本日は1月7日、七草がゆを食べる日です。
また、一般的に「松の内」と呼ばれる期間の最終日でもあります(地域によって差があるそうですが、東京あたりでは7日までだそうですね)。
しかし……、この「松の内」とか「松がとれる」とか、一応言葉としては使いますが、本来はどういう意味なのかピンとこない。
そもそも、漫画やドラマで見る「門松」というものを正月に見た記憶があまり無いな……。
そんなことを思い出したので、今日はお正月の必須アクセサリーである門松が、北海道ではあまり見ない理由について考えてみました。
北海道には(一部を除き)松竹が生育しないため?
北海道では門松をあまり見ないと冒頭で書きました。大手の百貨店や大きな会社では飾っているのですが、一般住宅ではほぼ見かけません。
いわゆる「しめ飾り」は見ますが、藁でできたもので、門松とは違う。
この、北海道で門松が一般的ではない理由のひとつに、「松と竹が一般的な植物ではない」というものが考えられます。
松と言えば、本州以南ではアカマツやクロマツを指します。
クロマツ、こんな感じの。北海道に生息するエゾマツ、トドマツはちょっと違う。
そして竹と言えばこんな竹。
筍がとれる「孟宗竹」という種類の竹ですね。北海道では笹しか生えないので、筍と言えば笹竹です。
この松も竹も、(道南の一部を除き)植えたところで北海道では寒くて育たないそうです。
だから、これらを材料にする門松は一般家庭には浸透していないという理由があるのではないか、と考えています。
現代では本州の松竹を仕入れて門松を作る造園メーカーもあるし、プラスチック製の小さなものも出回っているので、北海道でも門松を用意しようと思えば手に入ります。
でも、なんというか、昔から慣れ親しんだ正月の風景には門松は無いんですよね(私感)。
雪がすごくて置けない?
ご存知の通り北海道の正月は雪に包まれています。
お正月は一家総出で雪かき、というおうちも少なくありませんよね。
私の知る限り、正月はドカ雪が降る率が高い(今年は雪が少なかったけれど)。だから、門松を置いても埋まってしまうのではと思います。
玄関前などにものを置いていると、一気にガーっと雪かきできませんしね。
松や竹でトゲトゲしているから、まとわりついた雪を払うのも大変そうですしね……。
また、(我が家のように)あまり敷地に余裕がない家だと、かいた雪が邪魔で門松を置くスペースがないというのもあるかもしれない。
このように、雪の多さは門松とあまり相性がよろしくないのも理由として考えられます。
合理性重視のせい?
冠婚葬祭において、北海道民は合理的だとよく言われます。葬儀は繰り上げ法要が一般的だし、結婚披露宴は基本的に会費制。
また、開拓されて人が入った土地のせいか、いわゆる「伝統行事」への意気込みが薄めだとも感じます。
これらの理由から、お正月などは見た目の豪華さよりも食べ物や室内で楽しめるものに重点を置いている家が多いように思います。正月にいいお肉のすき焼きを食べる家が多いのは気のせいでしょうか……。
このような土地柄から、正月飾りに対して思い入れが薄いというのも、門松が浸透していない理由の一つなのかもしれないと思いました。
北海道の百人一首「下の句かるた」のこともいずれ書きます
以上が、私が考える「北海道では門松になじみが薄い理由」です。あくまで個人の意見であることをご了承ください。
ところで、本文中で出てきた「室内で楽しめるものを充実させる」という点で思い出したことなのですが、北海道は百人一首の札が木製なんですよね。
↑こんなやつ。結構値段しますね、そりゃそうか木製ですもんね。
しかも、読み手が上の句を読んでプレイヤーが下の句を取るルールではなく、下の句を読んで下の句を取るというイージーモードなんです。このルールから、北海道の百人一首は「下の句かるた」とも呼ばれます。
この北海道版の百人一首についてもちゃんと調べて記事にしたいなと思っています(いや、今日の門松についてはちゃんと調べていないのだけど)。
ではでは、今日はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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