最近カレーだの、ビリヤニだのをしょっちゅう作っているせいで、バスマティライスの在庫が無くなってきました。
では買い足すか……と色々調べて、東京にある「マヤバザール」という会社のバスマティライスがお安いようなので、こちらで取り寄せてみることにしました。
買ってみた感想を書き留めておきます。
マヤバザールは口コミも良く、バスマティライスが安かった
いつもインド食材はティラキタさん、スパイスだけを買うなら神戸スパイスやアメ横大津屋さんなどを利用していますが、新規開拓したくて色々探しているところでした。
そこでヒットしたマヤバザールは東京都に実店舗もあるインド食材専門店で、googleの口コミを見てもおすすめ度が高いみたい。
ここでバスマティライス5kgと、スパイスや豆を買ってみました。
こちらにチャレンジした理由は、なんと言ってもバスマティライスが安いんです。楽天やAmazonを通して買うと4000円以上するのが、3000円台で買える。そしてもっと安い銘柄もある。
ただ、マヤバザールは○○円以上送料無料みたいなサービスは無く、北海道だと送料が高くついてしまう。
お米5kgなら確実に80サイズ以上の箱になるので、その隙間を埋めるようにスパイスや豆も買うことにしました。
バスマティライスってどれがいいやら
しかし……、バスマティライスの銘柄って、どれがいいのかわからない。
これまで買って食べたものは全て販売店で1kgに小分けされたもので、せいぜい原産国くらいしかわからなかったからです。
「Lal Qilla」というのが高級品で人気が高いことは知っている。でも、高価ですね(それでもマヤバザールで買うと3500円くらい。)。
「India Gate」という銘柄は安くて2500円くらい、そして後で知ったのですが、タブラ奏者のU-zaanさんが愛用されているとどこかのインタビューで見ました。
あと、ボリウッド王のアミターブ・バッチャンさんという人気俳優おすすめのもの。料理人ではなく俳優さんのおすすめとは。
そして、他店ではあまり見ない銘柄で、3000円が2550円に値引きされているセール品がありました。
色々考えて、5kgも買うのだから失敗はしたくない、でも高い奴は手が出ない、安い銘柄もどうか……と悩みに悩んで、3000円が2550円になっていたお買い得の「Daawat シェフズセレクトクラシック」という銘柄にしました。
このお米のほか、豆類、スパイス類をいくつかカートに放り込んで、あとは購入手続きをします。
送料に1300円以上かかり、総額6200円ほど。品物だけだと4900円くらいってことですね。
購入後に、5000円以上買うとおまけがつくことを知った。もう少し買えば良かった……。
発送は迅速!土曜日の注文でも発送してくれた
インド食材専門サイトですが、所在が日本の会社ですから購入手続きは何も難しくありません。
ただ、大手と違い支払方法が銀行振り込みと代引きのみです。
購入手続きは土曜だったこともあり、代引きを選択しました。
どうやらマヤバザールは土曜も営業しているようで、土曜日でも発送してくれました。
そしてゆうパックなので北海道に2日で届きます。つまり到着は月曜日。迅速!
ずっしり重い80サイズの箱。
今回はこんなものを購入しました。
ひよこ豆の挽き割り、丸のまま1kgずつ。400円台ととても安かった。
パパドというインドのせんべい。おやつではなく、定食の添え物にするらしいです。
あとはクミンとコリアンダー。これらはいくらあっても足りない。どちらも100g220円。
あとはMDHのガラムマサラとサンバルマサラも買ってみました。
そして肝心のバスマティライス!このパッケージの青いジャケットの男性は、アミターブ・バッチャン氏?このお米も氏のおすすめなのかな?
袋の状態もきれいだし、型崩れもしていないので大丈夫か……と思ったのですが!
包装の小窓から見えるお米がちょっと黄ばんでいるんです。
うちに少量残っている神戸スパイスのバスマティライス(パキスタン産)よりも全体的に黄色くて、ところどころ白濁しているところがある。
これはもしや失敗した?古い、というか劣化したお米?
バスマティライスは古い方が価値が高いとも聞きますが、劣化に関しての認識はどうなんでしょう。
定価では売れない品質だから安売りされていたのかも、と余計な不安も出てくる。
食べてみるか……?でも、一度封を切ったら返品できなくなるか……?
