きゅうりって、たまに10本入りで200円とか300円とか、まとめ売りされていますよね。でも、傷むのが早い野菜ですから、全部使い切れずに何本かダメにしてしまうことも……。
また、家庭菜園の定番野菜でもあるきゅうりは成長が早いことでも知られています。生育条件が良い中では、一日に7cmも実が大きくなってしまうこともあるのだとか!そうなる前に収穫しなければいけないので、夏場はきゅうりが必ず食卓に上るというご家庭もあると思います。
これでは、毎日のきゅうりを料理しているうちにネタ切れを起こしてしまいますよね。今回は、そんな人にお教えしたいきゅうりの大量消費レシピをご紹介します。
きゅうりの一本漬け
ここ数年でお祭りで見かけるようになったきゅうりの一本漬け。きゅうりと白だしがあれば自宅で簡単に作れるんですよ。
一般の漬物のように日持ちはしませんが、翌日、適切に保存すれば翌々日くらいまでは食べられるので、たくさん作っておやつ代わりにいかがでしょうか。
【材料/作りやすい分量】
きゅうり 5本 70kcal
青じそ 3枚 1kcal
生姜 1かけ 5kcal
白だし 大さじ3 30kcal
水 大さじ2
酢 大さじ1 5kcal
塩 適量
全量 111kcal 1本分 22kcal(漬け汁、風味付けの青じそと生姜は残るので、実際はもっと低カロリーです)
【作り方】
- きゅうりは両端を切り落とし、板ずりしてしばらく置き、余分な水分を出す。
- 青じそ、しょうがは千切りにする。
- 白だし、水、酢、青じそ、生姜をジップ付き袋に入れ、よく混ぜ合わせる。
- きゅうりの水気をキッチンペーパーなどで拭き取り、3の袋に入れて空気を抜き、全体に漬け汁が回るようにして袋を閉じる。
- 冷蔵庫に1時間以上置いてできあがり。1日経過したくらいが食べごろです。
居酒屋のように斜めに切ってお皿に盛り付けて食べるのも良いですが、このまま割り箸に刺してアイスキャンディーのように食べても。
太めのきゅうりで作るなら皮を縞目に剥くと味の染み込みが良くなります。
自分で作った時は冷蔵庫に2日置いたものでも問題ありませんでした。(ちょっとしんなりします)ただ、夏場に活躍するレシピなので、傷みが思いのほか早く進むこともあり得ます。作ったら翌日中には食べきるのが安心ですね。(数年前に縁日のきゅうり漬けで食中毒がありました。衛生管理にはくれぐれもご注意を!)
きゅうりの炒め甘酢漬け
きゅうりの甘酢漬けの下ごしらえに「炒める」という工程を入れると、味の染み込みが良くなるうえにパリッと感も増します。レモン風味にするとさわやかな甘酸っぱさが楽しめます。
【材料/作りやすい分量】
きゅうり 5本 70kcal
生姜 1かけ 5kcal
ごま油 大さじ1 120kcal
≪漬け汁≫
砂糖 大さじ3 105kcal
醤油 大さじ4 40kcal
酢 大さじ4 20kcal
レモンスライス 4枚 12kcal
あれば五香粉少々
全量(漬け汁含む) 372kcal 1本分 74kcal(漬け汁込みなので、実際はもっと低いはず)
【作り方】
- きゅうりは両端を落とし、縦二等分、横二等分に切る(1本が4切れになります)。生姜は千切りにする。
- フライパンにごま油を熱し、生姜を入れて炒める。
- 生姜の香りが出たらきゅうりを入れて強火で一気に炒め、全体に油が回ったら漬け汁の材料を入れて軽く煮立て、タッパーなどに移して冷ます。
- 粗熱が取れたらレモンを取り出し(入れっぱなしだと苦くなります)、冷蔵庫でさらに冷やして完成です。
この甘酢漬けは漬かるほどに美味しくなります。中華料理の付け合わせだけではなく、カレーライスにも合いますよ。
漬け込むにつれて水分が抜けて細くなっていくのですが、歯ごたえはパリパリのままを保てるのが嬉しいレシピです。
