新しい刺繍本を買ったので、そちらの図案を頂いてランチョンマットを作ることにしました。
今回買ったのは樋口愉美子先生の「季節のステッチ」という本で、ハードカバーの装丁がもうかっこいい。
線が太く密なステッチの図案が多く、実用品に刺しても耐久力がありそうです。
今、ちょうどテーブルに季節感が欲しいと思っていたので、春のお花ミモザの図案をランチョンマットに刺します。
この本の感想と、刺しながら感じたことを書いていきます。
雑誌「ミセス」に掲載の作品を集めた本
樋口先生は「ミセス」という婦人雑誌で刺繍のページを連載されていたそうです。(「ミセス」はこの3月をもって休刊となったようです)
そちらに掲載された作品に、新たな作品も追加したものがこの単行本です。昨年初夏に発刊されました。
「ミセス」という雑誌のカラーのせいか、年齢層が上の方向けの図案だという口コミが通販サイトにありましたが、どうなんでしょう。個人の好みの問題のような気もしますが……。
ミナペルホネンとか好きな人が好きそうな感じだなと思いました。
季節のステッチの話に戻りますが、こちらは「季節」と付く通り1月から12月までの、季節感のあるモチーフを集めた作品集です。
例えば1月は七草のモチーフ、2月は梅のモチーフなど。
今回刺したミモザは3月のページに掲載されています。
刺繍技法の説明ページはとても少ないのですが、カラー写真付きでシンプルにわかりやすく書かれています。
ただ、布に写す際、図案の配置は自分で考える必要があるものもあり、ある程度刺繍に慣れた人でないとバランスが取りにくいです。
あくまで美しい写真と、その図案がメインの本ということですね。
糸はDMCと指定がありますが、布はリネンとしか書かれておらず、高級布を指定する刺繍本が多い中で好印象です(いつも指定外の布を使いますから……)。
指定外の糸ですが刺していきます
今回、布はリネンの専門店Cadeau屋さんの普通地、オートミール色(品番R0052)を使用しています。
前に作ったクッションカバーの残り布です。
これを45×35cm+縫い代のサイズに二枚切り出し、刺繍する側には接着芯を貼る。
そして縁をミシンでかがり縫いして、刺繍の準備完了。
今回はダイソーの図案転写シートを使います。丸くくりぬかれたところは他の図案に使った。
ミモザを12本横並びにしたランチョンマットを作りたいので、12本のミモザを写し取る。
書籍中のミモザの図案は右向きと左向きの2種類あるため、6本ずつ写しました。
これらを少し縁を残して切り取り、布の上にとりあえず並べてみる。
布の横幅を6等分して、そこに2本ずつ入るようにする。斜めにならないようにガイド線も引いておく。
左端の2枚は最初に刺すのでもう貼っちゃう。それ以外はチャコペンで貼る位置に印をつけて、一旦片付ける。
最初の1本目を刺してみました。糸は指定ではない激安糸の束から似た色を見つけて使います。
黄色のみミモザのイメージに合うものがなかったので、濃い黄色と薄い黄色を3本ずつ合わせて6本取りにしました。(書籍に色を混ぜる技法の説明もありました)
1本刺してから「あ!フレンチナッツは最後に刺すんだった……」と気付く。潰れやすいからです。
2本目以降、薄い緑の茎部分、濃い緑の葉っぱ部分を全て刺し終えてから、
一気にフレンチナッツを刺していく。
刺繍部分完成。
この図案は6本取りが多く、手持ちの刺繍針では糸通しが大変&針が布を通りにくかったです。
もっと穴が大きく太い刺繍針を用意するべきでした……。100均の刺繍針セットですからね……。
図案に残ったシールとチャコペンを流すために手洗いして、半乾きでアイロンをかけてからランチョンマットに仕立てる。
縁をガーーーーっと縫うだけなので、ファスナーを付けるクッションカバーより楽だと思ったら、薄手のリネンは布が歪みやすく、きれいな長方形に仕立てるのが大変でした。
完成!ちょっと撓んでいるようなところがあるのは見て見ぬふり……。
翌朝の朝食時に使ってみる。
この生成り色と黄色いミモザ、相性いい。かわいいです。
やっぱりこういう色味は自然光が映える。春らしい!
書籍では3月の図案として掲載されていたミモザですが、5月くらいまでは使おうかなと思っています。北海道の春は遅いし、いいよね。
初夏の図案のランチョンマットも作りたくなってきた
春の次に訪れる夏に向けて、同じサイズのランチョンマットをもう一枚刺したくなってきました。
書籍の6月の図案の中にラベンダーがあるんです。これをミモザと同様に並べて刺したら統一感がありそうです(でも、春の花と夏の花を同時に使うことになるか……)。
「樋口愉美子の季節のステッチ」、おすすめです。
装丁と写真だけ見ても美しくて満足感がありますし、小さな図案から大きな図案まで様々なので、ワンポイントも、大物も楽しめるのがありがたいです。
刺繍好きな方、是非どうぞ。
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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