カ、カルボナーラ!!
これはただのカルボナーラではありませんぜ、旦那……。
江別角山にある米村牧場という牧場が作っているチーズと!そこで出たホエーやミルクを与えた「ホエーミルク豚」で作った生ベーコン(パンチェッタってやつですね)を使ったカルボナーラなのですよ!
ちなみに卵はこれまた角山の太田ファームのを……と言いたいところですが、家に在庫があった成田養鶏場の卵です。
今回はここで使用したチーズのお話。
日曜日しか営業していない売店なのですが、チーズ好きなら行く価値ありのお店です。(どれだけ続くの、乳製品の話)
角山パークゴルフ場のわき道を入り、まっすぐ行って右側
札幌から向かう場合、国道275号線を当別に向かって進み、厚別川を渡ってすぐの交差点で左に曲がります。パークゴルフ場の手前の道路です。
ここから真っ直ぐ向かうと突き当りに「アースドリーム」というトンデンファームの施設があるのが見えます。
米村牧場はその手前、右側に入ったところにあります!
この、いかにも酪農家っぽい建物がチーズの直売所である「プラッツ」です。
中から人の気配がするので、営業していることがわかります。よかった!
対応して下さったのは年配の女性で、チーズ、牛乳、牛糞に至るまで詳しく説明してくれました。
お話によると、チーズ好きの間では有名な「ファットリアビオ」が札幌で工房を開く前、米村牧場を訪れたのだそうです。
北海道で納得のいくチーズができるか試作するために場所を貸したというお話だったかな?そんなご縁があるからか、ファットリアビオの記事や書籍がたくさんありました。
それ以外にもたくさんお話ししてくれましたが、チーズや乳製品についての知識や取り組みへの思いが深くて、聞いているだけで酪農愛がビンビン伝わってくる。
中には他のお客さんがいたので積極的に写真を撮れませんでしたが、店内は小さく、二階にはイートインスペース。チーズを使った料理を頂けるようです。
レジの横に冷蔵庫があってそこにチーズ、肉製品などが並びます。
そのさらに横にはチーズの試食があり、6カ月熟成のもの、12カ月熟成のもの、24カ月熟成のものが食べ比べられるようになっています。
こちらでは基本的にゴーダタイプのチーズだけを作っているそうで、熟成期間の違いで商品を分けているのですって。
食べ比べると、確かに同じ製法のチーズでも熟成期間によって味が違う!
熟成が深くなるほどにどんどん水分が抜けて締まった食感になり、味はミルクっぽい味から純粋なたんぱく質のうま味、鰹節にも似た味わいが際立つようになります。一度に比較する機会が無かったので、こんなに違うものかと驚くほど。
商品はゴーダタイプのチーズのほか、フォルマ―ジュという熟成が短いもの、ワインに漬け込んだものがあります。これらも試食しました。
フォルマージュは酸味が特徴、とのことですが、気になるほどではなく。それよりも牛乳の風味がまだしっかり残っていて驚きました。
ワインに漬け込んだものはお酒が苦手な私はたくさん食べられない味かな……と思いましたが、好きな人はきっとたまらない味だと思います。
これらの中から厳選して買ったのがこちら!
12か月熟成と、試食は無かったけれど絶対美味しいと確信した36カ月熟成、そして製法が異なるというフォルマ―ジュ。
どれも100g前後の塊で、12か月よりも36カ月の方が少し高めの値段設定です。熟成が長い方がコストがかかりますもんね。
実は、買ったのはこれだけではありません。
チーズ作りで発生したホエーと、牧場が生産する牛乳を与えた豚で作った生ベーコン!パンチェッタというやつです。
これが100g380円という、なかなかにお手ごろなお値段なのです。
133gで505円。加工は米村牧場ではできないので、近くの工房に委託しているそうです。
思わず「これ安いですね!」と言ってチーズと一緒にレジに持って行くと、「でも、よく知らない人はこれでも高いって言うんですよ」とのこと。
手間、時間、衛生管理などをしっかりクリアしてまともに作った肉加工品だと考えるとこれはかなり安いです、私は価値がわかる女です!
結局、これらを買って会計は3000円以上。また散財してしまった……。
しかし心は豊かな状態で店を出ます。
チーズ、生ベーコンときたら、これはカルボナーラだな……とニヤニヤしながら牧場を後にしました。
米村牧場 チーズ工房プラッツ
住所 江別市角山555
TEL 011-384-6288営業時間 11:00~16:00 日曜のみ営業(販売のみなら事前に連絡すれば日曜以外も可とのこと)
チーズと生ベーコンでカルボナーラを作る
買ったチーズと生ベーコンで早速カルボナーラを作ります。
チーズは12か月のゴーダとフォルマージュを半々で入れます。あとは生ベーコンと卵(卵黄2+全卵2)、にんにく、オリーブオイル、白ワイン、生クリーム。黒こしょう。
本場風のではなく、生クリームが入る日本で普及しているタイプです。
にんにくと生ベーコンを炒め、脂が出たら白ワインを入れてアルコールを飛ばし、ゆで上がった麺、生クリームと卵を混ぜたもの、チーズを加えて和える。火加減が難しいね!
黒こしょうをたっぷり振って完成!
とろーりと卵が絡んで、我ながらすごく美味しそうにできた!
味はクリーミーなんだけどにんにくと白ワインの香りがパンチを効かせていて、飽きない。
生ベーコンだけを食べると、豚の脂肪の甘味が!そして臭みがなく、熟成した肉のこなれた美味しさだけが広がる。上等の生ベーコンだなー!
チーズがたくさん絡んだところを食べると、ベーコンの美味しさがより一層際立ちます。そして黒こしょうが口をリセットさせる……。
いつもカルボナーラはお店で頼むと飽きてしまうのですが、これは結構たくさん食べられる。いいものを使った料理って、絶対美味しいよね!
あー、このチーズと生ベーコンを使ってピザも作りたい。
よし!近いうちにピザ祭りを開こう!
秋になったら生クリームも販売するそうです
今は作っていないけれど、秋になったら米村牧場の牛乳から生クリームを取って、そちらも販売するそうです。
市販のものよりもかなり濃厚なのだとか!これも味わってみたい……。お菓子か、クロテッドクリームか……。
今から夢が膨らむ!
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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