五香粉を入れるとグッと本格中華の味になるので、特に苦手でなければ入れることをおすすめします。
ピリ辛たたききゅうりとゆで豚バラ
きゅうりの大量消費レシピは脇役だけではありません。お肉と一緒にしてメインを張れるおかずにしましょう。にんにくや生姜を効かせて、ゆでた豚バラ肉と一緒にするといくらでも食べられます。
【材料/2人分】
豚バラスライス 180g 695kcal
きゅうり 3本 42kcal
豆板醤 小さじ1 4kcal
醤油 大さじ1 10kcal
砂糖 小さじ1 12kcal
酢 小さじ2 4kcal
おろし生姜 少々 1kcal
おろしにんにく 少々 1kcal
ごま油 小さじ2 74kcal
白髪ねぎ 20g 6kcal
全量 849kcal 1人分 425kcal
【作り方】
- きゅうりをすりこ木などで叩き、一口大にちぎって分量外の塩でもんで水分を出す。豚バラスライスは5cm幅に切る。
- 調味料を全て混ぜて袋に入れ、その中にさらにちぎったきゅうりの水気を絞って入れ、軽くもんでおく。
- 鍋に湯を沸かし、分量外の酒少々を入れ、豚バラスライスをさっとゆでて火を通す。ゆでた後の肉は冷水にとらずに自然に冷ます。
- 皿に2のきゅうりを盛り、その上にゆでた肉を乗せて袋に残ったタレをかけ、白髪ねぎを天盛りにして出来上がり。
中華の前菜にある雲白肉が好きなのですが、塊肉をゆでる定番レシピだと時間がかかる上にきゅうりが足りないと思っていたので、自分好みにアレンジしてみました。
少量とはいえ生にんにくが入っているので、におい残りにご注意を。
きゅうりと干物の混ぜご飯
きゅうりを混ぜご飯にすると、夏にぴったりの涼し気な一品になります。おにぎりにしても美味しいですよ。
【材料/作りやすい分量】
きゅうり 2本 28kcal
鯵の干物 1枚 166kcal
青じそ 3枚 1kcal
みょうが 1個 3kcal
白いりごま 大さじ1 52kcal
ご飯 2合分 1068kcal
全量 1152kcal 4膳分として1膳288kcal
【作り方】
- きゅうりは薄切りにして分量外の塩でもみ、さらしなどに包んで水気をギッチリ絞る。
- 干物は焼いて身をほぐしておく。
- 青じそ、みょうがは薄切りにしておく。
- 全ての材料を炊き立てご飯に混ぜ込んで出来上がり。
ご飯に対してきゅうりが多いように見えますが、しっかり水気を絞ればかなり量が減ります。絞りが甘いとご飯がベチャベチャになるので注意して下さい。
干物は鯵以外にもカマスやエボダイなど、好みのものを使って下さい。私は糠ニシン、糠サンマで作るのが好きです。
生のきゅうりが入っているので、ジャーに入れて保存すると美味しくなくなります。その日のうちに食べきれる量を作るようにしましょう。
おにぎりを握る場合、長時間常温に置いておくことはおすすめできません。握ってすぐ食べることをおすすめします。
きゅうりは意外と料理の幅が狭い
いかがでしたでしょうか。私がおすすめするきゅうりの大量消費レシピをご紹介しました。
最後のご飯ものレシピは大量というほどきゅうりを消費できませんが、ご飯に混ぜるといつもと違った美味しさを味わえるおすすめレシピなので入れさせて頂きました。
そのまま冷やしてマヨネーズやみそを付けて食べるのも美味しいですが、ちょっと手を加えるとおかずとしてもおつまみとしても上等な一品になります。
そろそろきゅうりの旬に入り、お店ではもう少しずつ値段が下がってきています。ついつい買い過ぎてしまったとき、家庭菜園で豊作だったときにこのレシピを活用して下さいね。
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