札幌から高速道路で1時間と少し、北菓楼などのお菓子屋さんで有名な砂川市。
去る10月8日、この砂川市で「すながわスイートタイム」というイベントが開催されるとのことで、参戦してきました。
すながわスイートタイムとは
すながわスイートタイムとは……。
すながわスイートタイムは、10種類以上のおいしいスイーツを提供するお得なイベントです!
すながわスイートロード各店舗の自慢のスイーツがずらりとならびます。
枚数限定で販売しているチケットのため、ゆったりと味わえるのも魅力のひとつ。
1人で、または大切な人と2人で、スイートな時間を過ごしてみませんか?
以上、市役所のサイトより。
砂川市を通る国道12号線を中心に、数多くのお菓子メーカーがあります。このことから、お菓子屋さんがある一帯は「すながわスイートロード」という名で呼ばれるようになりました。
和菓子に使うお米や豆、洋菓子に使う乳製品や小麦などを生産しているという土地柄からお菓子屋さんが多いのだそう。
それを町おこしに活用しようという取り組みのひとつが、すながわスイートタイムです。
こんな流れのイベントでした
チケットは完全予約制で、1枚3000円。この一枚に、お菓子15種類+紅茶一杯+コーヒー一杯が提供されます。
一枚で二人まで入場できます。一人で食べてもいいのですが、二人でシェアしても良いとのこと。私は友人と二人で行きました。
開催は一日で4回。入れ替え制で、自分の持ち時間が終わったら退出する仕組みです。
私たちは11:30分スタートの部です。ちょっと早めに着いたのですが、11:25分まで入場できません。
中ではまだ準備中でした。
入場後は奥から順に誘導されます。ひと枠で二人までしか参加できないのに、なぜか全て4人席。相席前提。これを「ゆったり」と言うのか……。
着席主催者からの挨拶と説明がされ、なぜか全員揃って「いただきます」と言ってから食べます。
スイーツは2枚のお皿に既に盛り付けられたものをチケットと引き換えに受け取る形式。ジェラートのみ別盛りです。
食器は紙皿、プラフォーク。優雅ではないな。
コーヒーと紅茶は一杯ずつなので、二人ともコーヒー、または紅茶という選択はできません。
その他、フリードリンクで緑茶やウーロン茶、ジュースなどもありました。
こんなお菓子がありました
このイベントはバイキングのような形式ではなく、全て一つずつ食べられるシステムです。
内容は、以下のような構成でした。
個人的な感想を述べさせていただくと……
※チラシに表示されている順に書きます
アップルタルト タルトがしっとりしている。甘いけれど、りんごの酸味とのメリハリがあって美味しい。
ミニショートケーキ いちごが一粒載っているだけで、間には挟まっていない。つまり、シェアするとイチゴの取り合いor譲り合いになって面倒。
ポンタベール コーンを入れたしょっぱいおせんべいのようなお菓子。甘いものが多い中、しょっぱさに安心する。
ミニアップルパイ 煮りんごが入っているタイプ、これだけ食べるならきっと美味しい。でも、ボリュームがある。
チョコレートケーキ チョコホイップではなく、重みのあるチョコでコーティングされたケーキ。昔ながらのチョコケーキ。
エクレア フルサイズ。いわゆる普通のエクレアですが、カスタードがとろりとして美味しい。
生マカロン マカロン生地に生クリームとブルーベリーが3粒挟まっています。冷えていたら美味しいと思いますが、ぬるい。
いちごおはぎ 白あんにいちごピューレ?を練り込んでいるおはぎ。意外といちご味が強いです。でも、せっかくだからノーマルなあんこのおはぎが食べたかった……。あんこモノ他になかったし。
みたらし団子 団子部分がすごく美味しい。タレは甘め、この構成なら磯部などの塩系の味にしてほしかった。
ミルクプリン 人気のカフェ製の、本日限定のスイーツだそうですが、ぬるくてゼラチンのモチモチ感がくどいと思ってしまった……。
ケーキラスク 乾燥させたパウンドケーキです。そのままだと口の水分を取られますが、説明通りにアイスと一緒だと美味しいです。
ドーナツ(アップルカスタード) パン生地タイプのドーナツにりんご風味のカスタードを挟み、ホワイトチョコでコーティングしてあります。りんごの香りが香料っぽい?
