ベンガル風に「ウグイのジョル」を作ってみる

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ugui 料理とレシピ
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今年の夏に釣りデビューして以来、時間を見つけては近場の港で釣りを楽しんでいます。

この時期狙うのはハゼ。美味しいのにスーパーで売っていないから、釣って食べるしかないのです。

でも、いい道具は使っていないし、技術も理論も乏しいので、ハゼはあまり釣れず、針にかかるのはいわゆる「外道」、ウグイばかり。

 

ウグイって、うちの近辺では味が良くないという理由で食べずに海にリリースするのが常識の魚なのですが……、

先月、いや先々月か、土用の丑の日に合わせてうな丼ならぬ「うぐ丼」を作ったところ意外と美味しかったので、もう少しウグイ料理を突っ込んで研究してみたいと思います。

 

今日は釣れたてのウグイを使って、インドとバングラデシュをまたぐベンガル地方の料理を作ってみます。

「ジョル」という名前の料理で、汁っぽいカレーのような、スープのようなものです。

本来は鯉で作るそうなのですが、鯉の仲間のウグイでもいけるような気がします!

 

ウグイ料理一覧

ウグイ料理
「ウグイ料理」の記事一覧です。
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書籍「ベンガル料理はおいしい」のレシピで作ります

前にもちょいちょいと書いた気がしますが、シタール奏者の石濱匡雄さんとタブラ奏者のユザーンさんの共著「ベンガル料理はおいしい」という料理本を愛読しています。

この中に「鯉のジョル」のレシピが掲載されています。

 

ユザーンさんのコラムによると、ベンガルの鯉よりも日本の鯉の方が臭みが少ないのだそうです。つまり、むこうの鯉はもっと癖が強いということですな……。

確かにスパイスが効いて、かすかに川臭い程度のウグイでも美味しく食べられそう。

今日はこのレシピで、鯉をウグイに差し替えて作ってみます。


分量などは書籍をご覧ください、ここではウグイに変更するにあたって私が加えたアレンジなどを中心に書いていきます。

ウグイのジョルを作ってみる

釣ってきました、ウグイ。北海道でとれるから、エゾウグイでいいのだろうか。

ウグイ

鯉のような大型サイズの方が見栄えしそうですが、私の竿では大きい魚は上げられない……。

小さい方が丸のまま調理できるからいいか。

 

ウグイの下処理は、鱗を取ってぬめりを洗い流します。本の写真では鱗を付けたままの鯉を調理するようですが、鱗を取った方がぬめりが残らなそうなので、取ります。

そして頭と内臓を取り、お腹の血合いが残らないように洗い流します。

今日はこの状態のウグイを丸ごと使ってみます。

 

下処理したウグイにターメリックと塩を揉みこむ。

もみこみ

詳しいレシピは書籍をご覧いただきたいところですが、大まかにいうと、オイルで揚げたウグイとじゃがいもを、スパイスと水と共に煮込んだ料理です。

レシピではマスタードオイルを使いますが、別な油でもいいとのことなので、サラダ油と半々で混ぜました。マスタードオイルの香りにまだ慣れないので薄める目的。

揚げ

ちょっと長めに揚げた方が骨まで食べられるだろうか?

 

残った油でじゃがいもも揚げておいて、さらに残った油でスパイスを炒めて、

炒め

ウグイとじゃがいもと水を加えて煮込む。レシピに青唐辛子とありましたが、家庭菜園のししとうで代用。

煮込み

これで完成、マスタードオイルとターメリックの香りによって、完全に本格ベンガル料理の風情。にんにくや玉ねぎを使わない料理が結構多くて、いかにもなインド料理とは違った香りです。

ベンガル料理をいくつか添えて食べる

配膳

さて、できあがったウグイのジョル。せっかくなのでバスマティライスを炊いて、同書籍に載っているキャベツのゴント、なすのオイル焼きも添えます。あとトマトマヨ。

本当はもっと品数を用意するべきなのですが、夕方6時に釣りから帰ってきて、魚をさばいて、料理しながら釣り具の後始末をして……とやっているので、3品が限度でした。

ジョル

さてウグイのジョルです。ウグイはしっかり揚げたので身崩れはそれほどない。でも、骨はそのまま食べられるほど柔らかくなっていないので、ほぐして取り除きながら食べる。

ウグイの身はやっぱりあっさり目なのですが、スパイスと油のおかげで豊かな味わいになりました。

汁に魚の出汁が出ていて、それをじゃがいもが吸って美味しくなっている。

汁の味付けは基本的に塩と砂糖のみなので、ウグイ出汁の味がよくわかります。

カレーと言うよりもあっさりしたスパイススープのような感じですが、ご飯にじゃぶじゃぶかけながら食べるといくらでも入りそうな感じです。

油をたっぷり使った割に、身体に優しい味でした。にんにくも玉ねぎも使っていないから風味も優しい。

異国の料理なのに不思議と親しみやすい味。近海でとれた魚だから?わざわざ釣ってきた甲斐があった!

ごちそうさまでした!

ウグイの可能性をもっと広げたい

ウグイのジョルはとても美味しく、初心者が釣り上げた外道の魚でできているとは思えない仕上がりでした。

前に作ったかば焼きも美味しく頂きましたが、このジョルは川魚の味気無さを油で補い、癖をスパイスで消すという合理的な料理だと思いました。

さすがベンガルは川に挟まれたデルタ地帯、川魚を食べ慣れているのでしょうね。

 

これを作りながら、「そうか、世界の川魚レシピを調べて、ウグイで料理してみればいいのか!」と気付きました。

日本は海に囲まれているため川魚はそこまでメジャーではないのですが、大陸の国では日常的に食べているはずですよね。それらのレシピを調べて、自分で釣ったウグイで調理してみたいです。

次は中華料理あたりがよさそうだな……。日本でも有名な糖醋鯉魚(鯉の甘酢あんかけ)とかあるし。

 

ということで今回はここまで。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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