美味しんぼ20巻「蒸し焼き勝負!」に登場の「鮑の塩釜焼き」を作ってみる

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あわび 料理とレシピ
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鮑!高級食材!

ちょっと小ぶりな冷凍品ですが、ちゃんと国産鮑です。

正月に親戚から頂いたものです。

 

うちの実家のあたりではおせちの一品に鮑の煮つけを入れるのですが、今年はせっかく頂いたこの鮑を「塩釜焼き」にして食べたいと思います!

そう、私が愛読する「美味しんぼ」20巻、「蒸し焼き勝負」に登場する料理です!

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美味しんぼ20巻 蒸し焼き勝負はこんな話

20巻

蒸し焼き勝負のあらすじは、これといって説明するまでもないのですが……。

山岡士郎と栗田ゆう子、横浜に住む華僑の大富豪、周大人宅で「乞食鶏」という泥に鶏を包んで焼く蒸し焼き料理を振る舞われる。

同席の海原雄山に煽られ、いつもの如く究極VS至高で蒸し焼き料理勝負することに。

試行錯誤の末、山岡士郎は子羊肉の塩釜焼きを発表。

そして海原雄山側の料理が鮑の塩釜焼き……という展開です。

ネタバレついでに、勝負は鮑の塩釜焼き、海原雄山に軍配が上がります。

この本で初めて「タンドーリ(今はタンドールとかタンドリーとかの方が一般的)」という単語を知った、9歳の頃。

色々出てくる牡蠣料理も美味しそうだった……!

鮑の塩釜焼きを作る

さて、周大人も絶賛の鮑の塩釜焼きですが、調理もタレもそれほど複雑ではないので、厳密に同じとは言い難いものの、かなり近いものは家でも作れそう。

ということで、作っていきます。

材料は、鮑、生わかめ、そしてたっぷりの塩。あと作中にはありませんが、塩のつなぎに卵白を1個分用意しています。

 

まず、鮑をよく洗い、殻から外す。鮑の身には意外と黒い汚れが付いているので、きれいな歯ブラシ的なものがあれば、それでこするといいです。

肝も取り外しておく。

肝はタレに使うので分けて置いておく。

 

鮑の身を生ワカメできっちり包む。ぐるぐる巻きになってしまった……。

ワカメで包む

卵白を軽く泡立て、塩を加えてフワフワになるまで混ぜる。

塩にのせる

塩で埋める

天板にアルミホイルを敷き、塩を平らに塗り付け、ワカメ巻き鮑を並べて上から塩で埋める。

180℃に予熱したオーブンで30分焼きます。

本当は焙烙に入れてオーブンに入れるのですが、無いので塩剥き出しのままオーブン行きです。

 

焼いている間、肝でタレを作ります。

肝は酒蒸しにして裏ごしする。

たれ作り

そこにカボス汁を混ぜ込み(生カボスが手に入らなかったので瓶詰の果汁です)、土佐醤油で味を調えてタレ完成。

土佐醤油は醤油にみりんと酒を加えて火にかけてアルコールを飛ばし、鰹節を加えてさらに煮て漉したものです。出汁醤油より濃く甘い。

 

さて、鮑本体が焼けたようです。

焼けた

ハンマーで塩を叩き割り、中身を取り出す。

割った

なるべく塩を鮑に付けないようにワカメをはぎ取る。火が通っていてすぐに破れる……。

鮑

ワカメがこびりついてしまったのと、少し塩が付いてしまった。でも洗い流すわけにはいかない……。

身を切って、タレを添えて完成!

これは最高にうまい

完成

ワカメに包んだのに、結果的に塩が付いてしまった……。

でも、ちょっとしょっぱいくらいの方が酒も進むってもんです(飲んでないけど)。

さて食べましょう。まずはタレなしで。

生で食べる鮑の刺身などとは違い、加熱した鮑特有のムチっとした歯ごたえの鮑の身と、貝の磯っぽい味、甘さ。本当、鮑って美味しいよね……。

 

身だけでも十分すぎる美味しさだが、肝のほろ苦さとカボスの酸味が加わったタレをちょっと付けて食べるとこれはもう至高のメニュー。

寧ろ塩が付いた部分がタレで流され、塩気がまろやかになっている。これは美味しい。すごく美味しい。

お腹一杯食べたい料理ではなく、一切れ一切れを大事に食べたい料理。最高でした。

 

ごちそうさまでした…!!

庶民ができる最上級の贅沢……!!

ご厚意で頂いた鮑で、素晴らしいものを作らせていただきました。

味が大変美味しいのもさることながら、私のような庶民でも至高のメニューを味わえているんだ……!!という満足感も味わえます。

 

余談ですが、美味しんぼの別巻に鮑は刺身(水貝)だけでなく、天ぷらや煮貝、ステーキにしても美味しいというエピソードがあります。何巻だったかな?(←後日調べたら13巻でした)

これ、まさにその通りと思います。鮑と言えば刺身、なぜなら火を通すなんて勿体ないから!という人がいますが、火を通したって勿体ないことにはならない、むしろ生とは違う美味しさがあるということを教えてやりたい。

加熱した鮑だって美味しいんです!塩釜焼きはその代表ともいえます!

 

ということで、今日は鮑の塩釜焼きを作りました。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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