淋しいことに、今年はミュンヘンクリスマス市はお休みです。
まあ、こんなご時世ですから仕方がないですね……。
私にとってミュンヘンクリスマス市の象徴のような飲み物が「グリューワイン」。
赤ワインに砂糖と果物、スパイスを入れて温めた冬の飲み物で、ドイツでの呼び名はグリューワイン、フランスではヴァンショーと呼ばれます。
今年はお休みのクリスマス市、気分だけでも味わいたいので、自宅でグリューワインを作ってみます。
お酒に弱い私用に、ちょっと煮てアルコールを飛ばして作ります。
安いワインと果物とスパイスでグリューワインを作る
使うワインはいいものだと却ってもったいない。
なので、料理用に買ったやっすいワインを使います。
スパイスはシナモンとクローブが定番で、果物はオレンジの輪切りだったり、皮だけだったり、レモンも入れたり。またはりんごや洋梨の場合もあったりと、色々なバージョンがあるようです。
材料(2杯分)
水 100ml
シナモンスティック 1本(適当に割る)
ドライジンジャー 1枚
八角 1個
クローブ 4個
輪切りオレンジ 2切れ
砂糖 30g
赤ワイン 300ml
作り方
赤ワイン以外の材料を小鍋に入れ、弱火にかけて煮詰めてシロップ状にする。
ここに赤ワインを加えて温める。酒気が丸ごと残ったものが良ければ沸騰直前で火からおろして出来上がり。
お酒に弱い人が飲むなら弱火で少し沸騰させてアルコールを飛ばし、出来上がり。
私は弱いので、弱火で3~4分くらいふつふつと沸かしました。
せっかくなので外で飲む
これをグラスやマグカップに注いで飲みます。スパイスは一緒に入れる必要はないのかもしれないが、見た目がいいので入れました。
本場では陶器のマグで飲むそうですが、透明な器だとワインの色や浮かぶスパイスが見えて素敵。
せっかくなので外で飲む。酔狂。雪の中部屋着長靴ホットワインで玄関先に立つ私を、近所の人はどう見ただろうか。
形が素敵だからと八角を入れたが、こやつのせいで中華っぽい香りが……。五香粉の香りがする。
でも、たっぷり入れた砂糖と意外にも好相性。
安物のワインなのでもともと薄味なんですが、ちょっと沸かして煮詰めたおかげで味が濃くなりました。そして、煮たことでスパイスや柑橘の香りがよく出たようにも思います。
アルコールはあらかた飛ばしたので、酒に弱い私でもぐいっと飲めました。
うー温まる!でも外は寒い!
ということで、家に入って昨日あけたシュトーレンと一昨日作ったスペキュロスをアテに飲みました。
甘い×甘い×甘いだけど、冬だしいいか。
ミュンヘンクリスマス市に思いをはせる
昔、大通あたりに勤めていた頃、この時期は帰宅途中にミュンヘンクリスマス市に寄り道して帰るのが定番でした。
そこで焼きアーモンドやらシュトレンを買って帰ったり、ココアを飲んだり、ソーセージとキャベツの酸っぱいのを食べたりと、本当に楽しい季節でしたね(主に飲食)。
そこでたまーにグリューワインを飲むこともありました。
お酒を飲むと一休みしないと自力で家に帰れなくなるので、本当にごくたまに、誰かが迎えにきてくれる時だけでしたが。
寒い中で飲んだ温かいワイン、とても美味しかったことを覚えています。
その頃を思い出したひとときでした。
来年の今頃は、みんなが出歩けるようになっているといいですね。
今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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