昨日、米粉の分類についてのお話をさせて頂きました。
こんなに米粉に興味が湧いたのは、先日「プリンセスロード(美少女育成ゲームみたいな名前!)」という製菓用米粉を購入し、それで作ったパンがとても美味しかったからなのです。
普段の食パンとそれほど変わらないレシピで、しかもHBを使用しても上手に焼けたので、ここでレシピをご紹介しますね。
パン用のグルテンを持っていなかったので手持ちの強力粉と混ぜたところ、双方の美味しさが得られるふんわりパンが焼けました。
とてもシンプルな米粉のパンレシピ
ここでは、一般的な食パンのレシピに準じたレシピで作っていきます。HBで焼き上げまでするのはちょっと自信が無かったので、一次発酵まではHBにお任せして、それ以降は手作業で行っています。
日粉の「プリンセスロード」という製菓用米粉を使用していますが、うるち米100%ならその他のメーカーの製菓用米粉でも作れるはずです。
上新粉などは粒子の大きさが違うのでうまくできないと思います、ご注意を。
「リ・ファリーヌ」というのが製菓用米粉の走りですね。
パティシエ辻口博啓氏著作のリ・ファリーヌを使ったレシピ本、持ってます。
材料
強力粉(たんぱく質が多めのもの推奨、今回は「ゆめちから元気」)180g
製菓用米粉 70g
砂糖 25g
塩 4.5g
スキムミルク 6g
バター 20g
インスタントドライイースト 2.5g
水 180ml
作り方
- 強力粉と米粉をざっくり混ぜ、バター以外の材料とともにHBのパンケースに入れ、パン生地モードでこねる。
- 7分後、ひとまとまりになったらちぎったバターを入れてさらにこねる。
- そのまま一次発酵終了まで終わらせる。この時点では生地がまだ小さいはずなので、さらに15分ほど放置して発酵を進める。
発酵スタート時の二倍になったらHBから出す。
やや発酵オーバー気味ですが、米粉のせいで生地に腰が少ないせいだと思います。食感には問題ありませんでした。 - 生地をパンケースから出し、丸め直してぬれぶきんをかけ、ベンチタイム20分。
- 成形する。小麦粉だけの生地よりもべたつく上に膜がちぎれやすいので、ちぎりパンなどの小さくするものは難しいです。よって、粉をまぶした発酵かごに入れてカンパーニュっぽくすることにしました。
発酵かごが無くても、そのまま丸めて焼けば作れます!
うちの発酵かごは楕円なので、それに合わせて成形し、
とじ目を上にしてかごに入れます。 - 成形したら、35℃で二次発酵させる。ふきんやラップは生地がかなりくっついてしまうのでかけず、スチームをきかせたオーブンの中で行いました。生地が1.5倍になるまで(今回は50分くらい)置く。発酵完了少し前にオーブンを180℃に予熱しておく。
- オーブンシートを敷いた天板に生地をひっくり返し、余熱が完了した180℃のオーブンで20分焼く。クープはお好みでどうぞ。
- 焼き上がりはこんな感じ。網の上に置いて冷ます。
表面が割れるほどふくらむならクープを入れた方が良かったかな……。
持つと、焼き色の割に表面がふわふわしているので、冷めるまでなるべく触れずにおきます。
冷めたてのところをカットするとこんなふう。
細かに気泡が入り、色も小麦粉100%のパンより白っぽいです(画像が下手でわかりにくいですが……)。
味は、ご飯のような風味と甘みを感じる、そのまま食べて美味しいパンになりました。
小麦だけのパンで感じられるエグみが軽減されていて、あっさりした味わい。でも、ちゃんと小麦の香ばしい香りがするんです。
そして何より、保水力が高いせいか柔らかくて喉越しが良いです。お年寄りでも食べやすそうなパンになりました。
これは、しばらくハマりそうな予感……!!
翌日、冷めたところを2cmくらいにスライスしてトースターで焼くと、これまたサックリと軽い。
小麦粉のパンを焼くのと同じ工程で、特別なことは何もしていないのに、こんなに食感が変わってくるものかと驚きました。
日本人の魂に訴えかける味なのかな?いつものパンよりも断然好みです。
グルテンフリーではありません、悪しからず
なお、このパンはご覧の通り小麦粉も入っているので、今流行りのグルテンフリーではありません。
米粉100%のパンもグルテンを添加するのが一般的ですから、グルテンフリーのパンを家庭で作るには専用のミックス粉などを用いないと難しそうです。
個人的にはグルテンを気にしていないので手軽に小麦粉と米粉を混ぜて使いましたが、グルテンフリーを意識している方はもっと専門的なグルテンフリー情報サイトをご覧になると良いかもしれません。
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