先日、友人から「山クラゲいるかい?」と連絡が。
詳しく聞いてみると、よく知られている漬物というか、お惣菜の山クラゲではなく、生の山クラゲだそう。
なにそれ、食べたことない!
ということで持ってきてもらったのが上の画像の野菜。地元の直売所で買ったそうです。100円。安い。
これどうやって食べるんだろう?と手探りで調理してみました。
山クラゲとは、レタスの仲間の茎を食べる品種だそうです
恥ずかしながら、これまで山クラゲは調理直前の乾物っぽいものか、調理済みのものしか見たことがなかったので、その正体がなんなのか全く知りませんでした。
調べてみると、レタスの仲間で、茎を食べる品種だそうな!この上の方の葉っぱからレタスっぽさが出ていますね。
香りもかなりレタスっぽい。
山クラゲの英名は「ステムレタス」、茎レタス。初めて知りました。
なーんだ、意外と身近な食材なんですね、ととりあえず一安心。
これを細切りして干し、戻して調理するとよく見る山クラゲになるそう。
生で食べられないこともないですが、すっごく苦いとのこと。
試しに薄ーく切って食べてみると、ギャアア!にっが!!「ほろ苦い」どころじゃないぜ……。
ブロッコリー茎に似た見た目だったので、その系統の味を想像しながら食べたら、大きく裏切られた!水にさらしてないフキノトウみたいな味がします。
しかし、この苦み成分は水溶性で、水にしばらく晒すと和らぐそうです。
水さらし後に、色々な料理に使えるようになるとのこと。
水にさらしてあく抜き
茎部分だけ切り取り(葉っぱはレタスのように生で食べられます。この部分はそれほど苦くない)皮をむく。皮はかなり厚く繊維質で、とても食べられそうにないので、厚めにむいておきます。
そして適当な長さに切り水にさらします。途中2回くらい水替えし、2時間程度。
ただの水にさらしただけで苦みはほとんどなくなりました。
この水さらしだけで下ごしらえは完了です。
きんぴらにしてみる
下ごしらえが完了した山クラゲをどう調理しようか?
調べると、きんぴら、漬物、天ぷら、ナムルなどにできると書かれている。
あまり量が無いので、半分をきんぴらに、半分をぬか漬けにします(ぬか漬けの感想はぬか漬けカテゴリに書きます)。
山クラゲを薄めの短冊切りにする。きゅうりの中の部分とか、うどの茎に似た感触。お惣菜の山クラゲっぽいコリコリ感はないです。さくさくしている。
これをごま油、砂糖、しょうゆ、鷹の爪できんぴらに。
1本の半分だとかなり量が少ない。しかも、水分が飛ぶと相当減ります。
ちょっと濃い味だったかな?小鉢1つ分くらいのきんぴらができました。
うどのきんぴらにも似ている。
香りはレタスっぽさが無くなり、砂糖醤油とごま油の香りしかしなくなった。
味は、おっ、ちょっとだけ市販の山クラゲに似たコリコリ感が出た!
水にさらしたおかげで癖も苦みも無くなり、食べやすいおかずになりました。
きんぴらにするなら、もっと水さらし時間を短くして、苦みを多少残した方が野菜の個性が出たかもしれません。
次回の課題は水さらし時間だな。
意外と量がとれないのがネック
持ち込んだ友人によると、この山クラゲは1本100円で売られていたそうです。
安いようにも見えますが、皮をむいて、加熱調理するとこれだけの量にしかならないのなら、意外とコスパは悪いのかもしれません。どこにでも売っているものではないし……。
でも、家庭菜園でレタスを作るついでにいくつか薹立ちさせれば、似たような味のものが食べられるかも知れません。厳密には品種が違うようですが。
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
コメント
札幌に住んでいるものですが。新鮮な茎レタスを購入したいんですが。友人の茎レタスはどこの店で入手されたんでしょうか。
佐藤様
コメントありがとうございます。
滝川市にある「JAたきかわ菜の花館」だそうです。
ただ、6月ごろに頂いたものなので、今もあるかはわからないとのことでした。