写真では全くわからないですが、左が5℃、右が38℃。
これを同時にかまどにセットして、同時に固形燃料を点火!
すると12分後、右側(水温38℃の方)の釜から湯気が。
左の水温5℃の方は、ポコポコと音はしているものの湯気が出るほどではありません。
このままさらに待つと、3~5分後くらいに左の釜からも湯気が出てきました。
でも、固形燃料の重さが同じなので、火が消えるのはほぼ同時。だいたい着火から23分後でした。
つまり、水温が低い釜の方が沸騰している時間が3~5分ほど短いということになります。
これが炊き上がりにどう出るか?
消火から10分蒸らして蓋を取り、釜底を見ます。
水温5℃の方。おこげは全くなし、ご飯が心なしかべちゃっとしている気がする……。
やっぱり、水が沸騰するまでに時間がかかったせいですね。
お米に芯などは残っておらず、ちょっと柔らかめというだけで普通に食べられました。
続きまして水温38℃の方。
おこげがしっかり付いている。部分的にですが、噛むとガリっというほどしっかり焦げたところも。
でもおこげ好きなら気にならない程度だと思います。
ご飯はべちゃべちゃせず、米粒がしっかり立っていて見た目もいいです。
おこげの有無は好みですが、ご飯自体の美味しさはこちらの方が上ですね。
結論:水温は低すぎない方がいい
今回の実験では、固形燃料(30g)で釜飯を炊く場合、水温によっておこげの出方はバッチリ変わるということがわかりました。
また、水は冷たすぎない方がべちゃべちゃせず美味しく炊けることも判明。
逆に、水温が高すぎると沸騰までにかかる時間が短く、焦げやすくなりそうだということも推測できます。
私はおこげが多少付いた方が好きなので、今後、釜飯を炊くときは水温を少なくとも30℃~40℃に調整しようと思います。
逆におこげが嫌いな方の場合、水温を低くして炊くのはべちゃべちゃになるのであまりおすすめできません。
固形燃料を小さくするか、燃料が燃え尽きる前に釜を火からおろす等の工夫をすると良さそうです。
今回の検証結果はこんな感じでした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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