ある日親戚から「ゴルフのパターカバー編める?」と連絡が。
パターカバー……、検索すると色々出てくるが、よく見ると、手編みできそうな靴下みたいなのもある。
私はゴルフに詳しくなく、なんかルーズソックスみたいなやつだろうと安請け合いしてしまいました。
これが、もう大変で……。
そんな苦難のパターカバー作りについて書いています。
こんなオーダーでした
オーダー内容はこんな感じ。
- 色は黄緑と白のボーダー
- 素材は何でもよい
- サイズは後日郵送する見本と同じ幅、長さのみ見本+5cm
- 耐久性を上げるために二重構造にする
- 「4」の数字を入れる
- 文字の色は指定なし
- 同じものを4つ
- 納期は半年(次のゴルフシーズンまでに、ということでしょうね)
パターカバーって使い方わからないけど、同じ番号のものが4つも必要なのか……?
見本に近付けるために極細毛糸と極細針で編む
到着したのはこれ!うわ小さ!思ってたのと違う……。パターカバーと言うか、アイアンカバーってやつですね。
靴下と言えばそうだけど、これじゃ赤ちゃん用じゃないの……。
デザインを丸パクリするわけではないので、これを参考に作っていくとなるとかなり編み目を細かくする必要がありそう。
別に細かく編んでとは言われていないが、見本に近い感じにするにはかなり細い毛糸と針を使った方が良いだろう。
そしてこの見本は機械編みなので、手編みでやりやすいようにゴム編み+メリヤス編みで編み進めます。
とりあえず絵にしてみたのがこちら。
見本は11.5cmだったので、+5cmで16.5~17cmになるように編む。
どこを5cm長くすればいいかの指定は無いので、ゴム編みを+2cm、本体を+3cmくらいでいきます。
材料と道具ですが、用意したのは極細アクリル。人が身に着けるものではないし、洗えた方が良いだろうということで羊毛ではなく化繊です。
1玉25gのアクリル極細、近くのパンドラハウスで買いました。1玉200円もしません。
指定の色、黄緑と白に加え、文字はこちらの判断で茶色で入れます。
針は毛糸の帯に記載の号数よりかなり細い、addiの1.5mmと1.75mmを用意しています。過去にサンカ手袋を編んだ時に買ったやつ。
色々試し編みしたところ、履き口のゴム編みは1.5mmでは詰まった感じになってしまい、メリヤス編みは1.75mmでは緩い。
ということで、ゴム編み部分は1.75mm、メリヤス編みは1.5mmに持ち替えて編んでいきます。
0.25mmの差なので混同してはいけないと思い、持ち替える時は針サイズを確認しながらやってます。(画像の赤いプレートで針サイズを確認できます)
フェアアイル編みで慣れた針3本編みでやります。
慣れた指にかける作り目で60目、針1本に付き30目ずつに分けます。
そして一目ゴム編みで55段。後で半分の長さに折り返すので、大体8cmくらいになります。
途中まで編んだ。
ゴム編みが終了したら、1.5mm針に持ち替え、メリヤス編みをしていきます。
ボーダーは4段ごとに色替えします。(偶数の方が後で減目する時わかりやすい)
ボーダーを8cmくらい編み進めたところで茶色の糸で「4」を編みこんでいきます。
わざわざExcelで作った……。
ボーダー柄なので1段に茶と白、あるいは茶と黄緑の2色しか使わない。
フェアアイルを編む時と同じく、茶色の糸は切らずに裏に渡していこうと思います。(そこだけ厚くなるけど)
数字を編み終えてもう8段編んだら、一段おきに両端から減目していきます。
靴下と同じく、端の一目は普通に編んで、2、3目を右上あるいは左上2目一度。
これを約半分の目数、32目まで減ったところでメリヤスはぎして表面完成。
裏返します。糸始末はここでしておく。
ゴム編み部分を2つに折り返し、端をゴム編みとメリヤス編みの境目に縫い付ける。
さらに、ゴム編みの端から56目(片面28目)拾い、そこから白でメリヤス編み。
ここからは無心になってひたすらメリヤス。77段編んだところで、表地(減目する直前の地点)とほぼ同じ長さになりました。
色替えの必要が無いせいか表面よりも手がきつくなってしまい、段数が多くなった。
そして表面と同様に1段おきに両端から減目して、28目(片面14目)になったらメリヤスはぎ。
糸始末して、裏と表を目立たないように縫い付け、表側に返して完成です。感覚を忘れないうちに、もう一つ編みました。
1つできたら2つ目は早い。しかし3つ目がなかなか進まない。
見本と同じとはいかないが、手編みにしてはなかなかの出来ではないでしょうか。
あと2つか……
とりあえず2つできました。数字のところがよく編めていると思う。
ただ、目が細かいので目が疲れてきた。針が当たる部分、指が変形しているような気も……。
残り2つは手を休めてから取り掛かろう。まあ来春に間に合えばいいと言われているし。(年内には仕上げるのが目標)
でも、これで今後何番を作れと言われても応用がききそうなので、いい経験だとも思います。
すごく時間がかかるので、じゃあ1番から9番まで4個ずつとか言われても困りますが……。
やりかけの手芸品を無視しながら編む
ところで、ブルガリアスカートとか手紡ぎフェアアイルクッションとか、籐とか色々放置プレイの手芸品があることは忘れていません。
忘れたふりはしていますが、なかなか手が出なくてね……。
料理と違って腐らないので、ついつい放置してしまいますね。これも暇になったら取り掛からねば。
暇になったら、って言っている時点でやる気が薄いのがバレバレ。
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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