返品はせず食べてみることにした
何が悪いのか説明できないまま返品するわけにもいかないので、炊いてみます。
味見のためなので少量。一合にも満たない100gを鍋炊きします。
ボウルにあけてみるとやっぱり黄色いです。よくよく見ると黒っぽくなった米が数粒まぎれているので、除ける。
こんな色ですが、生米のままだと変なにおいなどは感じません。
洗って浸漬20分、沸騰したお湯に入れて10分ゆで、お湯を切って蒸らす炊き方です。
お米をゆでている間に漂う香りは、なんというか意外にも親しみやすい香り。もち米みたいな。
神戸スパイスのバスマティライスよりも違和感のない香りです。食べやすそう。
そして湯切りして蓋して2分蒸らす。
炊き上がりにバターを混ぜるとより美味しく、と袋に書いてありましたが、合わせる料理を考えて今回はバターなしで。
炊きあがったお米はパラパラ、ちょっと固かったかな?ゆで時間をもう1、2分長くした方がいいか?
お米の黄色さは気にならなくなった。
ご飯自体に味付けしていないのでおかずを添えて食べる。
おかずがカレーではなく昨日の残りの麻婆豆腐ですみません。でも長粒種のお米は中華料理にも合うと言われているし。
意外と食べやすい。パラパラライスを包むようなあん、豆腐のなめらかさ。そしてマーボーの山椒風味とよく合う。
お米自体の味もそれほど癖がなく、他のメーカーのバスマティライスよりも食べやすいです。
5kgも買ったけど、ちゃんと食べきれそう。
見た目は気になるけれど味は食べやすかった
お米と言えば真っ白つやつや!という日本人の価値観で考えると、今回買ったお米はギョッとする見た目でした。
しかし、香りの癖は、これまで食べたバスマティライスよりも控えめかもしれない。食べやすかったです。
見た目だけで失敗したと思い込んでしまいましたが、もともと黄色っぽい銘柄なのかもしれませんね。
バスマティライスに詳しくはないですが、悪いものではなかったと思います。
色々なバスマティライスに詳しくなりたいので、次は別銘柄を買ってみるつもりです。お店もいろんなところを探してみよう。
そのためには今回買った分を早く食べきらねば。
2021年9月追記!黄色いのはパーボイルドライスの可能性
先日コメント欄にて教えて頂いたのですが、黄色いのは古いのではなく「パーボイルド製法」の可能性があるとのことです。(このお米がその製法を採用しているかは不明ですが)
パーボイルドというのは、お米を籾のまま蒸してから乾して精米するという製法で、栄養価が高くなるなどのメリットがあるそうです。
パーボイルドってなんか聞いたことある!と思って家の文献(美味しんぼ)を調べてみると、81巻「イタリア対決」中で、イタリア米の紹介ページにパーボイルドライスが登場していました。

美味しんぼ81巻より引用
富井副部長が「それじゃ栄養がなくなっちゃうだろ?」と言っていますが、次ページで栄養はむしろ高くなることが説明されています。
勉強になりました。コメント下さったディリさん、ありがとうございます。
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
コメント
1年以上経っているのでご存じかもしれませんが米が黄色い件について。
この銘柄の製法を知っている訳ではないですが、色が黄色いのはパーボイルド製法ではないでしょうか。蒸しあげた後に精米することで栄養価を上げる、糖の吸収を抑える効果がある、保存性の向上が見込めます。
精米すると無くなる糠の栄養の一部が白米に移るので栄養価が上がるそうです。
同じ米なのに短い米より長い米が高級だとか、古い方が良いとか蒸してあるとか、日本の常識がいかに当てにならないか痛感して面白いですよね。
よくビリヤニの素を使った記事を見かけますがエリックサウスの稲田俊輔さん著書のだいたい15分本格インドカレーって本にはレトルトカレーを利用したビリヤニの作り方があります。レトルトカレーではなく自作カレーでも応用が利くのでお勧めです。ちなみに使っているレトルトはyurukurashiも食べていらしたエリックサウスのレトルトカレーです。
書籍は手間は最小限、質の低下も最小限に抑える事を念頭に置いたもので家庭向けには実用的で良かったですよ(ダイレクトマーケティング)。
ディリさん、コメントありがとうございます!
「パーボイルド製法」、聞いたことはありますが、イタリアのお米だけかと思っていました(美味しんぼのイタリア料理の巻で見かけたので)。
さすがにマヤバザールで買ったお米は既に食べきってしまいましたが、黄色い謎については謎のままだったので、なんだかスッキリしました。教えてくださってありがとうございます。
おすすめ頂いた稲田俊輔さんの本、さっそくAmazonで注文しました。
レトルトカレーで作るビリヤニ、とても興味があります。今レトルトも本格的なのが増えているので、ビリヤニも美味しいものができそうな予感がします!