うちはコーヒーを大量に飲むので、コストダウンのため自家焙煎しています。
「安くても手間の方がかかるんじゃない?」とよく言われますが、手間も楽しめているので無問題。
真面目にプロ仕様の自家焙煎をしている方から見ると突っ込みどころ満載だと思いますが、ここで私なりの焙煎方法をご紹介しますね。
使うもの
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- 生豆
- 黒いお盆
- 大き目のボウル
- 大き目のざる
- 軍手(イボ無し、二枚重ねで使います)
- カセットコンロ+ガス
- サンプルロースターの道具一式
家庭でできる焙煎は手網とサンプルロースターが主流ですが、我が家はサンプルロースター一筋。
サンプルロースターはパンチングによる網状になったものと一枚板のものがありますが、我が家では一枚板の方を使っています。
以前通っていたコーヒー教室で使っているものと同じという単純な動機でパンチング無しにしました。
豆を選り分ける
自家焙煎に必要なのは「生豆」。
「きまめ」ではなく「なままめ」と読むのが正しいようです(生豆屋さんで訂正された)。
この生豆を黒いお盆の上などに広げて、虫食い、割れ、変色などの欠点豆などを取り除きます。
生豆の産地や農場によって欠点豆がとても多いものと少ないものがあります。
うちでは大体グアテマラ産の生豆を使っています。ここ最近は「エル・リモナール農園」というところの豆を愛用中。
いつも10kgの袋買いしています。
1回に500gくらいの生豆を使いますが、選別は毎回行うのではなく、暇な時にまとめて数kg選別しておいて焙煎のたびにそこから500g取り出すというシステムにしています。
選別は豆のカスが飛んでお部屋が汚れるんですよね。
サンプルロースターを予熱する
豆の選別が終わったらいよいよ焙煎です。煙と豆かすが大量に出るので外で行いますよ!!
ここからは火傷防止のために軍手(二枚重ね)必須です!!イボ付きはイボが溶けるのでおすすめできません。
まず、家庭用のカセットコンロにサンプルロースター用の五徳をセットし、その上に空の本体を乗せて点火。
強火でグルグル回しながら内部温度が200℃くらいになるまで予熱します。(大体10分くらい)
とても使い込んでいるでしょう、3年くらい前に購入して、月に2回程度使用しています。
温度計は付いていないので、豆の投入口に温度計を差し込んで計測しています。とてもやりにくい。
周囲を囲んでいる金属の板は、ガスコンロ用の防火板です。防火のためというよりも風を防ぐために使っています。この日は風速4~5mだったので、そのままではコンロの火が消えてしまうのです。
温度が上がったらじょうごで生豆を投入し、焙煎する
サンプルロースターに付属のじょうごで豆を本体に投入します。既に内部が熱々なので、回しながら入れないと内壁に触れた豆が焦げてしまいます。
火力はずっと強火で、このまま1秒に1回転くらいのペースで回し続けます。
周囲が乱雑ですみません。
横に見える黒い棒状のものは「テストスプーン」と言って、サンプルロースターの付属品です。
これを投入口に差し込んで豆を少量取り出し、その都度焙煎度合いを確認します。
10分くらいで湯気が出てきて、煎り大豆のような匂いが出始めます。
そしてさらに5~7分ほど回すと湯気が煙に変わり、「ポン!ポン!」という豆の爆ぜる音が聞こえてきます。
これを専門用語で「1ハゼ」と言います。一回目のハゼという意味ですね。
1ハゼが収まってからさらに2分ほど回していると、次は「パチパチパチッ!」と細かな音がしてきます。
これが「2ハゼ」で、このタイミングで火から下ろすか、もう少し煎るかで焙煎度合いが変わってきます。
私はいつも2ハゼが収まりかけた頃に火から下ろしています。このタイミングだといわゆる「シティロースト」に仕上がります。
2ハゼの前に下ろすとミディアムロースト、ハイローストに仕上がりますが、浅煎りは豆臭さが残るような気がするのであまりやりません。(私がヘタクソなだけだと思います。)
豆は用意しておいたザルにザーッと開けます。火傷に気を付けて!(両腕を火傷した経験あり)
煙がすごい!これだから室内ではできない。(冬は窓を全開にしてやってしまうけど)
そして、見えにくいですが「チャフ」という細かい豆皮も大量に出てきます。
これは取り除かなければいけないので、ザルでふるったり団扇であおいだり高いところから豆をボウルに移したりして皮だけを上手に飛ばします。
場所を選ばなければ近所迷惑になるので、うちでは畑(何も植えていないところ)の上にチャフが落ちるようにして取り除きます。
(コーヒー豆の成分は熟成させないと野菜の生育を阻害するらしいです。なので、使っていない休耕畑に落とします。)
【2018年9月追記】
ここから色々研究を重ねて、上記の方法よりも豆臭さが出にくい焙煎方法を見出しました!この方法なら浅煎りもできます。
こちらの記事にてご説明しています。
冷まして一晩放置
チャフを大体取り除いたら、団扇であおぎ続けて豆を冷まします。
たまに上下を返しながら、むらなく冷ましていきます。
人肌程度に冷めたらボウルに広げておき、このまま一晩放置。
焙煎したての豆からは炭酸ガスが出ているので、すぐに密閉容器には入れない方が良いそうです。
また、一晩放置することで焦げ臭さが飛び、コーヒー本来の香りが出やすくなる気がします。
冷めたらコーヒー用の密閉容器に入れて保存します。
次回は生豆が買えるお店についてです
今回はここまでにして、そのうち生豆の入手先についてお話ししようかと思っています。
札幌住まいというところで、詳しい人はきっとどこで買っているかピンと来ていることでしょう……。
最後までお読みいただきありがとうございます。
コーヒー好きの皆さん、興味があったら自家焙煎にチャレンジしてみて下さいね!
コメント
初めまして!僕も北海道の千歳で手廻し焙煎してます!楽しく記事を読ませてもらいました。どちらにお住まいですか?
佐野さま
コメントありがとうございます。
住まいは他の記事にちょいちょい書いている通り、札幌市の外れの方でございます。
焙煎に関しては素人同然で、交換できるほどの情報を持っていないので恐縮ですが、もしコメント欄に書きにくいことがありましたら、info●yurukurashi.com(●を@に変えて下さい)のアドレスでも問い合わせ等受け付けております。
今後ともよろしくお願いいたします。
良かったら情報交換しませんか?
宜しくお願い致します!