今日お話するのは最近のことではなく、数年前の体験談です。
山菜採りのため山に入ったとき、マダニがとんでもないところに食いついてしまったという話です。
このときは事なきを得たので今も生きていますが、今思えばなんとも恐ろしい経験でした。
画像が残っていなくて拙いイラストによる説明ですが、ご覧ください。
山に入った帰り、視界に入る何かが……
数年前の春、いつもの如く山菜採りに出かけました。
それなりに収穫があり、車に乗って帰る途中のことです。
左目の視界にゴミというか、マスカラの塊みたいなものがちらちらと入ります。
痛みも痒みもないので、抜けたまつげがマスカラに絡んでいるのかな、程度に軽く考えてそのまま帰宅。
相変わらず視界には何かが入るが、メイクを落とせば解決と思い入念にアイメイクを落とします。
でもまだ視界に入るゴミのようなもの。
これは何だと鏡でしっかり見ると……、
(手描きイラストですみません。しかも似顔絵というほど似ていません。)
まつ毛とは違う黒くて丸いものがぶらさがっている……?ゴミ?
私は目が悪いので、顔をグッと鏡に寄せて見ると……、これ、虫では……。
えっこれどんなふうにくっついてるの、まつ毛に絡んでるのとも違うみたいだし……と、より一層近づいて見てみます。
よくよく見ると、内まぶたの粘膜部分にダニの口がブッスリ刺さっているではありませんか!
心なしか、発見した直後よりマダニボディが大きくなっている気も……。血を吸われているのか……。
土曜の夕方だったため皮膚科には行けず
マダニの対処法を調べてみると、「ライム病」を始めとする病原体を媒介することがあるため、迅速にマダニを除去するべし、とのこと。
年に何人かですが、マダニ刺されに起因する病気で亡くなっている人もいるそうなので、早めに対処しないと命に係わることもあるようです。
さて、除去するなら皮膚科に行きなさいとどのサイトにも書かれているのですが、この日は土曜日の夕方。診療開始時間は早くても明後日の朝。
一日半もこんなところにダニをぶら下げたまま過ごせというのか……。
下手に除去すると危険らしい
自分で取ることはできないのかと調べてみると、無理につまんだりしてマダニの身体の一部が残ってしまうこともあるし、万が一マダニの体液が逆流してくると、感染症のリスクがより高くなるということです。
下手に自分でつまみ取るのはやめた方がよさそう。
でも、時間が経つごとにダニが膨れてきているような気もするし、早めに取り除きたい。
病院ではどうしているのかと、看護師の知人に連絡して対処を聞きます。
その答えは「線香でダニ部分を焼けばぽろりと落ちるよ」でした。えっ病院でもそうやって処置してるの?(多分違う)
しかし、これが有効な方法なのだとして、まぶたの内側に線香を近づけるんですか……。
片手でまぶたを持ちあげながらだし、視力も低いしなので、やるなら旦那に協力してもらう必要がある。
旦那にお願いすると、いやいや無理とお断りされました。
こんな不器用な人に身体を任せるのはこっちだって嫌なので、線香法はとりあえず保留にしました。
「ワセリン法」にチャレンジ
もう必死でネット検索して、刺されて間もないうちなら「ワセリン法」という方法があることを知りました。
マダニに刺されている部分をワセリンで覆い、30分放置することでとれやすくなるとのこと。
ワセリンなら目の際まで塗ることがあるし、しみたりしなさそうだし、これならいけるのでは?!
ということでダニがいるゾーンにこってりとワセリンをのせる。
まばたきでワセリンが落ちたり、油脂分で視界が濁ったりするので、なるべくまばたきしないようにして30分放置。
そこでそっとつまんで取ると、ダニはきれいに外れてくれました。
刺された跡はぽちぽちと点が2つあるだけで、口器の残留もなさそう。
無事に除去できたようです。良かった!
マダニから感染症をもらっている場合、1~2週間後に発症するらしいが
しかし、もしもマダニから病気をもらっている場合、その後一週間から二週間後に発熱、頭痛、発疹などの症状が出てくるそうな。
その期間が過ぎるまでは安心できません。
その間、死刑宣告を待つような気持でおとなしく過ごしますが、全く体調に変化はありませんでした。(だから今生きてこのブログを書いているということですね)
重ね重ね、無事でよかったです。
マダニ刺され防止のためには
それ以降、山には長袖長ズボン長靴着用の完全装備でいっています(山に入ることはやめない)。
しかし、今回のように顔を刺されることもあるので、身体をいくら守っても100%ではありません。
できれば、周りに誰もいなくてもマスクして、花粉症対策用みたいな防御に特化したメガネをかけて、ニット帽などで耳まで隠して入山するべきですね。
あとはマダニに有効な虫よけスプレーもすればなお良しといったところでしょうか。
今年の山菜採りシーズンはまだ始まったばかりですが、もし行くことがあるなら、万全に万全を重ねた装備で臨みたいと思います。
山菜採り愛好家の皆さんも、虫刺され、特にマダニには気を付けてくださいね!
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