「オレンジポマンダー」というものをご存知でしょうか。
オレンジにスパイスをまぶして作る、天然素材の芳香剤+防虫剤+装飾品のようなものです。
一説によるとゴキブリ除けになるとか……。
欧米ではクリスマスツリーのオーナメントに使うこともあるのだそうです。
今回は、たくさんあるクローブを活用してオレンジポマンダーを自作してみましたよ!
オレンジポマンダーを作ってみた!
実は私、子供の頃からオレンジポマンダーの存在は知っていたのです。
小学生くらいに読んだ本(確かミニレディー百科シリーズのどれかだった)に作り方が載っていたんですよね。
それからずっと憧れのアイテムだったオレンジポマンダーを、30年越しに作ることが叶いました。
材料(1個分)
オレンジ、クローブ(ホール)、シナモンパウダー、オールスパイスパウダー。
そして、「オリスルート(ニオイアヤメの根っこ)」というポプリの材料です。「生活の木」に売っています。
ただ、これから買うなら最初から粉末のものを買いましょう(理由は後述)。生活の木にはチップ状のものしか置いていませんので、通販などで。
あと、ホールのクローブもスーパーではなかなか見かけませんので(あっても少量パック)、こちらも通販購入がおすすめです。
作り方
まず、オリスルートを粉にします。シナモンやオールスパイスと混ぜて使うので、粉末でなければいけないのです。
ここでは大理石の乳鉢的なものを使います。
昔スパイス挽き用に買って、薬研の購入と同時にお蔵入りになったアイテムです。
ただ、これがなかなか潰れない……。ごりごりやっても全く粉にならず。
この日仕事が休みだった旦那に交代し、30分ほど潰し作業をしてもらうと……。
完全な粉状ではないですが、かなり細かくなりました。花のような良い香りがします。
そんな力仕事を旦那に任せながら、私はオレンジにクローブを刺す作業に入ります。
まず、オレンジのヘタとお尻を通るようにしてマスキングテープを十字に巻きます。
ちゃんとオレンジが4等分されるように巻いた方が仕上がりがキレイです。
ここからの作業はオレンジの汁が流れ出るので新聞やカレンダー裏を敷いて行うことをおすすめします。
そして、竹串や爪楊枝でオレンジの皮に等間隔に穴をあけます。
等間隔に、と言っても難しいですよね。でもこれはフィーリングと脳内計算を駆使してうまくやります。
具体的には、テープに沿って縦に15か所穴をあけ、それを起点にして偏らないように全体に穴をあける感じです。
この穴に一つずつクローブを刺していきます。丁寧に刺さないとクローブが折れるので、気を付けましょう。
クローブは大きさが不揃いで、頭の部分がとれたものなども混ざっていますが、ここでは頭がちゃんと付いたものだけを選んで使用します。
大きさも揃えた方が良いのですが、今回は間隔が狭いところに小さなクローブを、広いところに大きなクローブを刺して目の錯覚を狙います。
等間隔、なかなか難しい。
全面に刺し終わる頃にはコツが掴めてきました。
オレンジの準備はこれで終わり。
先ほど粉にしたオリスルート、シナモン、オールスパイスを袋に入れて混ぜ合わせます。
割合は好みだそうですが、私は全て小さじ1/2くらいずつ入れました。
ここに先ほどのクローブ刺しオレンジを入れ、袋の中で粉をまぶします。
クローブが引っかかって袋が破れると大変なので、念のため2枚重ねにしました。
この粉まぶしクローブオレンジを紙袋に入れ、風通しの良いところで3週間ほど乾燥させます。
クローブが刺さったところからオレンジの果汁がしみ出し、クローブに染み込んで蒸発し、少しずつ乾いていくのだとか。
オールスパイスには防腐効果があり、そのままオレンジを置いておくよりも腐りにくくなるのだそうです。
あとは乾燥させてテープを剥がし、その部分にリボンなどを結んで完成です。
乾燥し終わった頃に出来上がりを追記したいと思います。
【1月追記】完成した!が……
実は、12月の時点ではまだ乾燥しきっておらず、柔らかさが残っていました。
なのでもう一ヶ月乾燥させることに。
そしたら……!!
ヘタ部分がカビた!!!
マスキングテープで隠れていたせいで、粉が回り切らなかったのが原因だと思われる。
でも、だからと言って捨てるのは勿体ないと思ったので、アルコール綿でカビ部分を念入りに拭っています。
そしてリボンをかければ目立たなくなるだろう……。
溝の幅に合ったリボンが無かったので、ちょっと窮屈な感じ。
もうクリスマスも終わっちゃったから、どこに置こうかな。とりあえずクローゼットか……。
あれ?この香り……
オレンジにクローブを刺している最中、とても良い香りがして気分が良かったです。
スパイスパウダーも同割で混ぜて丁度良いくらいでした。オリスルートはもう少し少なくても良いかも。
ところで、オレンジにパウダーをまぶした後のものの香りが、「絶対どこかで嗅いだことがある!」というものでした。
よくよく思い出してみると、雑貨屋兼カフェとか、西洋系の輸入グッズ屋さんの香り!
もしかしたら、そのお店でもオレンジポマンダーを置いていたのかもしれませんね。
あと、干している最中はなぜか室内がウスターソースの匂いになりました。
クローブもオールスパイスもウスターソースに入っているもんね。
クローブを刺す作業は精神統一に良い
これを書いているのは作り始めた当日で、まだまだ乾燥が終わっていません。
でも、その完成を見る前からもう次のオレンジポマンダーを作りたくてうずうずしています。
それくらい、クローブを刺す作業は私にとって楽しい作業でした。
良い香りが漂って、精神が研ぎ澄まされる感じ。昔お寺で体験した「写仏」を思い出しました。そういえば、その時も口内を清めるためのクローブを噛みました。
ただ、横で見ていた旦那は「それ、なかなかの苦行だね」とか「そのクローブが刺さったオレンジに狂気を感じる」とか言っていたので、彼には全く楽しい作業に見えなかったのでしょう……。
根気がいる作業が苦手な人には向かないかも。
ではでは、今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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