コストコのマスカルポーネチーズをよく買うのですが、安くて大容量ゆえ、開封しても使い切る目処が立たないことがたまにあります。
今回も、先日書いたクレープの具にした残りを持て余してしまいそうだったので、そのまま食べる以外の食べ方を模索してみることにしました。
フルーツなどと合わせて生のまま食べるのも好きなのですが、今回は結構量があるので、大量に使えて、しかも出来上がり後にある程度日持ちした方が都合がいい。
大量消費、かつ日持ち重視となると、火を通すお菓子はどうだろう。
生クリームに近い乳脂肪分、塩気や癖のない味わいのマスカルポーネ、バターや牛乳に差し替えてマドレーヌくらいなら作れそう……。ベーキングパウダーがふくらみを助けてくれるし、焼菓子だから日持ちしそうだし。
ということで、バターを使わずマスカルポーネチーズでマドレーヌを作ってみましたよ!
マスカルポーネのマドレーヌ
コストコのマスカルポーネチーズには、100gあたり41gの乳脂肪分が含まれています。あとは少ない糖質、たんぱく質、ビタミンミネラルなど。残り大体50%くらいは水分という構成です。
ということは、普通のバターは100gのうち80gが脂肪分ですから、それに合わせてマスカルポーネを増やし、その分牛乳を減らして水分を調節すればいいと考えます。
これをもとに、いつも作っているマドレーヌのレシピをマスカルポーネバージョンに改変してみました。
(他のメーカーのマスカルポーネだと成分が変わり、それに伴い差し替えの計算も変わってきます。ご注意を)
材料 シェル型24個分
薄力粉 190g
ベーキングパウダー 8g
全卵 2個
卵黄 1個
粉砂糖 125g
蜂蜜 25g
マスカルポーネチーズ 200g(これでバター100g相当になるはず……)
牛乳 30g(後半急遽追加したので画像には写っていません)
レモン皮 1個分
型用バター、型用強力粉
バターの代わりにマスカルポーネを入れることで、100gくらいの水分が多めに入っている計算になります。
それを調整するため、いつもは全卵3個入れるところを全卵2+卵黄1、牛乳60gを削除して100gくらいの水分がカットされたことになるはず、と考えています。
そもそもマスカルポーネを入れる時点で、100gのバターと100gの低脂肪乳が入っているのと同じことになりますしね。
作り方
- 卵、卵黄、蜂蜜、粉砂糖を均等になるまで混ぜる。
- マスカルポーネチーズに1を少しずつ加え、むらなく混ぜる。クリームチーズやバターよりも卵となじみやすく、混ぜるのに時間はかかりませんでした。
- ふるった薄力粉&BPを加えて泡立て器のまま混ぜる。
- すりおろしたレモンの皮を加える。
- 計算上はこれで普段のマドレーヌ生地のような緩さになる予定でしたが、生地がかなり固かったので、結局牛乳を入れることにします。30ml、いつもの半分の量です。
- 蓋つきのボウルに移し、冷蔵庫で6時間寝かせます。
- 型にバターを塗って粉をふるい、余分な粉を落として冷やしておく。
- オーブンを210℃に予熱しておく。
- 寝かせた生地を絞り出し袋に入れ、冷やしておいた型に絞り出す。生地は寝かすとちょっと固くなりました。
- 210℃で7分、170℃で7分焼いてできあがり。熱いうちに型から外す。
バターではなくミルキーな香りのマドレーヌ
見た目はよく知るマドレーヌ。焼き色がバターのものよりちょっと薄いかもしれない。
ただ、香りがちょっと違います。いつものマドレーヌのようなバターの香り満開な感じではなく、まず蜂蜜、それからミルクと卵の香りがする。蜂蜜をかけたホットケーキのような……?
でも、食べるとしっかりコクがあって、パサパサもしないです。美味しいです。
断面を見ても艶が少ない。バターのマドレーヌだともっとじゅわっと油が染み出てきそうな感じがあるのですが。
コスパとしてはバターのマドレーヌよりも贅沢な構成ですが、味はバターのものよりあっさりめに感じます。レモンケーキのようにレモン汁も入れたら良かったかも。あと紅茶とか。アレンジはしやすそうですね。
ただ、焼きたてのうちはパサつかず美味しく食べることができたのですが、冷蔵庫に入れて一晩置くと固くなってしまい、食感が悪くなるようです。まさに翌日のホットケーキのような感じに……。
冷えたまま食べるよりも、トースターで焼き直した方が断然美味しかったです。
とはいえ、結論としては、バターの代わりにマスカルポーネを使ってマドレーヌを焼くことはできる!ということに落ち着きました!食感に多少違いはあっても美味しいお菓子になります!
マスカルポーネが多めに余っている方、是非お試しを!
200gも余ってなくても、バター+マスカルポーネ(入れる量に応じて牛乳と卵白を減らす)でもきっと作れます。
ということで今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
コメント