まだブルガリアスカートが途中なのに、ひたすらフェアアイル編みがしたくなってしまいました……。
しかも、セーターや小物などではなく、延々と、ただまっすぐに模様編みだけをしたい。
そんな欲求から、ブルガリアスカートを一休みしてブランケットを編むことにしました。
今回は手紡ぎ毛糸を使うこと、編み図を自分で作ることを目標としているため、準備段階から何回かに分けて記録していこうと思います。
手紡ぎ毛糸のフェアアイルブランケット(1)
編み図を作る
編み始める前に、編み図を作ります。
今回はただ四角く編むだけなので、減目や増し目はしません。ただ方眼紙に模様編みを書いていくだけです。
ですが……。これがまあ、大変で。
小さなものなら方眼紙に手書きをするのですが、今回は一段300目を超える大物になるので、Excelで極小のセルに入力し、使う分だけプリントアウトしていきます。
今回はタイルを並べるように、31目×31目の図柄を並べて編んでいきます。
ここで変なこだわりを出しちゃって、全て違う図柄にしたのが苦難の始まりでした……。
9×6段、合計54の図柄を全てExcelに入力するだけで3日かかりましたよ。
もちろん、繰り返しがある模様や枠の部分などオートフィルで入れられるところはそれを活用していますが、メインとなる部分は一マスごとに手入力!!
印刷したものをアップにしたらこんな感じ。
ずっと無言でポチポチ入力している様を見た旦那には「狂気を感じる」と言われてしまった……。
細かい作業が好きなんです。狂っているわけではない!!
さすがに全てオリジナルで、というのは無理なので、手持ちの書籍を参考にさせて頂きました。販売用じゃないし、いいよね。
ちなみに参考にした本はこちら。
編み図は、一気にプリントアウトすると9枚に及ぶので、まずは3枚だけ(2段分)プリントアウトしておきます。
スワッチを編む
フェアアイル編みでは、大物を編むときはサイズ確認のための「スワッチ」というミニチュア版の編地を作ります。
今回はブランケットですからサイズ確認は必要無いかなと思ったのですが、なんとなく質感がどうなるか知りたくて編んでみました。
裏表で一模様ずつで31目×2、縁編みの4目×3+ニッテッドスティークを10目で合計84目。
使用毛糸は手紡ぎのシェットランド白とグレーのポルワス。既に紡いであったものを使用。本当は全てシェットランド羊毛でやるのが本式なのですが……。
半分ぐらい編んだところ。手紡ぎ毛糸は太さが一定ではないので、編み目がまばら。
編み終わり、伏せ止めした状態。ベースはメリヤス編みですから、どうしても縁が丸まる。
これを水通し(羊毛の汚れが気になる箇所があったので洗剤を使います)して乾かし、スティーク部分にほつれ防止のスチームアイロンをかけて毛を潰し、真ん中にはさみを入れます。
こうして出来上がったスワッチ。一マス(縁編み含む)が11.5cmくらいになりました。
これは後で糸端とスティークの始末をして、実用品に生まれ変わらせよう。
実は、今回ご報告できるのはここまでなのです。次は一段目を編み終えた頃に記録を載せたいと思います……。
輪編み+切り開くのがフェアアイルの特徴
一般的な編み物は往復編みが普通で、セーターやベストなどは前身頃と後ろ見頃を別に編んで最後にはぎ合わせますが、フェアアイルは何を編むのにも基本的に輪編みをします。
前が空かないセーターは輪のままで仕立て、前あきのカーディガンなどはニッテッドスティークという模様編みの無い部分を編み、そこを切り開いて前あきにしてしまうのです。(スティークは内側に縫い付けてしまうので、邪魔にならない)
フェアアイルは模様編みがずっと続くので、裏編みをする手間を省くためにこんな編み方になったと考えられます。
これはとても実用的で、やってみるとかなりスピーディに編めるので癖になります。
裏編み嫌いの私にピッタリの編み方だと思います。
途中で頓挫しないように頑張る
今回は大物ということで、長丁場になることが予想されています。
夏が来ると手汗のせいで編み物をしたくなくなるので、(その季節は籐細工をやる予定)それまでには完成させたいところ……。
編み物って、ノッている時はずっと編めるのに、一旦手が止まるとずっとやる気が起きないんですよね。
ブルガリアスカートはちょうど折り返し地点まで来ていたのですが、お休みはいつまでになるものか。
こちらは誰かのプレゼントでもないので、ゆっくり気が向いたらまた着手したいと思います。
ということで、今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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