「ガラムマサラ」はかなりの知名度の高さですが、「チャットマサラ」はどうでしょうか。
最近スパイスカレーが流行して、いろいろな書籍で「チャットマサラ」の名前を見るようになりました。
でも、ガラムマサラとは違い、どこにでも売っているものではない。
どうやら自分で調合して作ることができるらしいので、作ってみることにします。
チャットマサラ?チャックマサラ?
昔々、美味しんぼのカレーの回で「チャックマサラ」というものが出てきましたが、あれと同じものなのだろうか。
美味しんぼでは至高のメニュー側が豚肉のカレーに使用していたと記憶していますが、私が持っている本によると、チャット(チャート)マサラという名前が正しいようで、これはサラダや軽食などに使うことが多いのだそう。
でも、スパイスにアムチュール(干したマンゴー)を入れるところとか、美味しんぼに出てきたものと同じだと思うんだよな~。
今回作ったチャットマサラはひよこ豆のカレーに入れます。いずれ豚肉のカレーにも使ってみたいです。
そのためには美味しんぼを買い戻さねば……。
チャットマサラを作る
さて、チャットマサラ作りです。
材料は自宅にあるものでできそうだと思ったのですが、「ポメグラネート(ザクロシード)」というものが手に入らない。何かで代用するべきか?とも思いましたが、ひとまず抜きで作ってみます。
材料はクミン、アジョワンシード、黒胡椒、塩、粉唐辛子、ジンジャーパウダー、ミント、そしてヒング(アサフェティダ)とアムチュールパウダー。
ヒングはこの日初めて使います。
昨年神戸旅行に行き、そちらのスパイス専門店で買ったものです。
別名「悪魔の糞」と呼ばれるほど臭いらしい。
蓋を開ける前からもうちょっと臭い。ネギ系の臭いです。
中身は薄茶色の粉なのですが、三温糖のようにちょっと湿っている。
恐る恐る嗅ぐと、玉ねぎのような刺激臭。でも、強さで言ったら大騒ぎするほどではない。
しかし臭い、癖になる臭さとかでもない。もう、純粋に臭い。
例えると、玉ねぎの汁がしみ込んだエプロンをしばらく放置したような臭いです。わかりますかね、あの臭さ。
「糞」というからどんなもんかと警戒していましたが、一応玉ねぎに繋がる臭いなので、少し安心したところもある。
そしてアムチュールパウダーも使います。
小袋にぱんぱんに入って200円。安い。ゆり根が入ったおがくずの袋みたい。
とても細かい粉末で、香りはほとんど感じず、味は酸っぱい。おやつ用のドライマンゴーのような甘さはあまり無い。
これらを計量していきます。クミンと黒こしょうは小さじ1、塩とアムチュールパウダーは小さじ2、粉唐辛子、アジョワンシード、ドライジンジャーは小さじ1/2。ミントはひとつまみ、ヒングは小さじ1/4。
なんとなく並べてみました。
材料がそろったので、ホールスパイス(黒胡椒とアジョワンシードとミント)、塩を薬研で粉末にします。
簡単に粉になる。やっぱり薬研は優秀。
このスパイス塩とその他材料を混ぜて完成。
むらなく混ざったら完成。この時点で味見すると、しょっぱすっぱいスパイシーな粉という感じ。
ほんのりヒングの臭いがするような気がしますが、ほかのスパイスの香りの方が強い。ヒングの存在を知らない人が食べたら、にんにくとか玉ねぎがちょっと入っているかな?と思う程度。
これは確かに何かに仕上げに振りかけたら美味しそうだ。フライドポテトとかに合うかも。
出来上がったものは瓶に入れておく。一度では使い切れない量ですが、3~4カ月もつそうです。
瓶が大きかった。
ひよこ豆のカレーに入れて食べてみる
出来上がったチャットマサラはこの日の夕食、ひよこ豆のカレーに入れます。
私が持っているレシピではチャットマサラのほかに改めてヒングがまた入るんです。
でも、チャットマサラを作った時と同様に、ほかの材料とうまく調和するんですよね。
この日はひよこ豆だけではボリューム不足と判断し、鶏ひき肉も入れています。
いつものひよこ豆カレーよりもほんの少しだけ酸味を感じます。
トマトではなく、もっとフルーティーな味。アムチュールの味ですね。癖になりそうな味です。
ヒングのあの臭さはわからなくなっていました。不思議なものです。
ひよこ豆のコクがある豆の味にこのチャットマサラの酸味がよく合う。初めて食べるけれど、本格的な味といったところです。
残ったチャットマサラはどうしようかな
ここで作ったチャットマサラ、まだ残っているのでまた何かに使います。
切ったフルーツとレモン汁、このチャットマサラを和えたフルーツサラダが簡単そう。
果物はなんでもよくて、南国フルーツをいくつかは加えるのが鉄則のようです。
市販のチャットマサラも結構出回っています。商品ごとに使用されているスパイスが違うようなので、食べ比べても面白そうです。
今回はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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