北海道胆振東部地震で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い再建をお祈りします。
さて、節電勧告が続く北海道ですが、我が家のように自宅でパンを焼いているというご家庭は、オーブンの使用も気が引けることと思います。
スーパーではある程度パンの品揃えも良くなってきているので、しばらくは買ったパンにするか……と割り切る人も少なくないでしょう。
買ったパンにも美味しいものはたくさんありますが、もし、手間をかける余裕があるなら、ガス火と鍋でパンを焼いてみてはいかがでしょうか?アウトドアでも応用できますよ!
ということで今回は、こね、発酵、焼きに至るまで、自宅の電力を使わずにパンを焼くがテーマです!
焼きムラも味わいのうち!鍋で焼くパン
今回は、ルクルーゼ18cmを使用します。別にブランド鍋でなくても焼けますが、なるべく厚手の方がうまく焼けます。
また、この分量(食パンにして一斤相当)なら直径が20cm前後の鍋がジャストサイズ。もっと大きい鍋やフライパンを使うなら、粉300gくらいが妥当です。
クッキングシートを2枚使います。うち一枚を鍋底に敷いておく。
材料 18~20cmの鍋一つ分(カッコ内は大き目の鍋で焼く場合)
強力粉 250g(300g)
砂糖 25g(30g)
塩 5g(6g)
ドライイースト 4g(5g弱)
水 180ml(216ml)
バター 20g(24g)
作り方
- 水とバター以外の材料を全てボウルに入れ、手でぐるぐるかき混ぜ均等にする。
- 水を注いで粉と混ぜ合わせ、ひとまとまりにする。
- まとまったら周囲の生地をカードなどでこそげ落としながらこねる。清潔な台、またはボウルの中にたたきつけるようにこねるとまとまりやすい。
- 10分ほどこね、つまんで伸ばすと膜ができるくらいになったらバターをちぎりながら入れてこねる。3回くらいに分けると混ざりやすいです。
- バターがなじんだら、表面がなめらかになるまでさらにこねる。(こね始めから20分くらい)
- 生地を丸め、とじ目を下にしてボウルに入れてラップして2~2.5倍になるまで室温発酵させる。部屋が寒いようなら、小さなボウルに40℃くらいのお湯を張って、そこに生地が入ったボウルを重ねると元気に発酵します。(室温によって時間が変わるので、大きさで判断します)
- 大きくなったら真ん中に粉を付けた指を刺して発酵確認。少し戻りつつも指の跡が残るくらいが目安です。
- ガス抜きをして丸め直し、6~8等分に切って表面の生地で切り口を入れ込むようにして丸める。べたつくようなら粉を振る。(この段階でチョコやドライフルーツを中に入れ込んでも美味しいです)
- どうせ室温発酵なのでベンチタイムは取りません。8で丸めた生地をシートを敷いた鍋に並べ、蓋をして室温で約2倍の大きさになるまで二次発酵。(寒い室内なら、鍋を一瞬だけ火にかけて温めると元気に発酵します。一瞬だけね!)
- 二次発酵が完了したら、蓋をしたまま鍋をごくごく弱火にかける。一番弱い火力の口を使って、最弱火にして下さい。また、すごーく膨らむので、念のため鍋蓋の裏に油を塗っておくとくっつきにくいです。
- 13分経過したら火を止めて10分蒸らす。蓋は開けない。
- 蒸らしが終わったらもう一枚のクッキングシートの上で鍋をひっくり返し、上部のシートは剥がす。そして下に敷いた新たなシートごと鍋に戻し、また蓋をして弱火13分+蒸らし10分。これでできあがり!!
焼き色にムラが出るのは、ガス火ですから仕方がありません。コツは、弱火でじっくり、蒸らしもじっくりすることでしょうか。
薄い鍋だとどうしても火の回りが悪いです。そんな時は、フライパンの上に鍋を乗せて焼くと割とうまく行きます(その場合は火は少し強めの方がいいです)
鍋でもしっかり厚みがあるパンが焼けるって、いいですよ~。ちゃんと火が通っています。
節電中でも自家焼きパンを食べたいよね
これを朝に焼くとなるとかなり早起きする必要がありますが、冷めても美味しいので前の日に焼いておくと良いかと思います。
トーストし直す電力がかかっては元も子も無いので、砂糖とバターを多めにして、冷めてもふんわりを維持できる配合にしました。
ただ、冷蔵庫に入れると油脂が固まって硬くなるので、常温保存し、カビる前に食べきることを推奨します。
しかし……。すごーく久しぶりに手ごねでパンを作ったら、腕が痛くて痛くて大変です。なまってるなぁ。
ホームベーカリーを導入する前は、数日おきにこねていたのに……。
ということで今回はここまで!
節電中でもできる範囲で美味しいものを食べましょう。それが明日への活力になると信じています!
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