他の地域のことはあまり知りませんが、札幌は比較的玉ねぎが安く買える土地だと思います。栽培が盛んだということもあるかもしれません。
近年、高値の年もありましたが、例年なら10kgで1000円以下も珍しくないくらい安く買えるのが玉ねぎの良いところ。和・洋・中、どんな料理にも欠かすことができない、野菜界のトップスターと言っても良いでしょう。
そんな玉ねぎは、買うだけではなく人から頂くことも多いものです。そんな時は、腐らせまいと消費に一生懸命になりますよね。
そこで今回は、玉ねぎの大量消費レシピをいくつかご紹介します。
基本的には炒めて冷凍保存
基本的には、大量に刻んで大きな鍋で炒めて、あめ色玉ねぎを作って冷凍しておきます。28cmのフライパンで大玉5個分くらいは一気に炒められます。この量なら最初はぎゅうぎゅうですが、火を入れるとかなり減ります。
玉ねぎは皮を剥き、芯を取ってフードプロセッサで粗めにみじん切りにします。手で刻んでも良いですが、涙が出てしまいますからね。
フードプロセッサにかけるときは、一気に回すのではなく断続的に、様子を見ながら回すのがポイント。一気にやると液体になってしまいます。
刻んだ玉ねぎはサラダ油を引いたフライパンに入れ、ざっと油を絡めるように混ぜて蓋をして中~強火にかけます。蓋をするのは蒸気で全体に早く火を入れるため。水が出てくるので、ちょっと強いくらいの火にかけても簡単には焦げません。
全体しんなりして水分が出てきたら中弱火に下げて5分くらい放置して、蓋を開けて木べらで上下を返してまた蓋をして……を何回か繰り返すと、水分が飛んで色が白から薄茶色に変わって来ます。
どれくらい炒めるかは好みですが、私の場合は少しぺちょっとしているくらいの水分量で火からおろします。この炒め加減なら、玉ねぎの甘さが前面に出過ぎず、どんな料理にも使いやすいからです。
冷めたらジップ袋に入れて、薄く延ばして冷凍庫へ。薄くすることで必要な量だけ割って使うことができます。
活用法は、ハンバーグやカレーはもちろん、コロッケやトマトソースなどにも。
フライドオニオンにして保存
カレーやサラダのアクセントに最高のトッピング、フライドオニオンをたくさん作っておくという方法もあります。
カリカリに揚げておけば生よりも断然量が減りますし、日持ちもします。
冷蔵庫で一週間、冷凍庫なら1カ月は持ちますが、なんせ玉ねぎですから何にでも合います。よって、たくさん作ってもすぐに無くなってしまうんですよね。
【材料/作りやすい量】
玉ねぎ(大) 3個
強力粉 カップ1/2
揚げ油 適量
【作り方】
- 玉ねぎはスライサーで繊維と直角にスライスし、キッチンペーパーを敷いたバットやお盆に乗せ、半日ほど乾かす。
- 袋に強力粉を入れ、玉ねぎを入れて振り、粉を薄くまぶす。
- 160℃に熱したサラダ油でじっくり揚げる。一度に揚げると水分が飛びにくいので、4回くらいに分けて揚げて下さい。
- 薄くきつね色になったら水分が飛んでいることを確認して引き上げる。
(茶色くなるまで揚げると苦くなります。低めの温度で水分を飛ばすように揚げるのがポイント。)
一度作ってみるとわかりますが、フライドオニオンにするとかなり嵩が減ります。だから、作り過ぎかな?と思うくらい作った方が良いと思います。
揚げ終わった後の油は玉ねぎの風味が強く付いているので、他の揚げ物に使うよりも野菜炒めやカレー、シチューなどの玉ねぎを使う料理に活用して下さい。
オニオングラタンスープ
玉ねぎと言えばオニオングラタンスープ。子供の頃、「パラダイス・カフェ」という漫画で読んでから憧れの料理でした(世代がわかりますね)。
これは、大量の玉ねぎを使わなければ美味しくない。余るほどあるなら、是非作ってみて下さい。
2人分で玉ねぎ(大)1個は使いたいところです。中玉なら2個でどうぞ。もっと多くてもいいよ!
