札幌でルームシェアってできるの?実情は甘くない!

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住まい探し
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ドラマなんかでは当たり前のようにルームシェアしている様子が放送されていますが、これは現在の日本ではそれほど受け入れられていない居住形態だということをご存知でしょうか。

シェアハウスのように特化した住宅ではなく、一般のファミリー向け物件をルームシェアで借りようとするとまずお断りされます。

その理由についてお話ししたいと思います。(やっぱり札幌圏のお話です。すみません……。)

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ルームシェアはなぜ断られるの?

まず断られるというルームシェア。「ルームシェアしたいんですが」と言いながらやって来る若い男女の相談に乗りながら、営業マンは内心「どっかで諦めてくれないかな……」ということで頭がいっぱいになるのだとか。

それくらいルームシェアを拒否する大家さんは多いのです。

支払い責任が分散されてしまう

ルームシェアの契約は家族や夫婦のように誰か一人が契約者になるのではなく、入居者全員が契約者になることが多いです。これは、誰か一人が契約者の状態だと「又貸し」の状態になってしまい、一般的な賃貸物件の禁止事項に抵触してしまうからです。

また、契約者さえ同じであれば他の住人が入れ替わっても気付きにくいので、それを防ぐために全員に契約という縛りを与えるという目的もあります。

2人なら2人、3人なら3人ともが契約者になるということは、もしもの時には一人ででも月額の家賃を全額支払う責任を負うということです。

でも、やっぱり契約者の自覚もシェアしてしまうのか、一人一人がしっかり家賃を払う義務を負っているという意識が薄くなりがちです。

そのせいで「今月ピンチだから誰か頼むーん」という人が出やすかったり、「そう言われても貧乏のせいでシェアしてるんだから1/2や1/3の家賃しか支払えないっスよ」という人が出たりで、結果滞納が発生しやすくなるのです。

連帯保証人が自分の身内以外の滞納に応じてくれない

契約者が家賃を滞納すると支払い義務を負うのが連帯保証人ですが、入居者全員が契約者なら連帯保証人もそれぞれ一人ずつ用意しなければいけません。

そして、この連帯保証人は誰が原因で滞納が発生しても代わりに月額の家賃を満額支払う義務を負います

つまり、Aさんの連帯保証人のaさんはAさんの家賃分のみを保証すれば良いということにはなりません。赤の他人であるBさん、Cさんの保証も負うことになるのです。

でも、契約上は上記のようにしていても、感情面では赤の他人のために何万円もお金を出したくないという人の方が多数です。

そのため、自分の親族のためにしか家賃の支払いに応じないというトラブルが発生しやすくなります

また、誰か一人だけが退去した場合、その人の親族の連帯保証人も一緒に抜けられるわけではなく、自分の身内はもう住んでいないのに連帯保証人は続けなければいけない……というややこしいことになったりもします。

誰か一人が退去したら家賃滞納が始まる

ルームシェアを始める時は2人、あるいは3人同時入居でも、同時に退去するとは限りませんよね。一人が結婚して出てしまうかもしれないし、喧嘩別れしてしまうかもしれない。

そんな時は、残った一人や二人が一部屋分の家賃を払わなければいけません。12万のお部屋に3人で住み始めたからと「僕らの負担分は4万ずつなのでそれ以上は払いませんよ」というわけには行きませんよね。

また、欠員を埋めるために新しい入居者を募るということもできません。どうしてもその必要がある場合は、一旦契約を解除して新たに契約を結びなおす必要があります。

家賃を安くするためにルームシェアを希望する人が大半だと思いますが、その関係が崩れたせいで予算よりも高い家賃を払わなければいけなくなるのは本末転倒ですよね。

経済的に厳しい人たちが希望するスタイルということもあり、滞納が起きやすいのだそうです。

うるさくなりやすい、近隣住民への迷惑を危惧している

やっぱり仲良し同士で住んでいたら、事あるごとにパーティーを開きたくなりますよね。パーティーまで行かなくても、深夜のサッカーの試合を応援したり、DVD鑑賞して大爆笑したりくらいはきっとあるでしょう。

数年前の「ラストフレンズ」というドラマでも一軒家にシェア入居して楽しく騒いでいるシーンが多く見られました。

でも、これって近隣住民にとってはどうでしょうか。

一軒家ならまだしも、ファミリータイプのマンションやアパートだとしたら、周囲は子育て世代や老夫婦ばかりということが想定されます。

今まで静かに暮らしていたのに、急にうるさくなったらその人たちはきっと出てしまうと思いませんか?