シフォンケーキ 米粉のシフォンなのですが、盛り付けから提供までの時間のせいなのか、パサパサしています。自分で作ったやつの方が美味しい……。でも、シフォンの軽さは食べやすいです。
開拓おかき 皆さんご存知北菓楼のもの。えりも昆布味だったのでほとんど友人に任せましたが、塩気と歯応えがあるので、この中ではオアシス的存在です。
ジェラート いちごミルフィーユ味とラムレーズン味。感動モノの美味しさ。この中で一番美味しかった!!と思ったら、岩瀬牧場のなんですね。そりゃ美味しいはずだ。おかわり自由でしたが、満腹で食べられず。あー惜しい。これだけたくさん食べたかった。
気付いた点
15種類のスイーツ、これは超美味しい!と思うものもあったのですが、全体でみると不満が残るイベントでした。
- シェア前提なのに切り分けにくい。フォークでつつき合うような仲の人としか参加できない。でも、基本相席なのでカップルだと周囲の目が気になってイチャイチャ食べられないと思う。
- 冷やしておくべきスイーツがぬるい。ジェラートは少し溶けていたし、ミルクプリンは完全にぬるかった。開始直後に受け取り、すぐ食べたのに……。つまり、盛り付けて常温でしばらく置いていたのだと推測。
- 味がかぶりすぎ。リンゴ味が3種類、旬でもないいちご味が3種類。今が旬のはずの芋やかぼちゃや栗系は一つも無かった。これでは、各店の良いところやこだわりが見えません。これなら15種類も必要ないと思います。11店舗の参加なのですから、11種類で良いのでは……。
- 口直しになる塩味のものが欲しかった。おかきとポンタベールがありましたが、少量だし脂っこいのでくどさは残る。漬物とか食べ放題であるとリフレッシュできてよかったのに……。
- コーヒー、紅茶が一杯ずつしか飲めず、二杯目からは有料。二人ともコーヒー党の場合は揉める。こだわってない豆でいいから、飲み放題にしてほしかった。
- 持ち帰りできない。衛生面を考えたら当然かもしれないが、選べない上に量が多いので、食べきれず残している人が多かった。勿体ない……。
- お得感が少ない。15種類で3000円というとお得っぽいが、おかきやおせんべい、ケーキラスクや半分切りのドーナツなども混じっていて、品揃えの奥に業者の利益が見える。また、スタッフは三角巾をした学生バイトっぽい人が多く、バザー感が否めない。バザーの食事に3000円出すか?と言えば……。
- 紙皿や紙コップ、プラフォークが安っぽい。その上、画像で見る通り、紙のお皿にぎゅうぎゅう盛りなので切り分けるのも大変だし、見た目も汚い。スイーツって、そんな環境で食べるものではないと思います。
- 1時間は短い。満腹中枢が刺激される前にさっさと食べればそれほど時間がかかりませんが、お腹を落ち着かせながらゆっくり食べると1時間では足りないです。
- 最初に声を揃えて「いただきます」を強制するのはどうか。挨拶したくないというわけではなく、サービスも構成も良くないのに、こちらに主催者の意図を押し付けている気がしました。参加者はほとんど大人なんだし、自分でいただきますくらい言いますよ。
スイーツなのに辛口ですみません
……とまあ、スイーツイベントなのに辛口ですみません。
少なくとも、ゆったりゆっくりお菓子を味わえるイベントでは無かったです。厳しめに言うと、札幌からわざわざ行く価値は無いと思いました。
私だってスイーツ好きの北海道民ですから、砂川に良いお菓子屋さんが多いことはわかっています。
ですから、主催者はそれを引き出す企画になるようにもっと練った方が良いと思います。
スイーツの価値というか、これはどんな気分で、どんな時に食べるものなのかをもっと考えるべきかなと。
来年も開催するなら、是非改善を……。
最後までお読みいただきありがとうございます。
コメント