親戚から、たくさんの栗(しかも大粒)を頂きました。こんな大きな栗、潰したり細かくしたりするのが勿体ない!
ということで、大粒のものは渋皮煮にして、残りを砂糖と水だけの甘煮、いわゆる甘露煮にしてみました。多少、煮崩れたものも出てしまいましたが、渋皮煮のねっとり食感とは違う、ぽくぽくした食感の甘煮ができました!
着色しない、栗の甘煮
今回は大きいものは渋皮煮にしたのですが(このレシピ)、その残りの小さなものと、渋皮煮用の皮むきに失敗したものを全て甘煮にします。
レンズが曇っていたのか、映りが悪いのですが……。
大鍋にお湯をたっぷり入れて、そこに栗をドサーーーッと入れて1時間ほど放置して、鬼皮を柔らかくします。
柔らかくなった鬼皮をむきます。大きいもので渋皮に傷を付けずにむけたものは優先的に渋皮煮用に。(左の赤い鍋)
傷がついたもの、小さめのものは今回のメイン、甘煮にするので引き続き水に浸けておきます。
水に浸けること1時間ほどで、渋皮はふやけてむきやすくなっているはず……なのですが、動画などで見るようにこするだけでむけるほどではない。
すごく頑張って、ブラシやら固めのスポンジやらでこすってなんとか黄色い身が見えてきたものの、一個ずつこんな時間はかけられない……ということで、ナイフで薄ーくこそぐようにしてむきました。
これだけの量で5時間かかった!指もボロボロだ!(この5時間の間に、別鍋の渋皮煮も出来上がってしまった)
なるべく廃棄率を低くしたかったので渋皮をあまり厚くむきませんでした。ところどころ茶色い点が残っていますが、これくらいなら味には影響ありません(色は悪くなっちゃう)。
浸しているお水を捨て、被るくらいの量の新しい水と一緒に鍋に入れ、火にかける。
沸騰したら弱火にして、10分茹でて下茹で完了。ここでグラグラ沸かしちゃうと簡単に煮崩れてしまう!
ゆで上がったら栗を網杓子などでそっと掬って、この時点での栗の量を計量します。600と何十グラムあったので、いくつか食べて600gちょうどに調整しました。
鍋の煮汁を捨て、水を300mlと上白糖を240g、そしてゆでた栗をそっと戻し、再び火にかける。
砂糖が溶けたらキッチンペーパーを落とし蓋にして、水面がぐらぐらしない程度の火力でそっと煮ます。
このまま30分ほど煮て、キッチンペーパーをかけたままで自然に冷まします。
今回、夜遅くに煮上がったので、そのまま朝までキッチンに放置して冷ましました。
ということで翌朝。
栗に煮汁が戻って、水位が下がっています。
割れているものも多少ありますが、概ね形を保った状態で仕上げられました。
割れたところを一口味見すると、ホロっと崩れてぽくぽくした、栗ならではの食感です。しっかり栗の風味が残っているところが瓶詰とは違う。これだけでお茶うけとしてたくさん食べられそうな美味しさです。
今回作った甘煮のうち、形がきれいな半分は煮汁と一緒に冷凍します。そのままだと冷蔵でも2~3日しか持たないので、作ったその日のうちに潔く冷凍。
残りは割れたものが大半なので、このままあんこに混ぜちゃって、栗あんにしてから冷凍する予定です(まだあんこを煮ていない)。
栗の甘煮の使い道は
栗の甘煮は、瓶詰の甘露煮とおなじような使い方ができます。ただ、瓶詰よりもいくぶん柔らかいので、取り扱いには注意が必要です。
栗あんから栗ようかん、栗どら焼きや栗饅頭などの和菓子はもちろん、洋酒で風味づけすれば洋菓子にも。煮崩れたものをペーストにすれば、昔懐かしい黄色いモンブランも作れます。
そして、お正月の栗きんとん、北海道式の茶碗蒸し(北海道では銀杏でなく栗の甘露煮を入れるのです)にも使えますよ。
きれいな形を保った状態で仕上げるのはちょっと神経を使いますが、皮の無い甘煮は渋皮煮より使い勝手が良く、便利です。
大粒の栗がたくさんあったら、是非作ってみてください。
ということで今日はここまで!最後までお読みいただきありがとうございます。
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