「ガヤ」ってご存知でしょうか。
TVの賑やかしの人々のことではありません。
正式名称を「エゾメバル」という、北海道でよく獲れる魚のことです。
その魚でアクアパッツァを作ったら大変美味しかったというお話です。
ガヤってどんな魚なの?
ガヤという由来は、「ガヤガヤたくさん獲れるから」だそうです。
このことからわかる通り、北海道ではとてもありふれた魚です。
我が家では海沿いの親戚から送られてくるものをありがたく頂いております。よって、お金を出して買ったことはありません……。
顔はなかなかのブサイク。
このように軽視されがちなガヤですが、メバルの仲間ということで身は厚く、味は癖が無くて美味しい。
ちゃんと料理すればご馳走になれるポテンシャルを持った魚なのです。
ただ、ガヤはトゲが多い。
そのため、素手で捌いていると確実に手を痛めます。軍手をしていても刺さります。
食べる時も気を付けなければ刺さります。
ちなみに、旦那の実家では「ガヤのトゲは危ないので気を付けろ」が家訓だったそうです。
癖がないならイタリアンでもいけるべ!丸ごとならトゲも刺さらないべ!
ある時、内臓を取っただけのガヤ(冷凍)をたくさんいただきました。
刺身にできる品質ではなかったので醤油味の煮付けにしましたが、まだまだ残っている。
そこで思いついたのがアクアパッツァ。
どこかのイタリアンレストランでカサゴか何かのを食べて美味しかったので、ガヤでもいけるべと思ったのがきっかけです。
ガヤガヤいる魚+狂った水……、いかにもクレイジーな料理になりそうな印象ですが、これが、時間もかからずとても美味しい。鮮度の良さも勝因だと思います。
何より、いつもは鱈なんかの切り身で作っていたのに、尾頭付きで作れるのが豪華で嬉しい一品になりました。
もらいものでご馳走感溢れるものが作れるというのはとても得した気分になれます。
ガヤのアクアパッツァの作り方
では、材料と作り方をご紹介。
2018/2月追記 当初は画像が無い記事でしたが、これではわかりにくい……と思い、後から画像を追加しました。
……が!!ガヤと言われて開封したら、中身はなんと柳の舞……。まあ、大きさや味わいがそれほど変わらない近種の魚なので、画像上では柳の舞で作っています。ご了承を!!
ガヤでも、柳の舞でも美味しいですよ。どちらも試してみて下さいね。
【材料 二人分】
ガヤ 2尾(サイズにもよりますが、一人1尾は軽く食べられます)
あさり 10~15個くらい
ミニトマト 15~20個くらい
にんにく 2かけ
白ワイン 150ml
水 300ml
オリーブオイル 120ml
ローズマリー、タイム、ローリエ、イタリアンパセリなど(自宅にあるハーブを何でも入れてみて)
美味しい塩、粗挽き黒コショウ 適量
【作り方】
- ガヤは内臓とエラ、うろこを取って洗い、身に飾り包丁を入れ、塩、黒コショウを強めに振る。これが塩気の決め手になるので、塩は思い切って振った方が良い。(トゲに手を刺さないように注意!)今回は頭を取ったものを使っていますが、頭付きでも作れます。
- 熱した厚手の鍋(うちでは18cmのルクルーゼ・ココットロンドを使用)にガヤとオリーブオイル、潰したにんにくを入れて表面を焼き付ける。(両面焼くので、最初は出来上がり時に下になる方を上にします)
- ガヤの表面がこんがりしたら白ワイン、水、あさり、ヘタを取ったミニトマト、ハーブ類を入れて蓋をし、あさりが開くまで煮る。
- 蓋を開けて味見して、塩が足りなければ足してできあがり。食べる時にお好みでレモン汁をかけても良い。
この鍋で作ると水位が高くなりすぎ、魚の姿が見えなくなるんですよね。
そのため、食べる時は一尾ずつ盛り付けます。
盛り付けるとこんな感じ。
最後にご飯や麺を入れても美味しい!
ガヤを食べる時に汁も一緒にスープとして飲んでも良いのですが、この残り汁でリゾットを作ったり、スープパスタにしても美味しいです。
既に処理されたガヤを使うならまな板いらずで作れるのが嬉しいレシピです。(にんにくは拳で潰しましょう)
ガヤがたくさん釣れた、または貰ったという時には、こんなこじゃれた料理にすると「おおっ!!」と喜ばれますよ。
もちろん、食べる時もトゲに気を付けて!
そして、モイ(柳の舞)でももちろん美味しい!!
バレンタインのディナーに是非どうぞ!
では、今回はここまで。最後までお読みいただきありがとうございます!
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