なかなかに尽きない北海道ネタ。
北海道弁、つまり方言を題材にしたサイトはたくさんありますが、ここでも少しお話ししたいと思います。
今回は、「冬の方言」!冬が厳しい北海道だからこそ、そこかしこから聞こえてくる言葉を色々とまとめてみました。
じょんば
道外の皆様、「じょんば」って聞いたことありますか?
正解はコレ↓
雪かき用のプラスチックのスコップ。
本来は金属のスコップも含め、スコップ全般を指す北海道弁らしいですが、今ではプラ製のものをじょんばと呼ぶ人が多いように思います。
かつてはストーブに石炭を入れる用のスコップもじょんばと呼んでいたそうですよ。
しかし、「じょんば」という語感だけでは形状が想像できませんよね。
「じょんば取って~」と言われてもピンと来ない人、多そう。
雪投げ
雪かきと雪投げを同じものと思っていませんか?
実は微妙に違うんですよ。(少なくとも私の認識としては違うもの)
北海道では「捨てる」のことを「投げる」と言うのはよく知られていると思います。
つまり、「雪+投げる」で、自宅前の雪をどこかしらに捨てに行く行為を「雪投げ」と呼ぶのです。
「雪かき」は自宅前の雪を端っこに寄せておくだけ(捨てるわけではない)の行為も指すので、ちょっと違うことになりますよね。
お父さんやお爺ちゃんが、「ちょっと雪投げてくるわ」と言って出て行くとしばらく戻ってきません。
雪をママさんダンプやソリに乗せてどこかに持って行って捨てるというのを繰り返すので、かなりの重労働なんです。
ぼっこ手袋
「投げる」と同じく、「ぼっこ」が棒を指す言葉ということも割と有名です。
では、「ぼっこ手袋」というと何でしょう?
正解はこちら!
そう、ミトンの手袋です。
北海道弁ではミトンを「ぼっこ手袋」と呼ぶんですねぇ。
直訳すると棒手袋という意味ですが、見た目からそんな名前が付いたのでしょうか?
ちなみにこの手袋は私の手編みでございます。(自慢)使い込んでちょっとヨレヨレですが……。
こちらの手芸本に掲載されているラトビア伝統のミトンです。
ただ、「ぼっこ手袋」というと、こんなおしゃれなものではなくて無地か簡単な模様、凝ったものでも縄編みが入ったものがメジャーですね。
見た目よりも実用第一なのです。
ボップ(ポップ?)
ボップ。プラスチックのソリのことを、私の地元ではボップと呼ぶのですが……。
↓これ。
でも、なぜか私の地元出身者以外でソリのことを「ボップ」と呼ぶ人に出会ったことはありません。
ただ、たまにホームセンターなどで「ポップ」と書かれて売られていることがあります。
このポップが濁ってボップとなった説が今のところ有力ですが、真相はわからず……。
冬○○
最後は方言というものではないのですが、北海道特有の言葉です。
冬タイヤ、冬靴、冬ミカン、冬道……。
これらの冬○○という言葉は、北海道でしか使われていないそうですね。
冬タイヤは言わずもがなだがスタッドレスタイヤ(昔はスパイクタイヤ)のこと。
冬靴は滑らない&あったか仕様の靴全般です。スノトレとか、裏起毛の靴とか……。
冬ミカンは一般の温州ミカンのことで、夏ミカンの対義語的に使われます。
冬道は積雪した道路のこと。冬道運転は気を付けてなどとよく言われますよね。
こう見ると、北海道民は色々な意味で冬を特別な季節と感じていることがわかります。
↑冬ミカン
急激に寒くなったのでこんなことを書きたくなった
これを書いているのは11月下旬、急にドカ雪が降った日です。
こんな日は雪かきに追われながら上記のような北海道言葉をたくさん思い出すんですよね。
ちなみに、早めに降る雪は半解けで重さがあり、腰を痛めやすいので要注意!
私もギクッとやってしまいましたよ!
ということで、今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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