パンチフォロンって知っていますか?
パンチと言えば、殴り技とか、書類に穴をあける道具とか。
いやいや、パンチフォロンはそのどれにも関係なく、東インド、ベンガル地方のスパイスミックスのことだそうな。
レシピを見ると意外と単純で、料理にも使いやすそうな配合だったので、作ってみることにしました。
パンチフォロンを作る
パンチフォロンの「パンチ」というのは、「5」を意味する言葉だそうです。(美味しんぼの、ポン酢のポンの語源の話にも出てきた気がする)
「フォロン」というのは、油に入れるという意味だとか……。
直訳すると「5油」、いや「油5」……。「神7」的な。
油に入れるための5つのもの、という訳が妥当でしょうか。
この訳の通り、パンチフォロンというのは5つのスパイスを粒のままミックスしたものです。パウダーにはしない。
しかもブレンド比は全て同量という手軽さ。
では、さっそく作ります。
使用するのは、クミン、フェンネルシード、マスタードシード、ニゲラ、フェヌグリーク。
全て小さじ1ずつ混ぜ合わせる。終わり。これで完成です。
このブレンド状態で瓶に入れておけば数カ月もつそうです。まあ、どれも挽いていないから香りは飛びにくいですね。
この状態で香りを嗅ぐと、クミンが強いと感じるくらいで、これと言って香り高いわけでもない。
熱を加えれば変わるのでしょう……なんてったって「フォロン」、油に入れるためのものですからね。
サブジにしてみる
今作ったパンチフォロンを、インドの野菜炒め「サブジ」にしてみます。
具はじゃがいもと玉ネギとキャベツ。家にあるやつです。食べやすく一口大に切っておきましょう。じゃがいもは水にさらします。
火にかける前のフライパンに多めのサラダ油とパンチフォロンを小さじ2くらい(適当)入れ、弱火にかけて香りを出す。焦がすと苦みが出るので、弱火でじっくり。
そこに玉ねぎを入れてしんなりさせ、じゃがいも、キャベツを入れて油を絡め、塩小さじ1で味付けし蓋をして蒸し煮にする。
じゃがいもが柔らかくなったらできあがり。
おお、ちゃんとカレーの香り。フェヌグリークは火を入れると香りが立ちますね。これがいかにも「カレー!!」という香りを出しています。
スパイスが効いているのにほとんど辛さが無いのが不思議な感じ……。
調味料は塩しか入れていないのに蒸し煮したせいか野菜の甘さが良く出ています。
ただ、白いご飯には正直、物足りない。肉料理や魚料理の付け合わせに良いかも。パンと一緒なら合うだろうな!
サブジはお店でもカレーの付け合わせとして出されることがありますね。
パンチフォロンもまだあるし、次はカレーのお供を作る時に使ってみよう。
パンチフォロンは魚料理にも合うらしい
今回は野菜料理に使いましたが、パンチフォロンは魚料理にも使われるそうです。
ベンガル地方は海や川に面した地域も多いため、魚介を使った料理も多いのだそうです。
今度はエビとか白身魚をパンチフォロンで料理してみたいです。
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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