コーヒーサイフォン!
夫が仕事関係の知人からもらってきました。
このフォルム、淹れている様子、ノスタルジックで素敵ですよね。
ずっと欲しかったサイフォンでコーヒーを淹れてみます!
ハリオの「モカ」という機種らしい
このフォルム、喫茶店やカフェでよく見かけるサイフォンよりも上部が丸っこい。
今でもネット通販などでは、この上部が丸っこくなったタイプが「モカ」という名称で売られています。
でもこれ、洗いにくいです。
私が頂いたのはそれよりももっと古いらしく、紙フィルター不可、布フィルターしか使えないタイプです。
布フィルターは手入れがとても大変なので、フィルターを留めるろ過器だけ、紙フィルターが使えるものに買い替えようか検討中。
本やネットを参考に淹れてみる
頂いたものは中古品でした。全パーツをきれいに洗って水けを切り、拭いておきます。
洗いにくい部分は泡スプレーが便利でした。
用意するのはこの本体、豆、お湯、細い竹べら(餃子包む用で代用)、そしてフィルター。
フィルターはてっきり紙フィルターが使えるタイプだと勘違いして一パック買ってしまった。何軒か回って、ビバホームの大型店でやっと手に入ったのに……。
ちなみに燃料用アルコールはドラッグストアなどでわりと簡単に買えます。消毒用アルコールは品薄も品薄なんですが……。
ご存知の通り今は不要な外出は避けたい時期なので、もう一度大手ホームセンターに買いに行くのはちょっとですね。
調べると、布フィルターはネル布を使って自作もできるらしいので、それでやってみます。
と言ってもネル布は夫が昔着てたネルシャツ(笑)しかない。
いや!コーヒーは紙でも布でも金属フィルターでも淹れられるし、お国によっては漉さずに飲んだりもするので、ここで使う布はネルにこだわらなくても良いのでは?
ということで、家にある調理用のさらしをカットして使うことにします。
自作するといっても簡単な作業で、フィルターを装着する部分よりも2周りくらい大きい円に布をカットして、切りっぱなしのままタコ糸でなみ縫いして巾着状にします。これで、使用時にはギュッと絞るだけで装着できます。
そして、コーヒーで20分くらい煮て布の臭いを取りつつコーヒーの香りを付けるんだそうです。
煮たら冷ましてコーヒーかすなどを取りつつ流水で洗って水けを絞って、ろ過器に装着。
まず、ヤカンにお湯を沸かしておきましょう。3杯分で500mlくらいのお湯を使いますが、それよりもう少し多めに沸かします。
コーヒーはいつも飲んでいる自家焙煎の豆を使用します。今はコロンビアのサンアグスティンという豆で、中深煎りくらいです。
挽く細かさはペーパーフィルターと同じくらい。ミルのダイヤル6あたりにしておきます。
豆の量は一杯8g、3杯分で8g×3=24g。
一人分10gという情報もありますが、これだと濃い。まだ淹れ方が下手なせいもあるかもしれない。
そしてフィルターをセットしたロートに豆を入れて、平らにならして、ロートの蓋を裏返し、そこに空いている穴に立てておきます。
この時点ではその蓋の使い方をわかっておらず、大きいコップなどに立てていました……。
準備ができたら、さあ淹れていきます。
最初はフラスコ(下の丸い部分)だけスタンドにセットしておく。お湯の量に余裕があったら、フラスコを温めるためにお湯を入れて捨てておく。
ヤカンのお湯が沸騰したらフラスコの3杯分の目盛りにお湯を入れ、アルコールランプに着火して下に入れ込む。

アルミの覆いをつけ忘れています
アルコールランプなんて学生時代の実験以来だ。
火力、これで合ってるのか?強いと煮詰まった感じになるし、でも弱すぎるといつまでも沸騰しなかったり。難しい。
熱いフラスコに熱々のお湯を注げばすぐに沸騰します。
が、このフラスコは放っておくと温度が上がりすぎ、後で突沸してしまうので、「そろそろかな?」と思ったら、ロートから垂れ下がった鎖を入れて温度を見ます。
適温なら鎖から気泡が出て穏やかに沸騰してくれます。
沸騰したら豆が入ったロートをズボッと差し込む!
ほどなく蒸気圧でお湯が上に上がってくるので、竹べらで混ぜて粉を湿らせる。
うまく混ざると全てのお湯が上がったとき、泡、豆、お湯と3層になるらしい……。
お湯が上がり切ってから1分弱くらい加熱してからアルコールランプを外す。
そして竹べらで外側から大きくぐるぐると3、4回転くらいさせてから、コーヒーが下に落ちるのを待ちます。
竹べらがフィルターに触れるとズレてコーヒーをうまくろ過できなくなるので、注意。
これでできあがり。うまくできると、残った粉が山のように盛り上がるらしい。うまくいった?
コーヒーが落ちきったらロートを外して(熱いので布巾などで覆いながら外す)、付属の蓋を裏返してそこに立てるように置きます。
フラスコに溜まったコーヒーをカップに注いで頂きます。
サイフォンのコーヒーは熱く濃く入る
これはお友達が誕生日プレゼントに買ってくれた、滝川市江部乙町の陶芸&カフェ、オルノのカップ&ソーサーです。
手や口への感触が柔らかく、コーヒーが美味しい。
普段ペーパードリップ(しかも大量抽出)のコーヒーを飲んでいるせいか、サイフォンのコーヒーはとても熱く感じます。
そして濃い。豆少なめにしているのでブラックでぐいぐいいける濃さですが、飲みごたえがある味。
酸味はペーパードリップ(大体88℃くらいで淹れてる)より少ない。
そうですよね、お湯を沸騰させてコーヒーを煮出すような状態にするんですから、苦みが出やすく酸味が出にくいのも納得。
香りはハンドドリップの方がよく出ている気がします。やっぱり沸騰させるから飛びやすい?
しかしサイフォンコーヒーにしかない美味しさもちゃんとあります。苦いわけではないけれど、味がしっかりして、目が覚める味です。
苦みが出やすく過剰な酸味が出にくいことから、サイフォンには浅煎り豆が合うと思います。深煎りだと多分相当濃くなる。
残ったコーヒーは酸化しやすいのでアイスカフェオレにしましょう
サイフォンはもともと小人数分しか淹れられない道具ですが、それでも余ってしまった場合は、温め直しせずに牛乳で割ってアイスカフェオレにした方が美味しかったです。
温め直すとブラックでもカフェオレでも煮詰まった味が強くなり、冷ましたままのブラックも酸化した味が目立つ。
高温で淹れるからか、ドリップコーヒーより酸化しやすいみたいですね。
そういえば、布フィルターも使った後に水に浸して冷蔵庫保管しないと酸化臭が付くとか……。
浸しておく水を一日2~3回交換しないといけないとか……。これが面倒なのよ。
昔はどの家にもサイフォンがあったとか
サイフォンでコーヒーを淹れるのは実はこれが初めてではなく、カルチャースクールのコーヒー教室で一度だけ経験済みです。でもその一回ではコツはつかめなかった。
その教室の先生が、「昔、結婚披露宴の引き出物にサイフォン一式セットが流行ったことがあるので、一家に一台あるのが普通だった。だからわざわざ買わなくても、家にあるかもしれないよ」と仰ってました。
残念ながら我が実家にはありませんでしたが、今回頂いたものはまさにその経緯で死蔵されていたものらしく、数回使ってしまい込んでいたそうです。
買うと数千円もする高いものですから、これから買おうという人は、実家を探してみるのも良いかもしれない。
毎度、コーヒーの話は長くなるなぁ。
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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