春の山菜としておなじみのふきのとうですが、今の季節はもう、上の画像くらいに花が開いてしまっていますよね。
今までは、これではもう食べごろを過ぎている……と思って採取を諦めていたのですが、実は、この薹が立ったふきのとうの茎が意外と美味しいらしいのです。
それは是非試さねば!と思って、採取してあく抜きして料理して食べてみましたよ。
ふきのとうの茎を食べる!
まずは薹が立ったふきのとうを採って来ます。そこらへんに生えていますが、さすがにそれを食べるのは抵抗があるので、山まで採りに行ってきました。
茎が20cmくらい伸びたものを5本ほど。結果的にとても少なくなったので、もっと採ってくればよかった。
花の中心部分は食べないので取り除きます。あと、葉が極端に汚れた部分、虫食いなども除去します。
今回は茎を食べるのが目的ですが、葉(花びら?)の部分はふきのとうみそにできるらしいので、一緒にアクを抜きます。
洗ったふきのとうに重曹を多めにふりかけ、まんべんなくまぶします。
そしてたっぷりのお湯をかけます。空気に触れた部分から茶色く変色していくので、全体がお湯に浸るように。
どんどんお湯が茶色くなっていきます。
このまま放置していると葉がドロドロになってしまうと思ったので、葉を取り除いてこちらは冷水にさらします。
アクの強さを思い知る……。
葉をきれいにむしることはできませんでした。次回からは、葉を取ってからお湯をかけよう。
お湯が冷めたら、茎を水に晒します。何度か水を替え、ちょっと食べてみて好みの味になるまであく抜きします。
重曹のおかげかかなり癖が無くなっていたので、一度さっと晒した程度で食べられるようになりました。
この茎を縦半分に割り、斜め切りにします。(筒状のまま使っても良いようですが、空洞部にワタ?のようなものが入っていたので、それを取り除くための切り開きです。)
そして、あとはごま油で炒め、鷹の爪、砂糖、しょうゆなどできんぴらごぼう風に味付けして完成。
ただ、量がかなり減ってしまったので、ツナ缶を一缶追加してボリュームを出す。(これはフキの油炒めをするときによく使う組み合わせ)
水気が無くなるまで炒めてできあがり。
食べてみます
出来上がりがかなり少なくなってしまいました。
さて味見です。
一般によく食べられているふきの茎の部分よりも苦みと香りが強く、歯応えがあります。筋取りしてないからかな?でも、口に残る感じではありません。
ツナが入っているせいか、残ったアクもうま味として味わえる出来栄えでした。お弁当にも向く味。
あく抜きはちょっと面倒ですが、ここまで育ったふきのとうも美味しく食べられるとわかれば、春の楽しみが増えるってもんです。
また採りに行ってこよう!
葉の部分はふきのとうみそにしました
途中でむしり取った葉の部分は、水にさらして絞った後に、ごま油、味噌、砂糖などで炒めてふきのとうみそにしました。
こちらは花芯が入っていないせいか、蕾をまるごと使ったものよりも苦みが穏やか。
また、重曹を使ってあく抜きしたおかげで緑色が保てているような気がします。
ふきのとうみそって、意外にも卵かけご飯の味付けに合うんですよ。作る機会があったらお試しあれ。
ということで、今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
コメント