先週あたりに刺繍入りがま口バッグも完成し、次はもっと小さな、がま口のペンケースを作ることにしました。
いつも面倒だと思うのが図案写し。チャコペーパーは見にくく作業中に消えやすく、チャコペンは太い。転写シールは使いやすいけれど、布に糊残りすることがある。
それで、きれいに図案を布に写す方法として、カーボン紙が使えると聞いてやってみたのですが……。
消えませんでした……というお話です。
カーボン紙で刺繍の下絵が写せるって本当?
前回と同じく蓬莱和歌子先生の書籍「大人の花刺繍」の図案で、100均の小さながま口金を使用します。
ベージュの布を使います。水通しして適切な大きさに切り、裏に接着芯を貼るところまでは済ませました。
使用するのは100均(セリアで購入)のカーボン紙、事務用品や文具のコーナーにあります。手芸用とは書かれていないが、大丈夫か?
こんな感じで、布、カーボン紙(黒い方を下に)、図案をコピーした紙を置いて、上からなぞる。
トレーサーが無いので、先がそれほど尖っていない目打ちでなぞりました。
↓
きれいにくっきり、それでいて細い線で写すことができました。
この時点では、洗えば落ちるもんだろう……と安易に考えている私。
よく考えたら、鉛筆の線みたいなもんだからそう簡単に消えるわけはないんですよ……。
とりあえず刺繍に入ります。
刺繍完了まではダイジェストでお送りします
ペンケースなので縦長になります。刺繍は左上と右下に配置。
左上の図案は違うものを、右下の図案は同じですが配色を変えます。
線が細く、でも簡単には消えないのですごく刺しやすい。
サクサク進めて片面完了。
ちょっと、線からはみ出ていたり、ズレて刺繍しているところもあるが、この時点でも洗えば線は消えると思っているので気にしていない。
そして両面完了。
刺繍も少し上達したし、この色合いと細長い形が半襟っぽくて満足のいく出来だったのですが……。
どう洗っても落ちない
これを洗ってカーボンを落とすのですが……。
水洗いでは全く落ちない。
洗剤を入れても落ちない。そして、酸素系漂白剤を少し足して放置してもダメ。
よくよく調べて、鉛筆の芯汚れならば純石鹸で落ちると知る。
洗濯用の純石鹸をこすりつけて、刺繍が傷むのを心配しながらごしごしこすっても、落ちない。
このままでは小物に仕立てる前に布がボロボロになってしまうと思い、落とすのは諦めてすすいで乾かすことにしました。
乱暴にしすぎて、布がしわしわになってしまった……。
カーボンの線はくっきりです。
半乾きにしてアイロンをかけて、刺繍部分をよく見ると、やっぱり黒い線が縁取りのように残っている。
失敗だった……。
仕方がないので線が残ったまま仕立てる
刺繍の線は仕方がなくても、型紙に合わせて引いたところは縫ってしまえば内側に入るはず……。
そう思って、ミシンで縫い合わせてしまいます。
表↑裏↓
中にはタオルを詰めて張りをもたせています。空っぽだとぺしゃんこになります。
パッと見、きれいにできたように見えます。が、刺繍部分をよく見ると、線が残っている。
おまけに縫い合わせるのもズレたようで、線が……。
これは、誰かにあげられるような出来ではない。自分で使うことにします。
カーボン紙は刺繍の図案写しに向かない
結論としては、カーボン紙は刺繍の図案写しには向かないということになりました。
でも、刺繍上級者の方のブログなどを見ると、(手芸用ではなく)文房具のカーボン紙を使っているという人、結構いらっしゃいますよね。
確かに写しやすさはこれが一番でした。
世間には洗って落ちるカーボン紙があるんでしょうか。私が使ったのは100均のだから落ちなかった?
ここらへん、もっと調査が必要ですね。
まだまだ刺繍初心者なので、どんどん数をこなして経験値を積んでいきたいところです。
次は何を作ろうか、そろそろがま口じゃないものを作りたい……。
今回はここまで。最後までお読みいただきありがとうございます。
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