
カテゴリは「住まい探し」ですが、ここである漫画をご紹介させて下さい。
それは「プリンセスメゾン」。
昨年BSプレミアムでドラマ化されているので、ご存知の方もいるかもしれません。
これ、女性向け漫画には珍しい不動産漫画なんです。
おすすめポイントや感想をまとめてみましたので、ご覧ください。
「プリンセスメゾン」 池辺葵
「やわらかスピリッツ」というwebコミックサイトで毎月連載されています。
現在も連載中で、既刊は4巻まで。続きが楽しみです。
池辺葵先生は「繕い裁つ人」「サウダーデ」の作者で、「繕い裁つ人」で「衣」、「サウダーデ」では「食」を軸に人間模様を描いています。
登場人物には全く被りがありませんが、この「プリンセスメゾン」はそれらのに揃えて「住」をテーマにした作品のようです。
みどころ
この漫画は「女性の一人暮らし、住宅購入」がメインテーマとなり、そこに繋がる実家や親族のエピソード、恋愛や結婚などが描かれています。
「モチイエ女子プロジェクト」という女性に住宅購入をすすめるwebプロジェクトとコラボレートしているようで、書籍の中にも住宅にまつわる女性へのアンケート結果などが挿入されています。
本物の不動産業者が関わっているということから、決して高収入とは言えない沼ちゃんがちゃんとマンションを購入できたというのは現実的にあり得ることなんでしょうね。
漫画とはいえ、この展開に勇気づけられる女性もいると思います。
でも、プリンセスメゾンはただ「家を買うこと」だけの漫画ではないんです。
基本的には主人公の「沼ちゃん」が一人で東京都内で分譲マンションを買おうと奮闘する物語ですが、その経緯で知り合った不動産屋さんの生活や、全く本編とは関係のない登場人物の暮らし模様のエピソードも挟まってきます。
そのため、一概に「女性が一人で家を買うこと」だけがテーマではない、幅広い女性たちの住居への思いが詰まっています。
私のように既に家を買った者、家族がいる者の目から見てもとても楽しめる漫画です。
個人的な感想は
個人的に思ったこととしては、「ただの住宅漫画に括ってほしくない」ということ。
「モチイエ女子プロジェクト」、つまり三井不動産がバックにある作品なのでどうしても「住宅漫画」というカテゴリに入れられてしまいますが、実際読んでみると、「住むところがどうであれ建物の中で無数の人間が一生懸命暮らしている」ということをテーマにした人間ドラマだと思いました。
独身女性が主役の作品では必ず描かれる結婚、そして親の介護や姉妹との生活の違い、働くこと……。
セリフが少なく、「行間を読む」必要性が高い漫画なので、読む人が個人個人の思いを当てはめて読み進んでいけるのが良かったです。
池辺先生の作品はそういう「空気感」をすごく感じられるものばかりで、急展開が少なくゆったり読める。
絵柄は線が細く、ページの白さが目立つほどシンプルなものですが、慣れてしまえばストーリーにスッと入り込めるはず。
ごちゃごちゃした絵柄の漫画は目が疲れるとか、活字は今は集中できないという人におすすめの一作品です。
ドラマ化しました
昨年の10月にBSプレミアムでドラマ化されています。
森川葵さん主演、そして脇には陽月華さん、高橋一生さんや志尊淳さん(注目の若手イケメン俳優)が出演されています。
うちにはBSが無いので観ることができなかったんですよね……。
公式サイトによると、ストーリーは原作通りではなく、少し変えているところがありそう(原作では全く沼ちゃんに関係ないエピソードを絡めてきたり)です。
どれくらい漫画の良さを引き出せているかとても興味があります。
いつか地上波に下りてくることを期待しています。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
たまには漫画のレビューも書きたいと思っていたところ、たまたま読んだプリンセスメゾンがとても面白かったので、記念すべき第一号となりました。
本当は料理漫画、グルメ漫画の方が数を読んでいるのですが、今主流のレシピ掲載が当たり前の漫画は、なかなか感想を文字にしづらいんですよ。
今後、「これは……!!」という料理漫画に出会えたら、それについてもご紹介したいと思います。
では、今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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