シュトレン、ガレットデロワなど、近年になって定番化した記念日の洋菓子はたくさんありますよね。
私がその次に来る(もう来ているのかも?)と思っているお菓子が、「ポワソン・ダブリル(ダブリール)」です!
フランス語で「四月の魚」という意味なのですが、魚料理ではなく、魚の形のパイ!
フランスではエイプリルフールのことを「ポワソン・ダブリル」という
エイプリルフール、日本語では「四月馬鹿」ですが、日本でもエイプリルフールの呼び名の方がなじみがあります。嘘をついても良い日という認識が強いですね。
起源は不明の謎イベントですが、一年に一回、おふざけが許される日ということで親しまれています。
これは日本やイギリスなどの楽しみ方で、世界共通というわけではないそうです。
フランスでは、「おふざけ」という点は共通しますが、嘘ではなく、子どもたちが魚の絵をこっそり大人の背中に貼るという遊びをする風習があるのだとか。なんだかかわいいですね。
そして、「魚」にちなみ、魚の形のパイやチョコレート、ムースなどを食べます。
数年前に作ったリヒテンシュタインの「エープリルクグロフ」というお菓子もこの風習に則ったもので、本場では魚の形の焼き型で作るのだそうです。(前に作ったときは普通のクグロフ型を使用しましたが)
ここで用いられるのが動物でも植物でもなく、なぜ魚なのかはわからなかったのですが、みんな知っている生き物だし、デザインの幅がありそうで合理的だなと思いました。
絵に描くにしても、リアルなものから落書き風まで色々な表現ができますよね。
一応描いて、夫の背中に貼ってみる。こっそりではなく合意の上ですが。
私はもういい大人なので、誰かの背中に魚の絵を貼ったりするよりは、この特別な日のお菓子を食べる方が断然興味があります!
今年はレールデュトンの「ポワソン・ダブリル」を買いました
ということで買ってきたポワソン・ダブリル。札幌でも売り出すお店が増えてきましたね!
今年は、いつも美味しいケーキを作ってくれている桑園の「レールデュトン」で買いました!予約なしでも買えるようでしたが、確実に手に入れるために事前予約にて購入です。
本当は4月1日、エイプリルフールに食べるべきお菓子なのですが、3月末から4月3日まで販売していたので、エイプリルフールよりもちょっと遅れて食べることになりました。
ホールサイズのパイなので、3450円でした。推定4人分くらいなので、一人サイズのケーキより割高ではあります。
ポワソン・ダブリルはサバのことらしいですが、パイになったものは、大体がこのヒラメスタイルですね。この方がフルーツなどを載せられるから?
くりくりしたチョコの目がかわいいです!そしていちごたっぷり。ブルーベリーと、下の方に柑橘(はっさく?)が入っています。点々と置かれているうぐいす豆みたいなのは砂糖がけピスタチオ。
パイがサックサクです。ちょっとナイフで切ったくらいでは崩れないが、口に入れるとほろほろします。
ちょっときれいに切れなかったのですが、中はパイの上にピスタチオクリーム。多分、クレームダマンドのピスタチオ版、パイ生地に詰めてから焼き込んであるやつ。
そしてその上にピスタチオ入りのカスタードクリーム、フルーツ類。
いちごとピスタチオの相性が良いのは言うまでもなく、柑橘とも合うんですね。パイ生地もバターがしっかり香って、サクサク感がいつまでも続いてすごく美味しかったです。ピスタチオクリームも贅沢の極み。
ポワソン・ダブリルは「生地はこうで、具はこれ以外ダメ!」みたいなルールが無いので、作り手のセンスがはっきり出るお菓子ですね。
すごく美味しかったです。ごちそうさまでした。
グレーテルのかまどでも紹介されていましたね
そういえば、Eテレのグレーテルのかまどでもポワソン・ダブリルの作り方を紹介していましたね。
パイ菓子ということでなかなかハードルが高く、また色々なタイミングも合わず今年はお店で買ったものに落ち着きましたが、来年は自分で作れればいいなと思っています。
そのときはちょっと自分好みに、オリジナリティを出した魚を作り出してみたい!
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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