籐でつくる小物とバッグの7~9号に掲載の、蓋つき小物入れを作っています。
昨日の記事で7号掲載分、本体の編み終わりまでお話ししています。
今回は8号、そして9号の作業の様子を画像付きでレポートします。
蓋つき小物入れ 玉結びを作る(8号に掲載分)
最初に言っておきます。8号はボリュームが小さい。これだけで1号分のお金を取るのかよ、と言いたいくらい小さい。
8号では、蓋に取り付ける「ツマミ」の部分を作るだけ。使う籐も失敗しなければ2mのもの1本だけです。
まあいいか……作っていきます。
玉結びの土台を組む
まず、玉結びの土台となる「あわじ組み」を作っていきます。
これどっかで見たことあるな……と思っていたら、過去に少しハマったアジアン結びの「淡路結び」だな、と気付いた。
ということでお手の物……と、余裕綽々で作ります。
芯を重ねていく
このあわじ組みを広げてリング状にし、それに沿うように編み芯をぐるぐる巻いて重ねていきます。
二周目完了の様子。
3周目。
そして4周、5周と繰り返していきます。
そしたら、直径が大きすぎる上に籐が折れてしまった……。
ということで、ちょうど良いサイズに作り直します。この号で使う芯は1本ですが、予備も含めて3本入っているので作り直しができます。
完成した玉結びは、蓋に取り付けやすいように芯の先端を下に向けるようにしておきます。
ここまでの作業は、作り直しを含めて30分。やっぱり内容が薄い。
まあ、毎号少しずつ作るバッグの方に重きを置いた構成なのかもしれませんが。(バッグは実用したいので、全ての号が溜まって技術が向上した頃に一気にやります)
蓋つき小物入れ 蓋を作って完成させる(9号に掲載分)
8号のボリュームがあまりにも少なかったので、このまま続けて蓋も編みます。
実際は7号からぶっ通しで編んでいるので、そろそろ手の皮膚がボロボロになってきていますが、気にしない!
スタートとなる十字組みをする
いつものように芯を切り出して、真ん中に色鉛筆で印をつけて。
本体の底は「井げた組み」でしたが、蓋は「十字組み」というまた違った組み方をします。
これが井げた組みよりも不安定で、ついに奥の手、ガムテ止めをしてしまいました。うーん、組みやすい。
粘着成分が芯に残ってはいけないので、あくまでゆるく止めています。
渦巻き編みする
そして芯を1本カットして奇数にし、2本ずつ交互に組む「渦巻き編み」にします。
奇数の芯を2本ずつ交互に進むと、一周ごとに芯1本分のズレが生じて渦巻き模様になるという寸法ですな。よくできているもんだ。
これもあまり上手ではないのですが、前回の編み始めよりは隙間なく編めたと思います。
素編み→プラス芯→素編み
ある程度の大きさになったら素編みに切り替え。
一周くらい素編みしたら、たて芯を足してから本体同様にしごいて癖付けし、さらに素編み。
ここでは思うままに丸く編むのではなく、相方である本体をすっぽり覆うようなサイズを意識して編みます。
たまに本体にかぶせて確認しながらね。
花びら止めして玉結びを装着
そしてちょうどいい深さまで編んだら、たて芯はやはり花びら止めします。
このてっぺんに、先ほど作った玉結びを装着します。
半円状になるように作った玉結びですが、この開口部を上にして取り付けます。
元々ついている端2本と、もう2本追加して足が4本になるようにし、蓋に差し込む。
裏側は井げたに止めて端を切る。
テキストの作業時間目安は2~3時間、ここまでくるとかなり慣れてきているので一時間半でできました。
そして完成……!
蓋が完成したら、本体と合せて完成です。
よく見ると編みが均等ではない部分が多いですが、遠くから見れば気にならない程度。
ただ、蓋を開けると本体の底が汚い……。
3号連続で作ると手がボロボロ!
出来上がった小物入れは、卵のようでかわいらしいフォルムなので、何か小物を入れて実用したいと思います。
うーん、何入れよう。喘息の吸入器かな(全然かわいくない)。トイレに置いて痔用の軟膏を入れるという手もある(さらにかわいくない)。
次回は、植木鉢カバーらしいです。
これも数号またいで作る対策のよう。
今回のぶっ通し作業でかなり手が荒れてしまったので、これが回復したら着手しようと思います。
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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