酒悦の福神漬を買って「貧乏サヴァラン」を読み返す

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酒悦の福神漬!

 

福神漬と言えばカレーの相方でおなじみ。

しかし、カレーが日本に上陸する前は、ご飯のお供として食べるお漬物の一つでした。

それを全国に広めたのが「酒悦(しゅえつ)」(開発当時は山田屋という名前)という漬物屋さん。(諸説あります)

たまにデパ地下で売っている(しかも安い、200円くらい)ので、見かけたら買うことにしています。

 

今回はこの酒悦の福神漬と、それが登場する「貧乏サヴァラン(森茉莉著)」という本について書いていきます。

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1675年創業の老舗漬物屋さんの福神漬

酒悦は1675年に創業されたという、老舗の漬物屋さんです。歴史の浅い北海道ではまず存在しないくらいの老舗。

公式サイトによると、やっぱり福神漬が主力商品のようです。

しかし、老舗なのに200円という価格設定なので、高級品ではなく庶民の味なんでしょうね。

裏

木桶仕込み醤油を使っているのがこだわりのようです。

原材料

国産の野菜を使用していると表に書かれているほか、裏を見ても添加物の類は入っていない様子です。これはいいね!日持ちもするし、ギフトにも向きそう。

赤色に染めず、醤油色の福神漬です。

 

本当はカレーライス伝来前の食べ方に則って白飯で食べるべきなのですが……。カレーに添えてしまいました。

カレー

緩めのジャパニーズカレー。ルーはバーモントです。

肝心の福神漬は、野菜がかなり細かく切られています。いつも食べているような1袋100円くらいのやつと比較すると、シャッキリしていて歯触りが良い。

味の甘じょっぱさはかなり濃い。そのため、大量に乗せるとご飯が足りなくなります。

そして……、固形物の量が思いのほか少なく、汁がかなり残ってしまいました。カレーに添えるなら4人分でひと瓶無くなります。

この汁だけでもカレーに合うので、最後の方は汁多めにしてカレーに添えました。それでも余った。

 

無添加ゆえ開封後すぐに食べきる必要があるので、これくらいの小容量の方が都合がいいかもしれません。

無添加というメリット以前に、私としては普段の安売り福神漬よりもかなり好きな味なので(無着色なのも食欲をそそる)、もっと買っておけばよかったなと思いました。

古き良きカレーにぴったりですし、白いご飯のお供、おにぎりの具にしても合います。

ご飯党にはおすすめです。大手の百貨店だけではなく、スーパーでも置いてあるところがあるようですね。

通販でも安いですよ。

酒悦の福神漬を知ったのは、「貧乏サヴァラン」という本

酒悦の福神漬の存在を知ったのは店頭ではなく、かなり前に発刊された「貧乏サヴァラン」という随筆本からです。

これは著者の故・森茉莉先生(文豪・森鴎外の娘)が食生活を中心に描いたエッセイをまとめたもので、食エッセイの中ではかなり有名な方だと思います。

この中に、たった一度だけですが「酒悦の福神漬」という名前が出てくるんですよね。文庫本なら59ページ目です。

上等な奥さんだったら八丁味噌の味噌汁や漬物と共に大森の海苔や酒悦の福神漬、花かつおをのせたおろしや納豆を朝食に出すはずだ、みたいな文章です。

(こんなの今書いたら女性から総バッシングですよ……)

この一文をずっと覚えていて、大森の海苔は昭和38年に生産中止されたので今は手に入らないけれど、酒悦の福神漬はまだ食べる機会があるはず……と探して買ったものです。
この貧乏サヴァラン、10代の頃に初めて読んだのですが、まあ身勝手、でも筋が通っている。

そして、そんな身勝手な考えでも自分に通ずる点が意外とたくさんあるんですよね。尊敬も共感もできないけど、同意はできる、という感じでしょうか。

 

これらのエッセイが書かれたのは昭和の時代。森茉莉先生が亡くなったのが昭和末期ということから、平成はご覧になっていないはず。

作中に昭和の若者(ジュンとかヴァンとか着ているオトコノコたちという書き方から、1960~70年代に20代くらいの世代?団塊世代でしょうか)を批判する一文があります。

やっぱり人というものは昔から「今どきの若い者は……」と言い継いできたのだということがわかります。

文中の森先生の言い分は、団塊世代が私たちを「今どきの若い者は……」と言うのとなんら変わりないんですね。そして私たちも若者を見てぼやく世代になってきたという……。

 

そして、これまでの30年の間、今40代以上の人々が昭和を振り返って平成を嘆いたように、(数年後には平成世代がこれから発表の新元号時代を嘆きながら「平成は良かった」と言うときが来るのでしょうね。

歴史は繰り返す……!

 

話が逸れましたが、貧乏サヴァラン、面白いです。

「ほんものの贅沢」の項には今のインスタ映え文化を批判する意見にも通じる考えが出てきます。

「人に見せびらかす前提の贅沢はほんものの贅沢ではない」とのこと。身勝手なエピソードの中にこういう考えがちょいちょい出てきて、ハッとさせられます。

 

森茉莉先生の他の作品は耽美とファザコンに悪酔いしてしまう作風で、正直なところ御父上の才能は受け継がなかったのかなと思ってしまいますが、これだけは何度も読み返しています。(いや、貧乏サヴァランにもファザコン要素は満載ですが)

 

美味しいものの描写はさすがと言わざるを得ませんし、簡単なレシピも出てくるので、食べ物エッセイが好きな方は特におすすめの一冊です。

結局貧乏サヴァランを一冊丸ごと読み返した

酒悦の福神漬が出てくるのはどのあたりかと確認するうち、結局1冊全て読み返してしまいました。薄いのですぐに読み切れるのですが……。

そんな理由から思うことが多く、貧乏サヴァランの感想が長くなってしまいました。この内容だけで別記事にすれば良かったかな?

 

ということで今回はここまで。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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