先日、いつも小麦粉を買っているアルナチュリア北海道のめぐみさんで、「みのりのちからストレート」という初めて見る名前の小麦粉を買ってみました。
これは既存の小麦粉をブレンドした新商品ではなく、小麦そのものの名前が「みのりのちから」というそう。
アルナチュリアさんで扱っていることからわかる通り北海道産の小麦で、新しい品種のようです。
「ストレート」つまり他の品種の小麦が混ざっていない、みのりのちから100%の小麦粉です。
せっかく買った「みのりのちから」の小麦粉、こちらを食パンにして食べてみようと思います。
「ゆめちから」「きたほなみ」を親に持つ新品種
「みのりのちから」は、今や名の知れた強力小麦「ゆめちから」と、薄力粉や中力粉に使用される「きたほなみ」を親に持つとのことです。
ゆめちからのコシときたほなみの栽培のしやすさという、2つの品種の良いところを併せ持っているのが「みのりのちから」で、中華麺に適した品種とされているものの、製パン性も優れているという評価がされています。
クラムがふわふわに仕上がり、おまけに劣化が遅いパンが焼けるんですって。
新しい品種だからか、今のところアルナチュリア北海道のめぐみさんでしか見かけていません。
我が家で使いやすい重量の1kg袋はなかったので、800g袋を購入しました。
普通の山食パンを焼く
まずは普通に食パンを焼いてみます。
クラムのフワフワ感がよくわかるように、蓋をしない山食パンにします。
材料はみのりのちから400g、はちみつ8g、てんさい糖12g、牛乳120ml、水180ml、インスタントドライイースト2g、塩7.2g、バター20gというごく普通の配合です。

はちみつ牛乳水は混合してあります
食パン型は1.5斤のものを使います。
牛乳と水、はちみつ砂糖を混ぜた液体にインスタントドライイーストを混ぜ込んだみのりのちからを混ぜ、30分ほどオートリーズさせたあとにHBのパンケースに入れてこねる。……が、水分が足りないようで、いつまでも生地がガチガチのまま。ここで水を20ml追加しています。
足した水がしっかりなじんだところで台に出し、手ごねします。やっぱり固いなぁ。
ここでこね上がりとするのはどうか?と思ったが、結構しばらくこねても表面がややざらついた感じ。また、水を足した後でも固さがある。
ここで記事をタッパーに入れて室温1時間→野菜室で6時間発酵させています。
【7時間後】
3分割して丸めて1時間くらいベンチタイムを取り、整形して1.5斤の食パン型に入れる。
型の8分目にくるまで室温二次発酵。
そして200℃で35分焼いてできあがり。
思ったよりふくらまなかったな。
焼き上がりは夜遅くだったので、このまま冷まして翌朝切って食べる。
ふわふわ、というよりもちもちしているような気がする。
香りはとてもいいです。バターやはちみつなどの副材料の手柄もあるかもしれませんが、とても美味しそうな香り!
スライスして、そのままたべるともちっとして、密度が高い食感。
トーストすると、きれいに焼き色がついて歯触りサックリになります。トーストした方が美味しいな!
やっぱり内相のもちっと感はあり、ずっしりした食べ応え。
しっかりした食パンが好みの人には最高だと思います。
個人的な感想だと、私のお気に入りブレンド小麦粉「ヴァンドゥノール」の方が好みだと思いました。
こちらもパン用の道産小麦粉なのですが、もちもち感を敢えて抑えた配合で、食パンも菓子パンもふわふわと軽く焼き上がるうえ、甘い香りが快く、扱いやすく、おまけに安いという優れものなのです。
このヴァンドゥノールよりも好みにハマる小麦粉、いまだに出会っていない。
道産小麦の生産を応援しています
みのりのちからのパンは、道産強力粉として有名な「はるゆたか」や「キタノカオリ」、私好みの「ヴァンドゥノール」に比べると食味に優れているとは言い難いかもしれません。
でも、どちらかと言えば、食味よりも生産のしやすさなど、消費者よりも生産者に利点の多い品種と聞きます。
だから、もっと道産小麦普及の大きな足掛かりとなる品種とも考えられますよね。
みのりのちからの生産も、道民としてしっかり応援せねばと思います。
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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