どうも、ナチュラルボーン料理好きを自負する私です。
上手いか下手かは別として、料理好きは便利なことが多いので助かっています。
物心がついたときから料理が好きだという自覚があったのですが、料理好きになった理由が何かというと、ハッキリ記憶がありません。
そんな曖昧な動機ながら、自分も楽しいし家族も美味しい思いができるということで、この歳まで料理をしまくってきました。
そんな中、「趣味は料理です」「暇さえあれば料理ばかりしています」と言うと、子供時代は「まあ、スゴイわね~」くらいしか言われませんでしたが、大人になったら「何でそんなに料理が好きなの?」と聞かれることが増えました。
逆に、なぜそんなことを聞くのかと尋ね返すと、その大半が「毎日の料理が苦痛で仕方がない。好きになる方法を知りたい」ということでした。
そこで、私を含め、数人の傾向を考えて料理が好きな理由について考えてみることにしました。
単純に「美味しいものを食べるのが好き」
もう、これに尽きます。「美味しいものを食べるのが好き」。
つまり、食い意地が張っているということ。
食い意地も極めると、美味しいものを手に入れるためならその面倒な手順も楽しさに変わるのです。
スポーツ好きがその練習も楽しめるように、漫画家志望者が夢中で絵を描き続けていられるように、その先にあるものが自分にとって大きな価値を持つものであれば、そこまでの道程も前向きに受け入れられるということですね。
こんな性格ですから、美味しいものを食べるためにいくらでも頑張れるので、味に影響が出る手抜きや食材の選択ミスは許しません。
だから、作るものは必然的に美味しくなるんですよね。
他者に作ってもらうのが面倒臭い
「美味しいものは食べたいけれど、自分で作るのは面倒だから誰かに作って欲しい」という人にもたくさん出会いましたが、実際のところ、味にこだわりがある人は、自分の思い通りの味に作ってくれる人を探すよりも自分で作れるスキルを身に着けた方が何倍も楽だと思います。
家事でも仕事でも、自分が面倒でないことは「他人にあれこれ頼むよりも自分でやった方が早い」と思ったりしますよね。
料理に関しても同じことが言えます。
しかも、料理の場合は他人に頼む以上は自分の好みではないものを作られても無理して食べなければいけないというストレスがあるのです。
そのストレスを受けるくらいなら、自分で料理修業をした方が気楽だわという人が多いようです。
そしてそんな人は大概「美味しいものは食べたいけれど、自分で作るのは面倒だから誰かに作って欲しい」という人と結婚しているんですよね……。ウインウインってやつか?
技術の向上がわかりやすい
料理って、他のことよりも格段に技術の向上が目に見えやすいんですよ。
主婦・主夫歴が長い人の中にはよく「結婚するまで料理なんて全くしてこなかったけど、毎日やっていたら上達した」という人がいますよね。
そしてそんな人は、大概ちゃんとした料理を手際よく作れるものです。
大人になるまで全く興味が無くても、嫌々始めたような感じでも、ある程度まで簡単に上達できるからこそ料理は楽しいのです。(もちろんレストランのシェフレベルになるには専門的な勉強が必要ですが)
スポーツでも勉強でも、全く成果が見えないことはあまり楽しめませんよね。
その逆で、昨日よりも今日、今日よりも明日の方が上達していると自覚できるものは、「頑張った甲斐があった!」という達成感を常に感じられます。
「料理は回数をこなせば必ず上達する」
私の周りにいる、料理が下手だから好きになれないし楽しめないという人には、こう言ってもう少し場数を踏んでみることをおすすめしています。
無心になれる
料理をしている間は何を考えているかというと、きっとみんな料理の工程以外のことを考えていないと思います。
「次はこれを茹でている間にあの野菜を切って……」と、次から次へと芋づる式に工程だけを考えているうちに出来上がってしまうのが料理です。
これは、悩み事があったり、雑念が多い時には無心になれて良いリフレッシュになります。
私は特に日常の雑念が多いタイプなので、何かしらで無心になる時間を作らなければ心が持たないのだと思います。
手の込んだものは夕食時にしか作らないとしても、毎日必ず2時間程度のリフレッシュタイムを確保できるというのは、とても大きなメリットです。
「他人のために頑張っている」なんて思わないこと
最後は、料理好きの理由ではなく、料理好きになる考え方と言ってもいいかもしれません。
家族に料理を作るのが苦痛だという人は、「他人のためにやっているストレス」が強いのではないでしょうか。
こんなに頑張ったのに褒めてもらえない、相手によってはダメ出しされる……なんてことがあると、ゲンナリしてしまうのは仕方ないですよね。
でも、料理好きには、そもそも「他人のために頑張っている」なんて思っていない人が多いです。
「自分が楽しんだ副産物を消化してもらっている」くらいにしか思っていない人もいるかもしれない。
食べる人にダメ出しされようが無反応だろうが、あまり心に響かないのです。だからこそ、料理が嫌にならない。
料理を楽しむためには、作ることだけに集中して、その先に「他人の反応」を想定しないことが大切だと思います。
趣味が高じて美味しいとは言えないそば打ちをしたり、日曜大工で変な犬小屋を作るおじさんのように、他人のためではなく、自分が有意義な時間を過ごすためだけに料理をすると、純粋な気持ちで楽しめるようになるはずです。
料理は無理して、頑張ってやるものでもない
自分や周りの人に見られる「料理が好きな理由」を中心に書き連ねてみましたが、ちょっと押しつけがましいと思った人もいるかもしれません。
でも、確実に言えるのは、料理嫌いよりも料理好きの方がストレスの少ない生活を送れるということ。
嫌いなものを好きになるのは難しいですが、一度「料理って楽しいもんだな」と思えれば、きっとどんどん好きになるはず。
ここからは私だけの持論ですが、料理したくないならしなくても良いと思っています。外食もデパ地下のお惣菜も、味はもちろん、健康面での配慮も細やかな時代ですしね。
楽しくないのに無理して作ったって美味しいものはできないし、「頑張った」よりも「時間を無駄にした」という意識に負けてしまいます。
まずは、普段は外食や出来合いで済ませながら、やりたい時だけちゃんと料理するというスタンスで挑んでみてはいかがでしょうか。
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