和菓子に使うあんこ、特に小豆あんは粒あんとこしあんに分けられるということは皆さんご存知だと思います。
でも、たまにスーパーなどで見かける「練りあん」ってどんなあんこなんでしょう。
少し気になったので、調べてみました。
粒あん・こしあん・小倉あんの違いは
ご存知の通り、トップ画像にあるつぶつぶのあんこが粒あん。
これは小豆を皮ごと煮て潰し、砂糖を入れて練り上げたものです。
たい焼き、あんぱん、どら焼きは粒あんが多いと思います。
こしあんは煮た小豆の皮を取り除き、中のでんぷん質だけを集めて砂糖を入れて練ったものを指します。
手間がかかる分、桜餅やうぐいす餅、上生菓子などの上品なお味が求められるものに使われます。
あと、上品なものとは言い難いですが、北海道おなじみの「中華まんじゅう(あんまんではなく、和菓子)」はこしあんのものしか見かけませんねぇ。
これがこしあん。茶色っぽいものよりも紫がかったこしあんの方が美味しそうですよね。
お汁粉にも粒あんとこしあんのものがあり、粒あんを使用したお汁粉は「田舎汁粉」、こしあんのものは「御前汁粉」と呼ばれます。
田舎と御前ではかなりの身分差を感じますね。でも、好みは人それぞれですから、どちらが好きだから身分がどうという話ではありません。
ちなみに、粒あんとよく似た「小倉あん」は今では粒あんと同じものとして言われることが多いですが、本来はこしあんに小豆の蜜煮を混ぜ込んだものを指すそうです。
ということで、実は小倉あんは粒あんやこしあんよりも手のかかったあんこなんですね。
では、練りあんは……?
スーパーなどでパッケージされて売られているものには「練りあん」と書かれていることがありますよね。
中身はこしあんのように、粒感の無いものが多いようです。
では、練りあん=こしあんかというと、実はそういうわけでもなさそうですよ。
色々調べてみると、練りあんというのは砂糖が入る前のあんこ、「生あん」と呼ばれるものに対して使われる言葉で、砂糖を入れて練り上げたあん全般を指す言葉だそうです。しかも小豆あんに限らないのだとか。
つまり、粒あんもこしあんも、白あんもうぐいすあんも「練りあん」ということになりますね。
ただ、なぜこしあんが「練りあん」と名付けられて市販されているのかまではわかりませんでした……。
これはメーカーさんの意図するところがあるとは思いますが、明確に書かれていなかったんですよね。
わかる方、教えてほしい。
練りあんの正体がわかったようなわからないような
調べてみて、「練りあん」という言葉はどんな意味なのかを知ることができて良かったです。
確かに、どんなあんこも練って作りますもんね。
ただ、市販のあんこの「練りあん」については分からずじまい……。
これはもっと調査が必要ですね。
そろそろ新小豆も出たことだし、今年の冬至に向けてあんこの準備を考えていたところでした。
今年は自分でこしあんを作ります!そして冬至のお汁粉だけではなくお正月のお餅や栗饅頭(本当は白あんだけど)にも使いたいと思っています。
ではでは、今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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