夏になるとピザが食べたくなる。
それは夏野菜が美味しいからだけではないはず。暑さのせいもあるのかな?
具を選べばお子様も大人も美味しく食べられて最高です!
人が集まる日には、ピザパーティーなんてどうですか?
でも高温設定できるオーブンが無い……という人もご安心を。
アウトドア用のバーナーとフライパンがあれば、美味しく焼けるんです。
なるべくナポリ風に近づける!おうちピザの作り方
ここで作るピザは一応、ナポリ風を目指しています。
でも「ナポリピッツァ」と名乗るためには様々な条件があるので、ナポリ風インスパイア系ピザとでもしておきましょう。
ピッツァと言った方が雰囲気がありますが、おうちメイドなのでここでは「ピザ」と書くことにします。
時間はかかりますが、簡単に作れますよ。
ピザ生地の材料
まず材料。小麦粉、塩、水、イースト。
本当は天然酵母とイタリア製小麦粉の「00番」というものを使用するべきなのですが、イタリアの小麦粉は高いし、天然酵母も使いにくく……。
道産小麦とドライイーストを使用します。画像ではフユエゾ(きたほなみ)とゆめちから元気が写っていますが、本場の小麦粉に近づけたい場合はたんぱく含有量が多いゆめちからのみで作った方が良いと思います。
本場の味により近付けたければ、イタリア製小麦粉がネットで手に入ります。
強力粉 500g
水 300ml
塩 15g
ドライイースト 1g
生地の作り方
- 水と塩を混ぜ、溶けたら強力粉の1/5くらいを混ぜてドロドロの小麦粉液にする。
↓
- 1にドライイーストを入れて混ぜ込み、さらに残りの強力粉の半分を入れて手で混ぜる
ここで泡立て器を外して手ごねに切り替える。 - 2の粉気が無くなったら残りの強力粉を全て加え、同様に粉気が無くなるまでこねる。
- ひとまとまりになったら、ここでHBのパンケースに入れて20分くらいこねる。手ごねするなら大き目のボウルや台の上で凹凸が無くなってつるりとするまで一生懸命こねる。
- しっかりこね上がったら丸くまとめて濡れぶきんで包み、ボウルに入れてラップをして30℃くらいのところで1時間発酵。
- 一時間後、これくらい大きくなります。ふきんに生地がくっついて表面が荒れてしまいました。
- 生地を6等分し、丸くまとめてバットなどに並べる。べたつくようなら打ち粉をする。このままふんわりラップをして4時間室温に置き、二次発酵。
アルミホイルをかけるというレシピもありますが、それをやると生地がくっついたところから腐蝕?してホイルが溶けてしまったので、ラップの方が良いと思います。(深さのある容器ならホイルでもいいかも) - 4時間後の様子。すぐに食べるならこのまま成形と焼きに入りますが、すぐ食べないなら冷蔵庫に入れます。
もっと余裕を持って並べれば良かった。
これで生地作りは終わり。すぐ食べるなら次の作業へ。
すぐに食べずに冷蔵庫に入れた場合は、食べる2時間前くらいに常温に出して戻しておきます。(冷たいままだと伸びが悪い)
成形して焼く
さあ、焼く準備です。冒頭にも書いた通り、ここではフライパンを使います。
350とか400℃などの高温にできるオーブンがあればそれで焼けますが、それより低いとべちょっとしてうまいこと行きません。庫内が狭いと生地の投入が上手くいかず、具がこぼれやすい上に火傷もしやすい。
邪道と言われるかもしれませんがフライパンの方が手軽で美味しいです。光熱費もかからないしね。
フライパンで焼くなら上を炙る用のバーナーを用意して下さい。もちろん無しでも中まで火は入れられますが、あの焦げた風味は直接火に当てないと得られません。
カセットボンベに着けるタイプの2000円くらいので十分です。
伸ばして具を並べるのは、火にかける前のフライパンで直接するのが一番楽ですが、一度に何枚も焼く場合はそれも難しいですよね。
台の上で成形する場合は、薄めのまな板などの上で作り、そのままフライパンの上にスライドして移すのが比較的きれいに仕上がります。
- 生地を一つ取り、多めに打ち粉を振った台に押し付けて軽くガス抜きをし、フライパンの大きさに合わせて丸く延ばす。中央は薄く、縁に少し厚みを持たせると具がこぼれにくく、ナポリっぽくなります。
- その上にお好みの具を乗せていく。今回はトマトバジルとなすベーコンでいきます。
トマトバジルはオリーブオイル、トマト水煮を潰したもの、チーズ、アンチョビ、ドライトマト、バジル。
なすベーコンはオリーブオイル、トマト水煮、焼いたナススライス、ベーコン、チーズ。 - 具を乗せたら時間を置かずに熱したフライパン(テフロン加工推奨)にスライドさせるようにして移し、強火で蓋をして2~3分。
上部のチーズが溶けたら蓋をあけてバーナーで表面をあぶります。火傷に気を付けて……!
縁に重点的に火をかけると、プクプクした焦げ目が付いて美味しそう。傷んでも惜しくない安いフライパンを使うのがポイントです。
いい感じに焼き目が付いたらお皿に移してできあがり。
トマトバジル。
なすベーコン。
裏側はこれくらい焦げ目が付いています。これくらい焦げ目が付くと、石窯ピザに近い味わいが得られます。
生地はカリッともっちり、具はジューシーでありながら水分もしっかり飛んでいるという、かなり本格的な味になります。
今回は2人分だったので一度に2枚焼きましたが、もっと大人数なら6枚くらい一回で食べられますね。
焼き時間も短いので、事前に具を用意しておいて、一枚焼いている間に次の生地を乗せ、時間を空けずに焼けばスムーズです。
具はあまりたくさん乗せると水分が出やすくなりますし、フライパンに移すのが難しくなります。このピザは具を少なくして生地の味を楽しむ感じの方が良いと思います。
食後、室内がピザ屋さんの香りになった
食べて美味しいのはもちろんですが、その後外出して帰ったとき、家の中がピザ屋さんの香りになっていることに驚きました。
チーズと小麦粉が焼ける香り、そしてオリーブオイルやバジルの香りが漂って、食後もしばらく専門店の雰囲気に浸れました。
デザートにアフォガート(エスプレッソがけアイス)を食べたくらいにして!
このように、大人も子供も楽しめるおうちピザパーティー。庭に石窯が無くても大丈夫、材料だってそこらに売っているもので十分です。
みんなが集まるとき、是非やってみて下さいね!!
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
コメント