北海道に限らず、雪深い地域での暮らしには除雪は欠かせません。
春には解ける雪とはいえ、量が多いと捨てる場所に困ってしまうものです。
捨てる場所に困っても、何とかしてよその迷惑にならないようにしなければいけないのですが、そのマナーを無視して自分本位の雪かきをする輩もいるものです。
これを書いている私も引っ越した直後の冬、除雪トラブルに巻き込まれてしまいました。
そんな経験談をお話しします。
気が付いたら、うちの道路脇に覚えの無い積雪が……。
我が家は二方向が道路に面している立地です。
一本は大きな道路で、玄関と駐車場に面しています。
もう一方は細い道路で、その上旦那の通勤路でもなく、スーパーやコンビニに向かう道でもないので、冬場はまとまった除雪の時以外はあまり立ち入ることがありません。(夏場は草取りとかゴミ拾いで結構チェックしているのですが)
今回は、このような立地にあるということを前提とした話です。
普段使用しない家の側面ですから、雪が降ったら降ったままにしておくことが多いのですが、ある日ふと見ると、明らかに「誰かが積んだ雪」がこんもりと置かれている。
しかもちょっとこぼれた程度ではなく、意図的に雪を捨てているんです。
これは誰かがここに捨てにきているな、と思い、周囲の民家を見回すと、その道路を挟んでお向かいのお家だけ降雪量に見合わず敷地がきれいになっている。
こいつが犯人か!と、怒りがこみ上げてきました。
我が家も含めて他の人はマナーを守っているのに、よそに迷惑をかけてまで自分の家をきれいにする神経って何なの?!とすぐにも怒鳴り込みたくなったほどです。
でも証拠が無いと突撃はできないよね
他のお家は雪かきはされているもののその敷地内に留まるように雪を積んでいるのでシロと推測。
うちから見えない範囲のお家の人がわざわざ捨てに来るとは考えられないので、やっぱりそのお向かいさんしかありえない。
でも、その家の人がうちの外壁回りに雪を捨てている様を目撃したことは今まで無かったんですよね。
証拠も無しに「やめろ」と突撃することもできず、ここから数日悶々とした日々が続きます。
疑いだけで文句を付けて更なるご近所トラブルに発展するのも避けたいですしね。
証拠を掴め!簡易的監視カメラを設置
旦那に相談すると、「見かけた日に教えてくれれば、その日の夜に訪問して苦情を申し立てるよ」と言ってくれたのですが、なんせ私が仕事部屋にしているお部屋の窓からは見えない位置にあるので、一日中家にいてもなかなか証拠が掴めません。
しかも、恐らく夜遅くに雪かきをしている様子なので、寝ずに張り込んでいないと目撃は難しそうでした。
証拠は掴めず、気が付いたら捨てられている……を何度か繰り返した後、遂に「監視カメラ」を設置することを決意。
このままでうちが雪で埋もれてしまいますからね!(大げさ)
監視カメラと言っても、スマホを道路に面した部屋の窓際に置き、動画撮影を数時間続けるというものです。
いかにもな監視カメラを付けるほどの大事にはしたくなかったので……。
翌朝、監視カメラを確認すると……
翌朝になり、ドキドキしながら監視カメラを確認すると、バッチリお向かいの御主人が雪を捨てている様が映り込んでいます。
旦那と共に確認し、その日のうちに苦情を申し立てることにしました。
旦那がちょうど遅番の日でしたので、出勤前にスーツ着用の姿で行ってもらいました。ジャージと長靴では説得力に欠けますもんね。
……ですが、その日は例のお宅はお留守。もしかしたら居留守を使っているかも……と疑いたくなりますが。
その日の夜にまた行ってみようということで突撃を断念。
しかし、突撃せずとも奴は尻尾を出した
突撃に失敗したその日の午後、たまたま大雪が降ったんですよ。
こまめにかかないとドアの開閉も難しくなるくらいだったと思います。
そんな大雪の中、奴は夜を待たずに雪かきに出てきたのです!
そして、プラスチックのスコップで自分の家の雪を押し出し、うちの前に積み上げていく様を肉眼で目撃!
私はたまたまその様子が丸見えの窓の前にいた(気になって監視していたのもある)ので、すぐさま窓を開けて「うちの前に雪を捨てるのやめて下さい!」と精一杯の大声で注意しました。
何せ私は度胸が無いもので、一言注意するのにも勇気と勢いが必要なんです……。
そしたら相手も面食らったのか、途中まで運んだ雪を車道の真ん中に置き去りにして、自宅の雪かきも途中のままで家に退散していきました。
「すみません」の一言も無し、その前に捨てた雪の回収も無しです。いい大人なのに!
それ以降どうなったのかというと
それ以降は、道路をまたいでまで我が家に雪を捨てに来ることは無くなりました。
これで一安心……と思いきや、今度は敷地内の雪を車道にばら撒くようになってしまいました。
奴のマナー違反はまだまだ続いています。
本当は車道への除雪も注意するべきものなのですが、うちの家族がほとんど通らない道なのに「道路に捨てるな!」と言うのもうるさいかな、と思って静観しています。
その道路を使う近隣の方が注意してくれればいいなという他力本願な心もあります。
除雪トラブルはどのご家庭でも発生している
今回の例は明らかなマナー違反でしたが、気を付けていても発生してしまうトラブルもあるものです。
先日、友人たちとの新年会でも話題に出ましたが、一戸建て住まいの人は皆、何らかのトラブル経験があるようでした。
例えば、屋根の落雪がお隣の敷地に入ってしまったり、逆にお隣の落雪で自分の車を傷付けられたり。
または、道路脇に溜めた雪のせいで見通しが悪くなり、事故が起こりそうだとか……。
このように、除雪トラブルは雪国では避けて通れないものと思った方が良いかもしれません。
これから北海道に住む予定の人は、ご注意を!
他人の迷惑を考えて除雪しましょうね!
ではでは、今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
コメント
通りすがりです。
うちの実家でも、お向かいの雪の捨て方が悪く、除雪車が来ると全部うちの前に来てしまうということがありました。
父がそれを注意すると、自分のしたことを棚に上げて、逆ギレ。
数年は挨拶もしない状態が続きました。
非常識な人って、本当に困りますよね。
こまむさん
コメントありがとうございます。
雪かきシーズンになると人間関係にひびが入ることはよくありますよね……。
うちも迷惑な住人とは最低限の挨拶以外、全く交流しなくなってしまいました。
そんな気まずい暮らしをしていましたが、その雪かきマナーの悪い世帯は、今冬が来る前に引っ越したようです。
それ以降、近隣はお互いの迷惑にならない雪かきをする家ばかりになり、安泰な日々を送っております。
うちは運よく解決できましたが、迷惑を訴えても気を付けない輩も多いようですね。(殺人事件や傷害事件に発展することも……。)
今後、こまむさんとそのご家族が雪かきトラブルに悩むことのないよう願っています。