ボルシチの残りのビーツの皮で羊毛を染めてみる(ミョウバン後媒染)

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二度染め 手芸
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断面

昨日ボルシチを作ったことを報告しましたが、驚いたのはその色素の凄まじさ。

これをただ食べるだけではもったいないのでは……と思い立ち、家にある羊毛を染めてみました。

手紡ぎや手編み、手織りはいくらか心得がありますが、染色は初めて。

年始で時間もあるし、家にある材料や器具でやってみました。

※プロの方や、趣味の範囲でも慣れている方から見れば常識外のところもあるかもしれません……。

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ビーツの色素で羊毛を染めてみる

染め道具

家にある材料というのをコンセプトにしているので、染料はもちろんビーツ(皮の部分)。

羊毛は手紡ぎ用に買った白いシェットランド羊毛のスライバー、媒染は漬物用に買ってあった焼きミョウバンを使います。

器具は、手芸用の洗面器と使ってないホーロー鍋。ミョウバンもビーツも食べられる素材ですが、やっぱり料理用と一緒にはできないですね。

 

今回、羊毛は70g、ビーツの皮は200g(あるだけ使った)、焼きミョウバンは水1リットルに対して4g使いました。

 

媒染のタイミングは先媒染と後媒染がありますが、今回は後媒染で。しかし後から調べると、羊毛は先媒染の方が良いとされているとか……。

 

  1. まず、ビーツの皮を拍子木ぐらいに切ってホーロー鍋に入れ、かぶるくらいの水で30分くらい煮出します。
    煮出し
  2. ビーツのみを取り出し、水をさらに1リットルくらい加えてぬるま湯(30℃~40℃)の温度にし、水で湿らせた羊毛を入れ、弱火にかける。
    水を足した

    羊毛を入れる
  3. 沸騰後20分くらい煮て、火を止めてそのまま冷ます。ここでちょっと持ち上げてみる。思ってたのと違う色に……。
    持ち上げ
  4. 冷ましている間に媒染液を作る。ミョウバン4gを洗面器に入れ、1リットルのぬるま湯に溶く。溶けにくいのでひたすら混ぜる。
    ミョウバン水
  5. 完全に冷めた羊毛を取り出し、染液を絞って軽く水洗いして、媒染液入りの洗面器に入れ、液にしっかり浸る状態にして15分置く。
    媒染
  6. 水洗いして媒染液を流して、絞って干して一度染め終了。
  7. 【ここから二度染め】ビーツからまだ色が出そうなので、鍋に残った染液にもう一度ビーツを入れて煮出す。
    二度だし
  8. 二度出しした液を冷まし、媒染した羊毛を絞って入れ、弱火にかけて沸騰させて30分煮る。
    二度染め
  9. 煮たらそのまま完全に冷まし、染液を洗い流して絞って干す。

できあがった羊毛の色はこんな……。
染め上がり

左が一度染め、右が二度染め。

ボルシチの鮮やかな赤色とは程遠い。カラシ色です。

一度染めの方がピンクがかっているというか、色が渋い。二度染めの方は鮮やかなマスタードイエローです。

ビーツで染めたとは思えない色になりました。でも、これはこれで使えそう。

 

熱の変化に弱い羊毛なので、ちょっとゴワゴワした部分ができました。

本当は「酒石英」(←恐らく、卵白の泡立てなどに使う酒石酸と同じもののようです)で羊毛をリンスしてあげると質感の劣化が防げるらしいです。

 

出来上がった羊毛は時間がある時に紡いでみようと思います。

毛糸になったものはまたここに載せます。

草木染は楽しい

普段はナチュラルカラーの羊毛か、業者が科学的に染めた羊毛を紡いでいる私ですが、草木染もいい色に仕上がって、楽しいです。

しかも作業がそれほど難しくない!ミョウバンならやばい薬品というほどでもないし、染料はキッチンにあるものだし。

白の羊毛はまだたくさんあるので、次はまた別な染料で染めてみたいです。

今冷蔵庫にはしなびた紫キャベツがあるし、カレー用のウコンもたくさんあるし、玉ねぎの皮も料理すれば大量に出るし……。材料はいくらでもある!

 

ということで今回はここまで。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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