家賃が全部屋同じだとして、1部屋をシェア入居で埋めたために近隣の2部屋、3部屋が退去してしまったら大赤字です。

貸主はリスクを負ってまで満室にしようとはしない人が多いと思います。広くて需要がある部屋ならなおさら長く住んでくれる人に入って欲しいはず。

そんな理由から「ルームシェアはちょっと……」という大家さんは多いです。

「ルームシェア」という居住形態を認めていない人が多い

不動産オーナーになって家賃収入を得ている人は、高齢の方が多いです。この世代は新しい居住形態を受け入れられない人が多いようです。

ルームシェアと言えば「若い人が何人も集まってろくなことにならない」と突っぱねる人もいますし、「乱れた生活を送って周囲に迷惑をかけるに違いない」とか「一人前の家賃も払えないのか」と偏見を持つ人もいます。

そもそも、高齢世代になると同棲すらダメだという人もいるくらいです。同棲なんて私が子供の頃からあった言葉のはずなんですが……。(婚約者ならOKというところは多い、つまりただの交際中はNGということ)

なので、ルームシェアに理解が広まるのはまだまだ時間がかかるものと思った方が良いでしょう。

どうしてもルームシェアしたいなら……?

これほど難しいと言われているルームシェアですが、それでも、どうしてもルームシェアしたい!という人はどうすれば良いのでしょうか。

それは、最初から「ルームシェア可」と書かれている物件を探すことです。普通のファミリータイプのマンションで、家族連れに混じってルームシェアというのは難しいと思った方が良いでしょう。

なので、「引っ越したい→部屋探そう→この部屋に住みたい→一人では払えないからルームシェアしよう」という順序ではなく、「引っ越したい→ルームシェアしよう→シェア可能な部屋探そう→この部屋に住みたい」の順番で探すのが一番効率が良いということになります。

札幌圏はわかりませんが、首都圏ではルームシェア専用物件を集めたサイトなどもあるようですね。

また、一般の賃貸住宅ではなく最初からシェアハウスとして貸している住居を選ぶという手もあります。こちらは全く知らない人が出入りすることになるので個人の好き好きもありますが……。

 

お部屋が見つかったら次は引っ越し!

ルームシェアして家賃を抑えたい人なら、きっと引っ越し費用も抑えたいですよね。

なるべく安く引っ越すなら、一括見積してどの業者が安いかを比較してみるのが良いかと思います。

こちらの「ズバット引っ越し比較」は、自分の住んでいる地域の業者を一括見積できます。

どうしても引っ越さなければいけない、でもお金がない……という人に打ってつけのサイトです。

さいごに

最後に、なぜTVではあれほどルームシェアが舞台になりやすいのか考えてみました。

それは何より「ドラマが生まれやすいから」ですよね。

恋に落ちたり喧嘩したり仲直りしたり、急に出て行ったり呼び戻したり、誰の子かわからない赤子が置き去りにされたり……と、他人が同じ家に住むと、家族が一緒に住むだけでは発生しない出来事が起こるものです。

それはつまり、他人同士で一緒に住むということに何らかの違和感があるからこそ生じるものであって。

現実世界でもルームシェア中に他人同士のドラマは起こりますが、それは感動するような綺麗なことというよりも、お金や痴情が絡んだ汚いことの方が多いはずです。

ドラマでルームシェア設定が好まれる理由を考えれば、ルームシェア=トラブルが起こるということは容易に想像できます。

ドラマでさえも穏便にルームシェアしていないのに、現実では揉めずに住み続けるのは難しいということですね。

そのうえ(なぜかドラマでは描かれない)家賃滞納という現実問題が発生しやすいのですから、貸主に嫌われるのは当然かもしれません。

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