【材料/2人分】
玉ねぎ(大) 1個
オリーブオイル、バター 各小さじ1
ウスターソース 大さじ1
固形スープの素 1個
お湯 300ml
塩、胡椒 少々
パン(バゲットなどおすすめ)2切れ(カリカリに焼いておく)
溶けるタイプのチーズ(おつまみサイズのゴーダやグリュイエールがおすすめ)適量
あればドライパセリ
【作り方】
- 玉ねぎは皮をむき、芯を取ってスライスする。
- フライパンにオリーブオイルとバターを溶かし、スライスした玉ねぎを中火で炒める。
- 茶色になってきたら、ウスターソースを加えてさらに茶色が濃くなるまで炒める。
- お湯にスープの素を溶かし、フライパンに投入して沸かす。
- 塩、胡椒で味を調え、耐熱容器に2等分する。
- スープの表面に蓋をするようにパンを乗せ、削ったチーズを振りかけてパセリを振り、トースターで10分程度焼いてできあがり。
玉ねぎの炒め加減で味わいが変わってきます。自分好みの加減を見つけてみて下さい。
フランスパンはそのまま載せましたが、においが気にならないならガーリックトーストにしても美味しいです。
玉ねぎマリネ
玉ねぎだけの酢漬けです。こちらも作り置きできるので、たくさん作りましょう。
らっきょう代わりにカレーの付け合わせに、ポテトサラダの具に、揚げた肉や魚と一緒に漬け込んで南蛮漬けに。色々な活用法があります。
【材料/作りやすい量】
玉ねぎ(大) 2個
りんご酢 カップ1
砂糖 カップ1/2~1(お好みで調節して下さい)
塩 小さじ1
ローリエ 2枚
消毒した耐熱性の瓶
※普通の穀物酢でもできます!そして塩の代わりに醤油大さじ2~2を入れるとグッと和風になります。(ローリエは入れない)
そこにごま油を足すと中華風に……。
【作り方】
- 玉ねぎは皮をむいて繊維に沿ってスライスし、瓶に入れる。
- りんご酢、砂糖、塩、ローリエを小鍋に入れて熱し、調味料が溶けたら熱々のうちにローリエごとに玉ねぎの上からかけ、蓋をしてそのまま冷ます。
- 冷めたら半日以上置き、できあがり。この後は冷蔵庫で一週間程度もちます。
この玉ねぎマリネだけで食べる以外にも、ハムと和えたり、ツナと和えたり。汁を切ってサンドイッチの副材料にするのもおすすめです。
洋風料理に使う前提でローリエを入れましたが、ローリエを抜けば和・洋・中、どんな味にも合う万能付け合わせになります。
らっきょうだととてもめんどくさい(皮むき、塩漬け、塩抜き、甘酢漬けの工程が面倒……)のですが、玉ねぎスライスはすぐに漬かるのでその日に食べられるのが嬉しい。
こんな瓶に入れたものをたくさん作っておすそ分けしたりもします。
おすそ分け用はローリエが外側に来るように入れるとおしゃれですよ。カラーペッパーを入れても美しい!
玉ねぎ牛肉重ね煮
材料だけ見ると牛丼と同じですが、それよりもシンプルで簡単です。
玉ねぎの甘味、風味が強く出るので、安い牛肉でも美味しく食べられるようになります。
【材料/2人分】
玉ねぎ(大)2個
牛切り落とし肉 200g
醤油 大さじ3
酒 カップ1/2
【作り方】
- 玉ねぎは繊維に沿ってスライスする。
- 厚手の鍋に玉ねぎスライスの1/4量を敷き、牛肉の1/3をその上に広げる。
- 2を3回繰り返し、最後は玉ねぎスライスを乗せる。
- 醤油、酒を合わせて上から回しかけ、蓋をして中火にかけ、沸騰したら弱火にして10~15分煮てできあがり。
砂糖やみりんを入れないシンプル味の煮物です。玉ねぎがたくさん入るので、その甘味をしっかり感じられる料理です。
使うお鍋はルクルーゼやストウブなど、蒸気を逃がさない厚手のものがおすすめです。
(おまけ)玉ねぎ5倍カレー
最後は、普通のカレーの玉ねぎを5倍にするだけのレシピです。レシピというほどでもないですね。
いつものカレールー(どのメーカーでも良いが辛口がおすすめ)で、箱に記載のレシピよりも玉ねぎを多くして作ってみて下さい。5倍くらいまではいけます。
玉ねぎは基本レシピのような一口大ではなく、スライスにして長時間炒めること。濃い茶色になるくらいまで炒めてOKです。
あとは、箱書き通りに作るだけ。玉ねぎの甘さがガツンとくるカレーの出来上がりです。最後にガラムマサラで風味を足せば、お店のカレーの味になりますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。玉ねぎがたくさんある時に作りたい、玉ねぎ大量消費レシピでした。
もし、玉ねぎを持て余しそうになったら、とりあえず炒めたり揚げたり漬けたりして保存をしてみることをおすすめします。
手を加えて保存しておけばすぐに料理に使いやすいですし、傷む心配も少なくなります。
玉ねぎはどんな料理にも使える万能野菜。たくさん買って料理に大活躍させてあげて下さいね!
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