久々にスペルト小麦のパンが食べたくなったので作ってみました。
これまでスペルト小麦パンをたくさん作ってきた中で特に美味しかったのは、ドライフルーツを入れ込んだ、ややハード気味なパンです。
その美味しさを再び感じたくて、今日はドライあんずを入れて作ります。あんずと相性が良さそうなくるみやクリームチーズも入れ込んで、食べ応え十分なパンを目指します。
ドライあんずとくるみとクリームチーズのパン
スペルト小麦製に限らず、ドライフルーツが入ったパンはパン生地より具の方が多いんじゃないかってくらい具だくさんな方が好みです。
今回はそんなパンを目指し、少ないパン生地にたっぷりあんずとチーズを入れて、なんとかまとめて作ってみます。
使用しているスペルト小麦は北海道産の石臼引き全粒粉、ディンケルスターという商品名で販売されています。
材料(6個分)
スペルト小麦粉(全粒粉) 200g
インスタントドライイースト 1.5g
塩 4g
水 150ml(水道水115+コントレックス35)
ドライあんず 150g
むきくるみ 50g
クリームチーズ 100g
作り方
- あんずは1個を1/4に切っておく。
- くるみは乾煎りし、大きいものは割っておく。
- スペルト小麦粉とイーストを混ぜ合わせておく。水に塩を溶かしておく。
- 3の粉に塩水を加え、粉気がなくなるまで混ぜ合わせて30分置く。
- 4をホームベーカリーのパンケースに入れ、10分ほどこねる。
- 生地を取り出し、ドライあんずとくるみを練りこんで丸くまとめる。
- 生地をボウルに入れて室温(23℃程度)に置き、倍の大きさになるまで発酵させる。大体1時間半かかりました。
これは発酵後
- 倍になった生地をガス抜きし、丸め直してもう一時間発酵させる。
- 再発酵させた生地を4等分して断面を巻き込むように丸め、綴じ目を下にして20分ベンチタイムを取る。
- ベンチ終了した生地を円形にのばし、クリームチーズを入れ込んで丸くまとめる。(1個につき25gくらい入りました。多めの方が美味しいよ!)
- 綴じ目を下にして濡れぶきんなどをかけ、室温で30分ほど二次発酵させる。目安、ひとまわりくらい大きくなるまで。
これは発酵前
- 発酵完了とともに予熱が完了するように、オーブンに天板を入れて250℃に予熱しておく。
- 発酵完了した生地の上面に十字にはさみを入れ、霧を吹いてオーブンに入れて250℃で5分、200℃に下げて15分前後焼いてできあがり。
↓
おへそからチーズがあふれ出ていますが、ちゃんと焼けたようです。
ちょっと表面が固いのが気になりますが、少し冷ましてから食べてみましょう。
あんずの酸味、チーズのコク、スペルト小麦のクセ
持ってみるとずっしり重く、いかにもハードパンな感じです。
あまり色づきが良くない割に皮が固いのが気になりますが、おへその部分から手でちぎるとちゃんとパンの質感を保っています。あんずがゴロゴロ入っている。
スペルト小麦の香りもいいです。あんずの華やかな果実の香りとクリームチーズの酸っぱい乳臭さの相性がいい。くるみもいい歯ごたえです。
そしてスペルト小麦の、ナッツのような、ココアのような香りもバッチリ。
食べると、質素な配合のスペルト生地があんずの甘さや酸味をうまく受け止めて、生地のパサッとしたところをチーズが補いとても美味しいです。
生地に水を多めに入れたつもりでしたが、あんずに水分を吸われているのか生地が固めです。もっと水を入れてもいけたかも。
固くてどっしりしたパンが好きな人ならこれでも十分いけると思います。ただ、かなり噛み応えがあるので、万人受けするとまでは言えないな。
小分けではなく大きく焼いた方が水分を保てたかもしれませんね。
味というか水分量は改善の余地がありますが、このおへそからクリームチーズがはみ出るようなビジュアルは良かった。このために小分けにして作ったのです。
見た目だけで言うと、ちょっとしたパン屋さんにもありそうなパンに仕上がりました。
チーズと複数種類のドライフルーツでも美味しそう
今回は潔くドライフルーツはあんず一種類で仕上げました。
これはこれで美味しいのですが、もっとレーズンとかいちじくとかクランベリーとか、ごろごろとフルーツを入れたものも作りたくなってしまいました。
やっぱりスペルト小麦ってドライフルーツ全般に合うので、あれもこれも入れたらどうだろ?という創作意欲がわきます。
また、今回のようにクリームチーズを入れることでハードパンのパサッとしたところが補えました。次もチーズ入りにして、複数種類のフルーツとチーズのパンにしてみようかなと思っています。
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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