このブログではたまに料理が上達するコツなんぞを書いていますが、そんなことを偉そうに言う私も結構失敗することが多いです。
失敗の理由は知識不足、不慣れ、道具不足、不注意などなど山ほどありますが、その中でも圧倒的に多いのが「体調不良」!
体調が悪い時の料理って、必ずと言ってよいほどうまくできないんですよね!
その理由を考えてみました。
何で体調が悪いと料理がうまくできないのか
ここでは、私が普段料理していて「失敗した!」と思った状況から、考えられる理由についてお話ししていきます。
痛みや体力の低下により動きにキレが無くなる
まず、フィジカルの問題が一番大きい。
体調不良と言っても様々ありますが、日常的に起こりうるものと言えば、頭痛、腹痛、風邪あたりでしょうか。
このような些細なものでも身体を蝕んでいることには間違いないので、やっぱり健康な時に比べると身体の動きにキレが無くなります。
キレが無いということは手際よくサクサク料理することができなくなるということですから、焦がす、煮すぎる、下ごしらえのスピードが落ちるなどが起こります。
身体のキツさから休憩を取る頻度が上がり、作業が滞ることもよくありますね。
集中力が欠如し凡ミスをする
そしてやっぱり集中力の欠如。
料理は無心になってできるものですが、それは体調が万全の時のみのお話。
何らかの体調不良が発生していると、やっぱり集中できなくなります。
集中できないせいで手順を間違えたり、入れるべきものを入れ忘れたり、砂糖と塩を間違えたり……(これに気付かないくらい体調が悪いなら、料理どころかすぐ寝た方が良いかも……)
体調が悪い時は、そんな凡ミスが多発しやすいものです。
味覚が落ちる
症状にもよりますが、風邪、鼻炎はもちろん、胃腸不良でも味覚が変わります。
味覚が変わるということは、普段通りの味付けができなくなるということ。
作り慣れた料理ほど目分量で作り、後で味見して調整しますよね。
そんな料理ほど調整に失敗し、変な味のものができやすいです。
でも、作った本人は食べる段になっても味が変だと気付かないこともしばしば。
身体がうまく動かないので作業自体が面倒になる
体調不良は気持ちへも大きく影響を及ぼします。
身体も頭もうまく働かない、となると、誰だって動きたくなくなりますよね。
普段は料理が楽しいという人も、具合が悪ければ「さっさと終わらせて横になりたい……」と思うはずです。
この面倒くささから手抜きの誘惑に負けて、美味しくないものを作ってしまうことになるのです。
手抜きは味に影響がないものもたくさんありますが、体調が悪くて判断力が鈍っていると、仕上がりに大打撃を与える手抜きも気付かずやってしまうもんなんですよ。
アクの強い野菜を水にさらさないとか、炒めてから煮るものをいきなり水にぶち込みたくなったりとかね……。
食欲が無く、美味しいものへの意欲が低下する
体調が悪くても食欲に衰えが見られない人も少なくないと思いますが、大半の人は食欲減退がセットになっているのではないでしょうか。
食欲が無い時の料理は決まってマズい!
食欲が無いと「美味しいものとは何か」を忘れてしまいがちになります。
そのため、食欲をそそる香りも、ご飯が進む味のバランスも無価値に感じるようになり、それらを重視しなくなります。
ただ手順を追って作っているだけという感じになる。盛り付けも汚くなりがち。
空腹は最大の調味料と言いますが、料理人もある程度空腹(食欲がある状態)でいた方が成功しやすいものだと思います。
マイナス思考に偏りがち
最後。
体調が悪いと気が滅入り、マイナス思考に偏りがちになる人は多いと思います。
このマイナス思考のせいで、大した失敗も無く作れた料理であっても、「あれとこれを手抜きしたし、いつもより美味しくない……」と悲観的になりやすいのです。
プラス思考がムンムンの時なら、多少のミスがあっても「やってやった!」という達成感から美味しく食べられるものですが、マイナス思考寄りだと反省ばかりして美味しさを感じなくなることが多いです。
つまり、第三者が食べれば美味しいと感じるものでも、気分が落ち込むせいで美味しく感じられないってことです。
これは技術的な失敗というよりも、気の持ちようですね。
具合悪い時は自炊は諦めて買ったもの食べようぜ
以上が、体調不良の時に料理を失敗する理由として考えられるものでした。
毎日料理している人なら、誰でも心当たりがありますよね。
ここで私が最後に言いたいのは、「体調が悪いなら無理して料理しなくていいよ」ということ。
だって、失敗したものを我慢して食べるくらいなら、買ったものや出前、外食した方が美味しいし身体も楽ですよね。もちろん、何か食べられる程度に食欲があるならですが。
家族がいる人もそう。
「家族のため」って言いながら無理をして、美味しくないものを食べさせるのが良いとは言い切れませんからね。
だから、これをお読みになった炊事担当の人は、体調が悪い時こそ料理を休む権利を行使しましょう!
では、ここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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