前に一度、粒あん派VSこしあん派、生クリームVSカスタードクリームなど、世の人々の好みが分かれそうな食べ物について取り上げたことがあります。
あれを書いた後にもいろいろな人に聞き込みをしたところ、他にも出てくる、出てくる食べ物の二大勢力。
世の中にはまだまだ派閥があるのだと認識しました。
今日は、そんな二大勢力まとめの第二弾!
私の近辺で聞き込みした結果なので、独断と偏見が入っている部分もあるかと思いますが……、ご笑覧下さい。
※ここでは二大勢力の優劣について書きますが、はっきりと勝敗は決めません
第一弾はこちら
鶏むね肉VS鶏もも肉
私の場合、ずっと鶏のから揚げと言えばもも肉一択だったのですが、歳をとってむね肉もあっさりして、肉のうま味がしっかりわかって美味しいなぁと思うようになりました。
それでも味だけで見るとやっぱりもも派が多い印象です。
しかし、価格、そして栄養価でみるとむねともも、どっちが優れているかは決められません。
価格は圧倒的にむねの方が安いですし、脂肪が少ない分カロリー控えめ。おまけに、近年注目されている疲れを取るという成分「イミダペプチド」も含有しているとあれば、もも肉だけが優れているとは言えませんよね。
価格や栄養価の理由から、「私はむね派!」という人もたくさんいるようです。
もちろん、味の好みでむね肉を選ぶ人も少なくないですね。
ヒレカツVSロースカツ
またまた肉の話題です。
とんかつと言えば、あなたはヒレカツが頭に浮かびますか?それともロースカツ?
ふわっと柔らかく肉の味が濃いヒレカツと、脂身がジューシーで食べ応え抜群のロースカツ。
これらも好みが分かれるところですよね。
これは個人の好みというより、年代によって支持層が分かれる印象です。
豚肉の場合、先ほどの鶏肉と違って、脂質が少ないヒレカツ用肉の方がお値段が高いことが多いです。
「フィレ」というと高級な感じもしますしね。
柔らかく高級感があること、そしてあまりたくさん食べられない人にも提供しやすい(2切れ、3切れと食べる人の食欲に応じて数を増減できる)ことから、ヒレカツは年配者が好む傾向があります。
一方ロースカツは、脂っこくて筋もあって、年配者には敬遠されがちです。
しかし、たんぱく質と脂質を同時に求める若者層にはロースカツの方が好みに合っているようです。
厚切りロースカツを平らげられる食欲も若さならではですね。
いつもとんかつ屋さんに行くたび、ロースとヒレの相盛りが無いのはなんでだろう?と思っていたのですが、それは好む層が分かれているからなのかもしれませんね。
ふっくら柔らか黒豆VS硬い皺あり黒豆
黒豆と言えばお正月。
あなたのおうちの黒豆は、ふっくらと煮えた柔らかなもの?それとも、皺が寄っていて、しっかり歯応えがある硬いもの?
柔らか派は硬い黒豆を「失敗したの?」と言い、硬い派は柔らかい黒豆を「食べた気がしない」と言い……。
このように、黒豆の煮方にも好みが分かれるんですよね。
うちは実家が硬いものだったのですが、市販のおせちに入っているのは大体柔らかいもの。
あるとき気になって、どっちが正統な黒豆なのか?と思い調べると、関東風だと硬いもの、関西風だと柔らかいものになるそうです。だからどっちが正しいということは無いのだそうな。
私は個人的には和菓子のようにねっとりと柔らかい方が好きですが、実家の人々は硬い方が好きという。歯ごたえがあって豆の味がよくわかっていいからですって。なるほど。
両派、黒豆に求めるものが違うということですね。
甘い玉子焼きVSしょっぱい玉子焼き
昨年放送された「リコカツ」というドラマで、お父さんとお母さんの玉子焼きの好みが違うという話がありました。お母さん(宮崎美子さん)は甘くない玉子焼きが好きなのですが、甘い方が好きなお父さん(酒向芳さん)のためにいつも甘い玉子焼きを焼いていた、というエピソードです。
このお母さん、いつも甘い玉子焼きを作るのに、自分では手を付けないんですよね。
このエピソードからもわかる通り、甘い玉子焼きと甘くない玉子焼きは食べ物として別物で、自分の好みに反するものは極力食べたくないという人が多いように思います。
確かに、私は甘い派なので、甘くない玉子焼きが出たらあまり進んで食べないかも……。
これ、完全に育ちや好みの問題で、どっちが優れているとか劣っているとか言えないジャンルの派閥だと思います。
ちなみに、うちの父は甘くない派なのに言い出せず、甘い派の母が作る玉子焼きを我慢して40年食べ続けました……。文句は言わなかったが、40年食べ続けても甘い派の軍門に下ることは無かった。リコカツの逆パターンです。
うちの父、数年前に大病をした勢いで「実は甘い玉子焼きは好きじゃない」と、急に言い出しました。(そのときはもう長くないと思ったらしいが、完治して今も生きてます)
死を覚悟して言いたいことはそれか。それくらい根深い、玉子焼きの味。
食べ物の派閥は時に「食い分け」による平和も生む
食べ物の好みが真逆でも、争いを生むばかりではありません。
ときに「食い分け」という良い効果をもたらすこともあります。
今回のケースではありませんが、フライドチキン。
私は食べやすいドラムスティックが好き、夫は骨が入り組んだ食べにくい部分が好き(可食部が多いからとのこと)。
この好みの相違のおかげで、フライドチキンを食べるときに奪い合いになることがありません(笑)
また、焼きイカや塩辛も胴が好きな人とゲソやエンペラが好きな人で食べ分けられますね。
このように、食べ物の好みがみんな一緒ではなく、多少のズレがある方が平和的なこともあるのが面白いですよね。みんなが同じものを好んでいたら奪い合いが起こる。
今日はこんな雑談でした!
最後までお読みいただきありがとうございます!
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