北海道の方言はあらゆる北海道情報サイトで出尽くしている感がありますが……。
ここで敢えて方言特集をやらせてもらいます。
とは言っても、北海道弁の範囲は広い。
ということでテーマを絞って、今回は「子供にまつわる言葉」!で行かせて頂きます!
子供関連の北海道弁
子育て、子供同士の遊びでよく聞かれる北海道弁についてまとめてみました。
わらす、わらしゃんど
子供という意味の言葉。童がなまった言葉と思われます。
ちなみに「わらす」というのは単数型で、複数系になると「わらしゃんど」になるのです。
「あそこいのわらしゃんど」と言うと、「あそこのお家の子供たち」という意味になります。
おっちゃんこ
子連れのお父さんお母さんが「ハイ、おっちゃんこ!」と言って小さな子供を座らせている様子を目にしたことがあると思います。
これ、「座る」という意味の言葉なんですが、大人が正座したり、椅子に腰かけたりするのとは微妙にニュアンスが異なります。
イメージとしてはこんな感じ。↓
こういう座り方は大人もすることがあると思いますが、なぜか子供にしか「おっちゃんこ」って言わないんですよね。
きっかない(きかない)
聞かない、ではありません。まあ、ある意味「言うことを聞かない」という意味もありますが……。
「きっかない」というのはヤンチャ、暴れん坊な子供を指す言葉です。
それも、親が手を焼くほどの子供に使われることが多いですね。
暴れる子を制御しきれず、「いやーーーー本当きっかない!!!」とお母さんが音を上げる風景をよく見かけます。
ごんぼほる
端的に言うと「泣く」という意味なのですが、シクシクとかエーンエーンと泣く感じとはちょっと違います。
「ヴェアアアアアアア!!!」とか「オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛~~ン!!!」とか、かなり激しく泣きわめくイメージです。
激しく泣きすぎて、泣いている本人の気持ちも昂って収まりが付かなくなっている感じでしょうか。
こうなると、親もなかなかあやすことができず、その大変さをごぼうを掘ることになぞらえて「ごんぼほる」と言うのだとか。
子育て世代が多い住宅街在住なので、窓を開けているとごんぼほってる子供の声が遠くから聞こえます(笑)
だはんこく
私の地元ではあまり聞かなかった言葉ですが、駄々をこねることを北海道弁で「だはんこく」と言います。
何のお店か忘れましたが、「だはんこきや」というお店があって、「この意味は……?」と調べたのが知ったきっかけ。
若い世代よりも、おじいちゃんおばあちゃんの方が使用率の高い言葉かもしれません。
おだる(おだつ)
「おだる」と言う人と、「おだつ」と言う人に分かれる言葉。
どちらも「調子に乗る」というという言葉なのですが……。私は「おだる」と聞いて育った派。
子供だけではなく大人も調子に乗ることはありますが、おだる(おだつ)という言葉をわざわざ使うのは、子供に対してが多いようです。
「親戚の家に行ったらおだっちゃって熱出した」など、制御が効かないほど調子に乗っちゃった時に使われます。
実は「おっちゃんこ」について書きたかっただけです
実は、「おっちゃんこ」という言葉について書きたかっただけなのでした。
子育ての機会には恵まれませんでしたが、何となく好きな言葉なんですよね、「おっちゃんこ」。
今回は子供にまつわるという括りでお話ししましたが、別な括りでまた北海道弁についてお話ししたいと思っています。
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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