「トルココーヒー」ってご存知でしょうか。コーヒー好きな方ならきっと知っているという回答が多いと思います。
使うコーヒー豆は同じですが、トルココーヒーは日本で一般的なドリップやエスプレッソのような抽出方法とは違う淹れ方をします。
簡単に言うと細挽き豆を水で煮出す方法で、濃くてとろりとして、ドリップコーヒーともエスプレッソともちょっと違うんですよね。昔お店で飲んだだけですが、印象的でした。
先日何かでトルココーヒーを見て急に飲みたくなったので、家にある道具で淹れて飲んでみようと思います。
小鍋とそれに合う五徳や網があれば淹れられるトルココーヒー
本来は「ジェズヴェ」(またはイブリック)と呼ばれる小さな片手鍋を使います。
やっぱり銅製がカッコいい。
が、今すぐ飲みたいし、このためだけにジェズヴェを買うのもな……と思ったので、家にある金属カップで代用します。
これは本当はエスプレッソのフォームミルクを作るためのものなのですが、直径もよくあるジェズヴェと同じくらいの7.5cm、そして直火にかけられるのできっとトルココーヒーにも使えるはず。
また、豆はエスプレッソ用に売られている極細挽き、深煎りのものを使えばミルを持っていなくても作れます。
では淹れていきましょう
では材料です。1杯分。
水70ml、コーヒー豆8g、グラニュー糖5g(このあたりの割合は人によって違うようです)。
あと、デミタスカップと金属カップ。
コーヒー豆は深煎りが良いらしいのでフレンチロースト。極細挽きにしておきます。
ミルの一番細かいところに合わせる。
全ての材料を金属カップに入れ、金網をのせたガスコンロの上にのせます。
火力は弱火です。というかコンロのセンサーが働いて弱火以上にならない。
しばらく置くとぶくーっと沸騰してきます。本当ならここで泡だけすくって先にカップに入れておくらしいが、うっかりそのまま混ぜて泡を消してしまいました。
弱火のまま何度か混ぜて沸騰を落ち着かせる→沸騰する、を3回くらい繰り返したらデミタスカップに注ぐ。火傷に注意!
金属カップの縁が熱々で、かなり飛び跳ねる。
できあがったトルココーヒー。泡が全くなくなってしまった。
トルコではコーヒーは泡ありきだそうで、こんなコーヒーを出そうもんなら「泡のないコーヒーを出すなんて……」と言われてしまうらしい。
まあしょうがない、自分用なので気にせず飲みます。カップに移してから少し置いて、コーヒーの粉が沈殿するのを待ちます。
でも濁っているので沈殿したかどうかはわからないな。とりあえず、飲みやすい温度に冷めたところで頂きます。
ちびっと飲むと、濃い。でも砂糖のおかげか苦みはそこまで強くなく、甘さ控えめのコーヒーシロップを飲んでいるみたい。
粉ごと入っているせいかとろみもあり、かなりパンチがあります。美味しいですね。エスプレッソに砂糖多めに入れたやつに近い。煮詰めている分、エスプレッソよりコーヒーの鮮烈な風味は弱いと思います。
8割くらい飲んだところで、沈殿した粉気が口に残るようになります。これくらいになったら飲み終わり。水を飲んで口を洗い流します。
ちびちび飲むのがいいのか一気に飲むのがいいのかわからず、エスプレッソみたいにグッと一気に飲んでしまったため、粉も結構口に入った。このあと飲んだ水が美味しかった。
飲後のおまけ、コーヒー占い
トルコでは、カップの底にたまった粉を見て占いをする文化があります。
「船」とか「猫」とか、粉の筋が形作るものを何かに見立て、運勢を占うのだとか。
カップにソーサーをのせてひっくり返し(うちのはソーサーなしなので小皿)、
↓
しばらく(5分くらい)置いて待つ。
待ちながら洗い物をしていたので、15分くらいかかってしまいました。
さて、運勢はどうだ!
手……か?それとも草とかか?
ここから図形を読み取るには知識と熟練が必要だそうなので、私には無理でした。この画像で運勢がわかる方、ご意見下さい。
トルココーヒーを飲むとカッと熱くなっていい感じ
間に合わせの道具で淹れたトルココーヒー、味そのものが美味しいのも良かったのですが、そのほかにも身体が活性化する感じが良かったです。目が覚めるような……。
濃くて身体が熱くなるような感じで、甘さも相まって元気が出たような感じがします。
そのあとのコーヒー占いも楽しいですし(今回は占えなかったけど)、これは今後たまに飲みたくなるコーヒーですね!
皆さんも、家にある小鍋などでやってみてくださいな。
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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